声優界随一のサイクリスト・野島裕史がパーソナリティをつとめ、自転車をテーマにお届けするTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。1月29日(日)の放送は、野島裕史のサイクルコラム「自転車ヘルメット着用努力義務化へ」をお届けしました。
「ヘルメット選び」のポイントを解説するパーソナリティの野島裕史
◆ヘルメット選びで重要なことは?
野島:2023年4月から(道路交通法の一部改正により)年齢を問わず自転車に乗るすべての人のヘルメット着用が努力義務化となります。(ヘルメット未着用でも)罰則はないということですが、着用が努力義務化されることになったということで、改めてヘルメットの選び方を話したいと思います。
実際、僕も(自転車を運転中に)転んでヘルメットのおかげで助かったということもありますし、ロードバイクに乗っている人は、みんな何かしらでヘルメットをかぶっていて良かったなと思ったことはあるのではないでしょうか。
それはロードバイクに限らず、交通事故に遭った際にはママチャリだろうが子どもの自転車だろうが絶対にヘルメットをかぶっていたほうが良いのは決まっているので、みなさんも着用していただきたいと思います。
ロードバイクに乗る人以外は、今まで自転車用のヘルメットを買ったことがないという方がほとんどだと思うので、選び方のお話しをしていきます。
ヘルメットを選ぶとき、まず大切なのはサイズです。サイズが小さいとちゃんとかぶれませんし、大きすぎると着用してあご紐を付けていても、スピードが出ている状態で転倒すると(ヘルメットが)外れてしまったり、肝心なときに頭部の保護の役に立たなかったりするので、サイズはとても重要です。なので、ネット販売などでは買わないほうがいいです。絶対に試着してから買うようにしていただきたいと思います。
その際、意外と知らない人が多いのはヘルメットの形です。いろいろあって、特にロードバイク用のヘルメットの場合、欧米メーカー製のものは前後に長めに作られていて、楕円形になっています。それは欧米人の頭の形に合わせて作られていて、アジア人に多い丸型の頭の場合、頭のサイド部分がきつくて痛くなり、さらにフィット感もないので事故が起きたときに頭を守る役目を果たしにくくなる恐れがあります。自分の頭の形に合ったヘルメットを探すことも大事なので、必ず試着していただきたいと思います。
値段の差はいろいろありますが、安いから(頭部が)守られないなんてことはありません。一番安いものを買っても、しっかりと頭部を守ってくれるので安心してください。値段の差は大体、エアロ形状だったりハイテク素材だったり、めちゃくちゃ軽いものだったり、そういった差だけです。頭部を守ることにおいては値段の差は関係ないので、値段は気にせずサイズをしっかり選んで買っていただきたいと思います。
そして、ロードバイク特有の特殊な形をしたヘルメットは、空気をうまく取り込めて頭を冷やせるようになっています。「穴がたくさん開いているヘルメットは、好みじゃないんだよね」という人がいらっしゃるかもしれませんが、そんな場合はBMX系のヘルメットや街乗り向けのヘルメットも自転車専門ショップなどでは売っていて、普段着やスーツでも合わせやすいデザインのものが多数揃えられています。
ということで、友達からもらったりネットで買ったりして闇雲にヘルメットをかぶるよりも、必ず試着してフィットしたヘルメットをかぶることによって、安全性と快適性の両方が得られるんじゃないかなと思います。そして、自分のファッションや趣味に合ったデザインのヘルメットを探すのは、いろいろとショップを回るのはちょっと大変ですが、(自分の思い通りのものを)見つけたときの喜びもあると思いますので、ぜひ今年の4月までには、自分に合ったヘルメットを探してみてください。
次回2月5日(日)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、6月4日(日)に開催される「富士の国やまなし 第19回Mt.富士ヒルクライム」特集をお届けします。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国23局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週日曜 朝5:00~5:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトおよびアプリ「AuDee(オーディー)」でご確認ください)
パーソナリティ:野島裕史
番組Webサイト:
http://www.jfn.jp/toj