藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組
「TOYOTA Athlete Beat」。3月12日(土)の放送では、広島東洋カープの栗林良吏(くりばやし・りょうじ)投手をゲストに迎え、昨シーズンについて、さらには今シーズンへの意気込みを語っていただきました。
左:藤木直人、PC画面:栗林良吏選手、右:高見侑里
栗林投手は、1996年生まれ愛知県出身の25歳。名城大学を卒業後、トヨタ自動車入りし、最速153キロのストレートと多彩な変化球を武器に活躍。2020年のドラフト1位でカープに入団すると、ルーキーイヤーの2021年シーズンから守護神としてフル回転。新人最多タイ記録となる37セーブを挙げ、見事新人王に輝きました。
また、東京2020オリンピックの野球日本代表・侍ジャパンの抑えの切り札に抜擢され、5試合すべてに登板。2勝3セーブと、チームの金メダルに大きく貢献しました。
◆ルーキーイヤーは充実の1年に
藤木:ルーキーイヤーの2021年は、本当に充実した素晴らしいシーズンだったんじゃないですか? 初登板から22試合連続無失点の新人記録。そして新人最多記録に並ぶ37セーブを挙げて、防御率はなんと0.86! なかなか1点は切らないですよね。
栗林:自分で言うのもちょっと変ですけど、「一生出ない」とはよく言われます(笑)。去年は(防御率)0点台だったのと、セーブシチュエーションでも失敗をしなかったんですけど、「この2つは、たぶんこれからの野球人生でもなかなかクリアできることはないと思うよ」と言われました。
藤木:広島では先輩の森下暢仁(もりした・まさと)投手に続いて、チーム2年連続の新人王になりました。目標にしていたとは思いますけど、タイトルを獲ってどうですか?
栗林:獲りたかったタイトルが獲れたのはすごくうれしかったですし、目標が達成できたのも良かったなと思っています。
藤木:去年の新人王争いはすごく激しいレースでしたよね。横浜DeNAベイスターズの牧秀悟(まき・しゅうご)選手も、1年目で素晴らしい数字を残しました。
栗林:最後のほうは牧選手がすごくて。逆に前半は佐藤輝明(さとう・てるあき)選手(阪神タイガース)が独走状態だったので、自分はその(2人の)後ろ姿をずっと見ながら1年間戦えた、というのが良かったのかなと思います。
藤木:あと、パ・リーグの新人王を獲った宮城大弥(みやぎ・ひろや)投手(オリックス・バファローズ)、さらには東京ヤクルトスワローズの奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ)投手、そして千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希(ささき・ろうき)投手など、新人王の資格を持っていた1年目・2年目の選手の活躍が目覚ましいシーズンだった気がしますが、そういう選手たちの活躍は刺激になりましたか?
栗林:奥川投手は、高卒2年目で僕より5つぐらい年下なので、そういう意味ではあまりライバル視はしていなかったんですけど、阪神の伊藤将司(いとう・まさし)投手と中野拓夢(なかの・たくむ)選手は同級生なので、ライバル視をしながら、“彼らは結果を出しているから、自分も頑張ろう!”と思ってプレーをしていました。
◆ルーキーイヤーで“クローザー”に抜擢
藤木:1年目のシーズンにいきなりクローザーという大役を任されましたが、その話を聞いたときはどう思いましたか?
栗林:“僕でいいのかな?”という気持ちが一番でしたし、もっといいピッチャーがいるなかで自分を選んでいただいたので、そういう意味ではプレッシャーと責任をすごく感じました。
藤木:先発とクローザーでは、どちらを“やりたい”という気持ちがありましたか?
栗林:入団した当時は本当にどちらでもいいと思っていて、“与えられた場所で仕事をしたい”と思っていたんですけど、今は“先発も1回はやってみたい”という気持ちはあります。でも、リリーフで結果を出せたので、今はリリーフでやりたいと思っています。
藤木:クローザーは、僅差でリードしている9回に出て行かなきゃいけないから、けっこう痺れるんじゃないですか?
栗林:シーズンの序盤は、それほど(クローザーの)大事さというものをわかっていなかったので、“とりあえず抑えるぞ!”という気持ちだったんですけど、シーズンの終盤は、チームがクライマックスに行けるかどうか、というところまできていたので、“自分が打たれて、そのせいで負けてしまったら最悪だ”と思いながら1日1日を過ごしていたので、正直しんどかったです。
藤木:いろいろな素晴らしいバッターと対戦して、“このバッターはやっぱりすごいな”と感じた方はいらっしゃいますか?
栗林:柳田悠岐(やなぎた・ゆうき)選手(福岡ソフトバンクホークス)は、対戦したときにちょっと雰囲気を感じて、オーラに負けてしまった感じはあります。福留孝介(ふくどめ・こうすけ)選手(中日ドラゴンズ)は、もちろん自分がファンだったので、違う感情がこみ上げてきてしまって。そのお二方は、自分のなかですごく印象に残っています。
◆東京オリンピックは「重圧が違った」
藤木:そして、去年は東京2020オリンピックがありました。ここでもクローザーとして活躍し、金メダルに貢献されたわけですが、日の丸を付けて、そしてオリンピックという特別な舞台で戦ってみて、どうでしたか?
栗林:やっぱり“重圧が違ったな”と。あとは“ファンの方々の大切さ”ということをすごく実感しました。オリンピックは世界が注目する大会で、1試合勝つごとにたくさんの方から連絡をいただきましたし、“やっぱり日本代表としてやっている試合なんだな”と、すごく重みを感じながらマウンドに上がっていました。
また、オリンピックは無観客だったので、本当に独特の雰囲気のなかで試合をしていたんですけど、やっぱりファンの方々がいたほうが緊張感もありますし、“頑張ろう”という気持ちにもなるので、そういう意味では、ファンの方々のありがたさというものをすごく実感したオリンピックだったなと思います。
藤木:ルーキーイヤーから輝かしい活躍を見せましたけど、今シーズンにかける思いや目標を聞かせてください。
栗林:昨年、自分たちのチームは4位という悔しい結果で、ヤクルトとオリックスが笑顔でシーズンを終えているのを見て“うらやましいな”とすごく思ったので、やっぱりチームとして“リーグ優勝”、そして“日本一”を獲りたいなと思います。個人では、守護神を任せていただけるなら、セーブシチュエーションで失敗しないこと、あとはセーブ王なども獲れたらいいなと思います!
次回3月19日(土)の放送は、バレーボール元日本代表セッター・竹下佳江(たけした・よしえ)さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2022年3月20日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/beat/