モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜 6:00~9:00)。3月7日(火)の放送では、TOKYO FMの音声サービス「AuDee(オーディー)」と連動したアンケート「AuDee JUDGE」を実施。「東日本大震災から12年……ウクライナ侵攻から1年……いわゆる『カレンダージャーナリズム』について、あなたはどう思いますか?」というテーマでアンケートをおこないました。果たして、その結果は……?
※写真はイメージです
「カレンダージャーナリズム」という言葉をご存知ですか? これは大きな出来事や災害、事故から「○○年経った」という視点の報道のことで、毎年、過去に大きな出来事が起きた日の前後に、関連するニュースが増加することを指す言葉です。
例えば、「トルコ・シリア大地震から1ヵ月」のように、ある区切りで報じることで忘れないようにする機能もある一方で、「そういった報道がされるまでは、忘れていていいのか?」「思い出す機能しかない」という批判もあるということです。
みなさんは、こういった「カレンダージャーナリズム」についてどう感じていますか?
Q.東日本大震災から12年……ウクライナ侵攻から1年…… いわゆる「カレンダージャーナリズム」について、あなたはどう思いますか?
・必要だと思う……86%
・必要ではないと思う……14%
番組には、リスナーからたくさんの意見が届きました。この記事では、その一部を紹介します。
「必要だと思う」と回答した人の意見
■絶対とは言いませんが必要だと考えています。過去の事件・事故の当事者なら記憶に残っていると思いますが、当事者でない場合は忘れてしまっていることも多いのではないでしょうか?
人は前を向いてしか生きられないとは思いますが、過去から学ぶことはたくさんあり、その経験から成長するのではないかと考えます。
ただ、カレンダージャーナリズムの良くない点は、そのときは集中的に報道して、過ぎてしまえば何事もなかったかのように話題に上がらなくなることではないでしょうか。忘れてはいけない事件・事故については、違う日にも関連づけて話題にすれば良いのではと考えています。
■本当はずっと忘れてならないけど、毎日思い出すのは難しい。だから1年ごとでも良いので、思い出すきっかけは必要です。思い出すだけではなく、それに対して自分はどう考えるのか、何ができるのか、将来に向けて何か対策できるのかなども考えながら生きたい。
■正しく、シンプルな報道は必要だと思います。ただ、出来事を切り取って美談にしたり、湾曲する報道が多く目につきます。報道に関わる皆様には、ありのままの真実を美化することなく伝えてほしいです。
■自分は豪雨災害で大学の同期が流され、今も行方不明です。友人たちと探しに行き、倒れている人もいっぱい見ましたが、数年経つとその日のことは全国では報道されません。当然、日々移り変わる情勢のなか、報道し続けるのは難しい面もあると思いますが、その日のニュースで流れないと寂しい気持ちになります。
■東日本大震災の被災地・福島県浜通りに住んでいます。私は現状をありのままに伝えてほしいです。復興できている地域、復興したいのに放射能の影響で手がつけられない地域、そして移住した場所で新たな生活の基盤ができている人々……忘れてはいけないけど、皆さん前に進んでいると思います。あの頃の息子は3歳でしたが、春から中学3年生になります。浜を照らす光であれと思います。
■必要だと思います。事件や事故、震災などが起きた日が近づいてくると集中的に報道が集中する。大いに結構じゃないですか。忘れてはいけないことはありますが、私たちは毎日生きていくんです。毎日思い出す必要はないと思いますが、年に一度、あのときのことを深く思い出し、未来に備える。それで良いんじゃないですか。
■私はあって良い派です。阪神淡路大震災の半年後に産まれましたが、もしこのカレンダージャーナリズムがなければ、それを知らずに育ったかもしれません。だからこそ、後世に痛ましい天災と災害対策を伝えていく重要な手段の1つだと思います。
――あなたは「カレンダージャーナリズム」について、どう考えていますか?
<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/one/