フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。10月13日(月)は「豆の日」!ということで、食卓でお馴染み「豆」の魅力をさまざまな角度から深掘りする期間限定コーナー「Blue Oceanおいしさ+ ~ヘルシー豆ライフ~」を9月5日〜10月10日までの毎週金曜日にオンエア。
この記事では、「つくりおき食堂まりえ」でSNSでも人気の時短料理研究家・タイパ料理家の若菜まりえさんが考案した3つの簡単・おいしい「豆レシピ」と、豆料理のアイデアを競う「第32回 豆!豆!料理コンテスト」の模様をお届けします。
(写真上段)ひよこ豆のサモサ風、(写真下段・左から)レッドキドニーと玉ねぎのチーズチヂミ、抹茶あずき蒸しパン
◆10月13日は「豆の日」!
日本では、古来より陰暦9月13日の「十三夜」に豆を供えて月を愛で五穀豊穣を祈る習慣があり、十三夜は「豆名月」とも呼ばれていました。その呼び名にちなみ、平成22年に新暦の10月13日を「豆の日」と制定しました。
そんな豆は、良質なタンパク質、エネルギー源となる炭水化物はもちろん、ビタミンB群やカルシウム、カリウム、鉄、亜鉛などのミネラルを豊富に含む機能性食品です。特に、食物繊維やポリフェノールが多く含まれていることから、生活習慣病の予防にも役立つとして、近年その健康効果が注目を集めています。
◆日本の豆の歴史
日本に最初に伝わった豆は「大豆」。弥生時代初期に伝来し、あんこの材料でおなじみの「小豆」は、最新の研究で“世界で初めて栽培されたのは日本”であることが分かりました。そんな興味深い“豆トリビア”も紹介されました。
◆時短料理研究家・若菜まりえ考案! 簡単・おいしい「豆レシピ」
9月12日、19日、26日の3週にわたる放送では、毎日の食卓で「豆をどう使えばいいかわからない…」という方に向けて、SNSでも人気の時短料理研究家・タイパ料理家の若菜まりえさんが、手軽に作れる“豆レシピ”を紹介しました。
パーソナリティの住吉美紀、時短料理研究家・タイパ料理家の若菜まりえさん
【レシピ①】
ひよこ豆のサモサ風
(調理時間:20分/12個分)
<材料>
●ひよこ豆(水煮)……100g
●玉ねぎ……1/8個(25g)
●にんにくチューブ……3cm
●小麦粉……小さじ2
●顆粒コンソメ……小さじ1
●カレー粉……小さじ1/3
●餃子の皮……12枚
●サラダ油……適量
<作り方>
① ひよこ豆は丈夫なポリ袋に入れて麺棒などでたたき粗くつぶす。玉ねぎをみじん切りにする。
② ポリ袋に玉ねぎ、にんにくチューブ、小麦粉、顆粒コンソメ、カレー粉を入れて袋をよく揉んで混ぜる。
③ 餃子の皮に②を12等分して中央にのせ、ふちに水をつけて半分に折りたたみ、しっかりとくっつける。
④ サラダ油を180度に熱し、③を入れて全体が薄茶色になるまで3~4分揚げる。
<ポイント>
機械を使わず、手でざっくりと食感を残すイメージで「グイグイッ」と潰すことが、ひき肉のような食感を出すポイントです。
粗熱をしっかり取って冷ました状態であれば、冷凍保存も可能です。
【レシピ②】
レッドキドニーと玉ねぎのチーズチヂミ
(調理時間:20分/3人分)
<材料>
●レッドキドニー(水煮)……100g
●玉ねぎ……1/2個(100g)
●豚こま肉……100g
●液体塩こうじ……大さじ1と1/2
●スライスチーズ……3枚
A
●小麦粉……大さじ8(72g)
●片栗粉……大さじ3(30g)
●卵……1個
●水……大さじ4(60g)
●サラダ油……大さじ1
<作り方>
① 玉ねぎは1.5cm角に切る。
② ボウルに、豚こま肉、液体塩こうじを入れて混ぜる。
③ レッドキドニー、玉ねぎ、ちぎったスライスチーズを入れて混ぜる。
④ Aを入れて混ぜる。
⑤ フライパンに油を入れ、生地を流し入れ厚みが均等になるようにのばす。
⑥ フライパンにフタをし、中火で4~5分焼く。
⑦ 火を弱め中弱火にし、ひっくり返してフタをして4~5分、両面にしっかり焼き色がつくまで焼く。
<ポイント>
豆と生地がよくなじむように、とにかくしっかり混ぜることが大切です。
調味料は液体塩麹だけで十分。塩味・甘味・コクがあるので、それだけで味がしっかり決まります。
【レシピ③】
抹茶あずき蒸しパン
(調理時間:5分/2~3人分)
<材料>
●米粉……120g
●砂糖……20g
●抹茶オレ(スティック)……2本
●塩……少々
●ベーキングパウダー……小さじ1(4g)
●サラダ油……大さじ1
●水……100ml
●ゆであずき缶……大さじ3(45g)
<作り方>
① ボウルに米粉、砂糖、抹茶オレ、塩少々を入れて混ぜる。
② 水、サラダ油を加え混ぜる。
③ ベーキングパウダーを入れてまぜ、ラップをしいた耐熱容器に流し入れ、ゆであずきを5~6ヵ所に散らして入れる。
④ 600Wの電子レンジでラップなしで3分加熱する。
<ポイント>
豆をそのまま加えてほくほく感を楽しむか、潰して食感を出すかによって印象がまったく異なります。「今日はどちらの仕上がりを目指したいか」を考えて使い分けると◎
◆豆の使い方は無限大!「豆!豆!料理コンテスト」グランプリに選ばれたレシピは!?
コーナー第5回目(10月3日放送)には、全国豆類振興会 広報委員長の藪光生(やぶ・みつお)さんをゲストに迎え、「豆!豆!料理コンテスト」の最新情報を紹介しました。
パーソナリティの住吉美紀、全国豆類振興会 広報委員長の藪光生さん
今年で32回目を迎えた「豆!豆!料理コンテスト」は、“豆料理”のアイデアを競うコンテストです。
審査委員長を務めた管理栄養士・牧野直子さんは「和・洋・中・エスニックのジャンル、そして、主食・主菜・副菜・おやつ・おつまみなど、幅広い応募がありました」と総評。“汎用性”を審査基準の1つに置いているなかで、普段の食材と組み合わせるだけの簡単な料理から、プロのような料理まで、幅広く応募があったとコメントしました。
グランプリを受賞したのは「炊飯器ひとつで作る豆カレーリゾット」でした。
受賞者の大阪府・高野慎司さんは「ポイントは、誰でも簡単に作れるレシピ。豆は、乾燥しているものだと調理に時間がかかると思われて敬遠されがちですが、意外と簡単においしく作れる身近な素材」とコメント。「今回は、炊飯器のボタンを押すだけで本格的な料理を作れる簡単なレシピを応募しました。栄養価も高いし、難しく考えずに、普段のおかずの中に取り入れていってほしいです」と語りました。
藪さんも「普通、リゾットというとフライパンなどで作るのですが、今回のレシピは炊飯器のお粥モードでできるレシピでした」「豆は、そんなに個性が強くなく、他の食材との相性がすごくいいので、シンプルにおいしく食べられるのは大きな特徴だと思います」とコメント。
家庭でも取り入れやすいアイデアが詰まった、まさに“豆の魅力再発見”のコンテストとなりました。
今回紹介したレシピやコンテストの模様を参考に、ぜひ、日々の食卓に「豆」を取り入れてみませんか?
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM