スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
12月24日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいた、さまざまな相談メッセージを紹介。江原がアドバイスをお届けしました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
最近、私には嫌いな表現があります。それは「●●ガチャ」という言葉です。
家庭環境によって人生が左右されることを意味する言葉「親ガチャ」に始まり、学生の就職関係では「会社ガチャ」「配属先ガチャ」「上司ガチャ」、さらに「面接官ガチャ」です。
ある会社は、学生の就職試験者に対して「好きな面接官が選べる」という、「面接官ガチャ」対策があると聞きました。
面接官のプロフィール情報があらかじめ開示されており、学生は面接官の人となりを知った上で比較し、受けたい面接官を選べるというのです。
ここまでして若者に寄っていかないといけないのでしょうか? 世の中おかしな方向に行きすぎていて、昭和のおじさんにはついていけないのです。少し昭和の良き厳しさ、不便さ、理不尽さもあって良いと思います。ご意見お聞かせ願えないでしょうか?
<江原からの回答>
江原:この「ガチャ」という言葉は、私も嫌いです。だって「ガチャ」って、私がよく言っている“不幸の三原則”なんですよね。「自己憐憫」「責任転嫁」「依存心」。
「ガチャ」も、この不幸の三原則が含まれていますよね。「○○ガチャに外れた」というのは、要するに「運がない」「ツキがない」ということでしょう。だから、自分のせいではない。自分の責任はそこにないんですよ。
たとえば、会社の面接に落ちました。そういったときに「ああ……面接官ガチャに外れたから、こうなった」といって、学生は会社を憎むでしょう? そうすると、その人自身にとって良くない。落とした人が将来のお客さんになるかもしれないし、会社も憎まれたくない。それだったら、「面接官を選んで良いですよ」とやったほうが、学生は「自分の見る目がなかっただけ……」と言えますよね。自分が「面接官ガチャ」を外してしまっただけなので、責任は自分にあるということです。
だから、ある意味では今どきの人の心理をついたやり方で、うまいと思うんです。若者に寄ったやり方というより、若者に“鏡”を見せたような感じです。「あなた自身が面接官を選んだんでしょう? だったら恨むんじゃないよ」ということです。己を見つめるように仕向けていると考えれば、私はこれはアリだなと思うんですよ。
そして、今の子たちだからとかは関係なく、どの時代の人も自己憐憫、責任転嫁、依存心があり、みんな人のせいにします。今どきの子がそれを「ガチャ」という言葉に変えただけで、今までの時代の人だってみんな同じです。だいたい、不幸になる人って、みんな必ず(不幸の三原則に含まれるような)「3つのこと」を言います。
「なんで私はこういう人生なんだ」(自己憐憫)とか、「こういう親(夫、家族)だったから……」(責任転嫁)とか、必ず人のせいにする。その割には「誰か何とかして!」っていう依存心。
そういう意味では、相談者さんも、ちょっと視点が固定されているのかもしれません。なにも若い人ばかりが悪いわけではなくて、その先輩たちにも、ちょっと問題があるかもしれませんよ。
江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「不幸の三原則は、“自己憐憫・責任転嫁・依存心”です」
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12月24日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年1月1日(月・祝)AM 4:59
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/