松任谷由実がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「Yuming Chord」(毎週金曜11:00~11:30)。7月1日、8日(金)の放送では、「Yuming 50th Anniversary Special対談」と題して、2週にわたり小室哲哉さんをゲストに迎えてお送りしました。ユーミンと小室さんの対談は11年ぶりとなります。ミュージシャン同士ならではの深い音楽談義から、今だからこそ話せる話まで、たっぷりとお届けしました。
この記事では、7月8日(金)放送の模様を紹介。ここではユーミンが、プロデューサーであり夫・松任谷正隆さんとの楽曲作りについて語りました。
松任谷由実、小室哲哉
ユーミン:てっちゃんとかは、すごく粘り腰で探って(音作りを)やってきたから、自分がイメージしているものに行き着くまで止めない強さがあると思います。
私の場合は、自分では打ち込みができないので、プロデューサーの松任谷(正隆)が粘り腰で入り込んでくれていますね。ユニットのようにやってきました。お互いに映像人間だから、私がやりたかった映像をキャッチしてくれて、音質とかの組み合わせを探ってくれるので、ありがたいなと思っているんだけど。
小室:そうですよね。プロデューサーを選ぶ必要がないですからね。
ユーミン:そうね。キャリアの途中では何度も「もう、一座解散!」って思ったけれど(笑)。
小室:でも、根本というか軸みたいなのはずっと変わらないですよね?
ユーミン:そうですね。
小室:それは、いつも聴いていて思います。“ユーミンサウンド”っていうのはやっぱりあって、もう出来上がっていると思います。
ユーミン:声から来ているところもあると思う。これはどうしようもないのでね。逃れられないから。私はもっと尖ったことをやりたいのに、彼がちょうどスタンダードなところに落とし込むケースが多いかな。
小室:そうなんですね。でも、プロデューサーとしては当たり前というか、それがベストだと思うんですけどね。“どう生かすか”ですからね。
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デビュー50周年記念企画の1つで、ユーミンの人気曲のタイトルが6人の作家によって新たなストーリーへと生まれ変わったトリビュート小説集「Yuming Tribute Stories」(新潮社)は、現在好評発売中です。
また、12月8日(木)からは「松任谷由実展」(仮称)の開催が決定しました。詳細は順次、公式Webサイト、SNSで発表予定ですので、ぜひチェックしてください!
<番組概要>
番組名:Yuming Chord
放送日時:毎週金曜11:00~11:30
パーソナリティ:松任谷由実
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/yuming