ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」がお届けするライフスタイルコラム。番組のコーナーやメールテーマに寄せられるメッセージや、日々のやり取りのなかで持ち上がる話題――その中から今、私たちの暮らしのなかで大切にしたいことや、毎日の「心地よさ」のヒントを探っていきます。
今回は、食費を抑えたいこの時期に迷いがちな「まとめ買い」と「こまめ買い」のメリット・デメリットを比較し、梅雨時ならではの注意点を交えながら、どのような買い方が自分に合っているのかを解説します。
※写真はイメージです
6月も下旬になり、ジメジメとした梅雨の後半を迎えています。高い湿度に加え、最高気温が30℃を超える日も増え、高温多湿の環境が続くこの時期は、食材が傷みやすくなる季節です。
物価高が続くなか、少しでも食費を抑えるために、週末に安いスーパーでまとめ買いをする家庭も多いでしょう。1回あたりの購入単価を抑えられることや、買い物の回数を減らして「ついで買い」を防げることから、まとめ買いは節約の定番ともいえます。
しかし、この時期は「まとめ買いのほうが必ずお得」とは言い切れません。食品ロスや冷蔵庫の使い方まで含めて考えると、家庭によっては「こまめ買い」のほうが結果的に節約につながるケースもあります。
■梅雨後半に気を付けたい「まとめ買い」の落とし穴
まとめ買いの大きなメリットは、大容量パックを割安で購入できることや、買い物回数を減らせることです。一方で、梅雨から夏にかけては次のような点に注意が必要です。
① 冷蔵庫の詰め込み過ぎは電気代が増える可能性も
まとめ買いした食材を冷蔵室いっぱいに詰め込むと、冷気の通り道がふさがれ、庫内全体を均一に冷やしにくくなります。その結果、冷蔵庫のコンプレッサーが長時間稼働し、電気代が増える可能性があります。
経済産業省の「省エネ性能カタログ」では、冷蔵室に食品を詰め込み過ぎず、適度なゆとりを持たせることで、年間約1,360円の節電効果が見込めるという試算も紹介されています。
② 庫内の温度ムラで食材が傷みやすくなることも
冷蔵室を詰め込み過ぎると、冷気が十分に行き渡らず、場所によって温度ムラが生じる場合があります。高温多湿の環境が続く梅雨時は、こうした影響も重なり、食材が傷みやすくなる可能性があります。
せっかく安く購入しても、使い切れずに廃棄してしまえば、節約どころか食品ロスによって出費が増えてしまいます。
■「こまめ買い」のメリットと注意点
一方、必要な分だけを購入する「こまめ買い」は、冷蔵庫に余裕を持たせやすく、食材を比較的新鮮な状態で使い切りやすい点がメリットです。結果として食品ロスを減らしやすくなります。
ただし、こまめ買いにもデメリットがあります。
・スーパーへ行く回数が増え、お菓子や惣菜など予定外の買い物をしてしまいやすい
・車を利用する場合はガソリン代がかかり、徒歩や自転車でも移動時間や手間が増える
そのため、「まとめ買い」と「こまめ買い」のどちらかが絶対に正解というわけではありません。
■わが家に合うのはどっち? 見極めのポイント
・「まとめ買い」が向いている人
車で大型スーパーへまとめて買い物に行ける人や、購入した肉や魚を帰宅後すぐに小分けして冷凍保存する習慣がある人です。
なお、冷蔵室とは異なり、冷凍室は食品同士が保冷剤の役割を果たすため、隙間なく入れたほうが省エネにつながるとされています。冷凍保存を上手に活用できれば、まとめ買いのメリットを生かしやすいでしょう。
・「こまめ買い」が向いている人
徒歩や自転車で気軽にスーパーへ行ける環境にあり、まとめ買いをすると野菜や惣菜、作り置きなどを使い切れずに傷ませてしまうことが多い人です。
梅雨時は、数日分だけを購入し、冷蔵庫内に余裕を持たせることで、食品ロスの抑制と冷蔵庫の効率的な運転につながる可能性があります。
買い物の方法は、それぞれの生活スタイルや冷蔵庫の使い方によって最適な選択が異なります。なんとなくの習慣で選ぶのではなく、「食材を無駄なく使い切れるか」という視点も取り入れながら、自分の暮らしに合った買い方を選んでみてはいかがでしょうか。