放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。5月22日（日）の放送では、先週に引き続き放送作家の寺坂直毅さんが登場しました。
（左から）高須光聖、寺坂直毅さん
◆ユーミンが発した“名言”
高須：松任谷由実さんとラジオ番組をやってるよね？ ユーミンさんってどんな人？
寺坂：本当に不思議な方です。ご本人がオンエアでおっしゃっていたことなんですけど、デパートで買い物もされるんだけど、スーパーにも行かれるんですよ。安いお惣菜をチェックしたりもする。普通の方なんですよ。
高須：普通と言っても、違うところはあるでしょ？
寺坂：会話の内容は違うなって感じます。コロナ禍になってから、久しぶりにラジオ局に来られたことがあったんですね。その日は雨上がりでモヤがかかっていたんです。スタジオに入って開口一番「私、未来都市に来たみたいなのよ」とおっしゃっていました。
高須：面白いね（笑）。
寺坂：あと、ラジオ番組なのに着ている服が毎回違うんですよね。理由を伺ったら「ラジオは見えているの」と、さらっとおっしゃっていました。
高須：さすがユーミンやね。会ってみたいなぁ。
寺坂：さらっと名言を出される方なんですよね。これもオンエアで仰っていましたが、「チームが一丸となる」っていう言葉があるじゃないですか。ユーミンさんは「“チーム”という言葉を使わない」という事を仰っていました。理由は、チームという言葉を使うと、何人かは怠けるからだそうで・・・。
高須：へぇ！
寺坂：なので、一人ひとりに「頑張れ」って言っていたそうなんですが、コロナ禍になってからチームの大切さを学ばれたそうです。
高須：不思議な感覚やなぁ。
寺坂：ご自身の頭脳を“宇宙図書館”と表現されていました。凄い方です。
高須：そんな方と一緒にやってんねんなぁ（笑）。
◆黒柳徹子に“プロポーズ”!?
高須：黒柳徹子さんともお仕事をされているとか？
寺坂：徹子さんのことが大好き過ぎて「徹子の部屋」（テレビ朝日系）を毎日観るようになり、観ているうちに恋人のような気持ちになっちゃって（番組が始まるときに）「ただいま」って言うようになっていたんですよ（笑）。
高須：えぇ（笑）!?
寺坂：そうしたら、徹子さん絡みの仕事が来るようになりまして、番組の名場面集を制作するときに呼ばれました（笑）。面白かった回をディレクターさんにお話ししたり、現場も一度だけ拝見させていただきましたね。
高須：へええ！ もちろん、徹子さんとお会いしたことはあるんでしょう？
寺坂：はい。その仕事のときではないのですが、2011年に黒柳徹子さんと大竹まことさんと清水ミチコさんのディナーショーがあったんですよ。
高須：面白そうやなぁ（笑）。
寺坂：すごく面白かったです（笑）。お仕事で清水ミチコさんとご一緒することがあって、「来る？」って誘ってくださったんです。それで、客席で座って観ていたんですが、清水さんが「実は今日の客席のなかに『徹子さんと結婚したい！』っていう男の子がいるのよ。寺坂君、いる？」と言われたんですよ（笑）。
高須：おお！
寺坂：一番端っこにいたんですけど、ステージの徹子さんのところまで照明の光の道みたいなのができたんです（笑）。走って行ったら「徹子さんに何か言いたいことがあるんでしょう？」って清水さんに言われたので、「結婚してください！」と伝えました（笑）。
高須：ええ～!?
寺坂：そうしたら「だめよ。あなたいくつ？」と（笑）。当時は30代だったんですけど、「若いわよ」って言われました（笑）。それでも清水さんから「好きだということをアピールしなさい」って言われたので、徹子さんが「NHK紅白歌合戦」の司会をやったときの大トリの曲だった、「雨の慕情」（八代亜紀）の曲紹介のナレーションを披露しました。
高須：おお！ どんなんかやってみて（笑）。
寺坂：「今年のレコード大賞おめでとう、八代亜紀さんです。成功するまで決して故郷には帰るまいと、海が美しい瀬戸内海を船で神戸へ。そして、鈍行で東京へ。そのときの目の輝きは、今とちっとも変わっていません。八代亜紀さんで『雨の慕情』です」と。
これを言ったら、徹子さんが「覚えてる！ そう、船で瀬戸内海をね。そうなのよね」とおっしゃったんです。30年ぐらい前の紅白だったのに、覚えていらっしゃるんですよ。
高須：ええ～!? すごいねえ。
寺坂：その後に楽屋に（ご挨拶に）行かせていただきまして、「いろんな意味で好きです」って言ったら「私のことをずっと研究してね」とおっしゃってくださいました。
次回6月5日（日）の放送も、お楽しみに！
＜番組概要＞
番組名：空想メディア
放送日時：毎週日曜 25:00～25:29
パーソナリティ：高須光聖
番組公式Facebook：
https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/ 
