吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。3月21日(土)の放送では、天然日本鹿の革製品を手掛ける「レザレクション(LEATHERECTION)」代表の林徹さんに、「鹿革」についてお話を伺いました。
「鹿革」の名刺入れ
社会人の必須アイテムの1つ、名刺入れ。その素材はさまざまですが、今回、注目するのは「鹿革」です。
北海道にある、鹿の革製品を製造する会社「レザレクション」。一流ハンターが狩猟した鹿は、新鮮で高品質な革を保つため、2時間以内に冷凍保存、解体から縫製まで、すべての工程を自社で手掛けています。
現在、日本に流通している皮革のほとんどが海外産という現状のなか、数少ない国内一貫生産の会社です。
「鹿革」ならではの風合い
「今、日本全体で鹿が増えすぎたため、害獣としての問題を抱えています。年間に60万頭近くが獲られているのですが、そのうちの9割以上は、廃棄されている現状があります。鹿革というものは、しなやかさを長い間保って、水にも強く、お手入れもいらなくてずっと使えるすごく良い革なんです」と林さん。
家族ができたのをきっかけに、東京から北海道に移住。肉を食べるということは、“命をいただいている”ということに改めて気付き、その後、狩猟免許を取って山に入るようになりました。
自分が仕留めた鹿をいただいたとき、“ありがとう”という気持ちとともに、鹿に対する責任を感じたと言います。
そこから鹿について勉強していくなかで、狩猟後、多くが廃棄処分になっていることを知り、なんとかして良いサイクルを生み出せないかと、革製品づくりをスタートさせました。
「想いを乗せられる商品に」
「きちんと処理・管理をして、良いものとして使っていただいてお客様にも喜んでもらい、鹿の命も大事にしたいと思っています。一生ものというかそれ以上……例えば、お子さんやお孫さんまで使っていただけるような想いを乗せられる商品になっていると思います」
100%国産にこだわり、日本の未来も考えて作られる「レザレクション」の鹿革製品。
そのバックボーンを知ることは、命からいただいた素材を人間が活用する意味を知ること。鹿への感謝の気持ちを忘れることなく、大事に長く使っていきたいアイテムですね。
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php