AKB48の元メンバーで、現在は関西学院大学に在学中の山本瑠香がDJをつとめるFM大阪のラジオ番組「マクセル meets カレッジナレッジ」。毎週日曜13:55~14:00、各大学の未来につながる取り組みを紹介しています。
1月9日(月・祝)は、特別番組「FM大阪 ホリデースペシャル マクセル meets カレッジナレッジ~成人の日 ミライナレッジ~」をオンエア。特別パーソナリティとして、5人組バンド・キュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo/Gt)を迎え、新成人に向けてエールを送りました。
山本瑠香、ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)
通常放送は5分番組としてお届けしている「マクセル meets カレッジナレッジ」。今回は“成人の日特別番組”として放送時間を1時間50分に拡大してお届けしました。
特別パーソナリティのキュウソネコカミ・ヤマサキセイヤが、「20歳のころ何してた?」「今、新成人に伝えたいことは?」など“人生の先輩”として新成人へメッセージを送りました。
番組では他にも、8人組コントユニット「ダウ90000」主宰・蓮見翔など、今注目のアーティストやクリエイターから新成人に向けたメッセージを紹介しつつ、当時聴いていた思い出の1曲もオンエアしました。
この記事では、パーソナリティの山本瑠香と、特別パーソナリティのヤマサキセイヤのトークの模様を紹介します。
◆過去の自分からの手紙に…
山本:セイヤさんは、自分の成人式のことを覚えていますか?
ヤマサキ:ちょっとだけ覚えている。自分で言うのもアレなんやけど、中高とわりと優等生で、めちゃくちゃテスト勉強とか頑張るし、大学も指定校推薦で行ったんですよ。それで大学に行って初めてのヤンチャというか、大学デビューというか、親元を離れて勉強をサボったり髪を伸ばしたりしていたので……。
20歳の頃は肩まであるロン毛で、それで(成人式で地元に)帰って。当時はパツパツの服が流行っていたので、ピッチリしたスーツで帰って、けっこう奇異の目で見られていましたね(笑)。
山本:それで(地元の)和歌山に帰られたんですね!
ヤマサキ:そのときにみんなと会って「セイヤ、お前どうなってるん!?」「大学は行ってんのか!?」って、すごくビックリされた思い出がある。
山本:式はしっかり出られたんですか?
ヤマサキ:式はしっかり出たんですけど、みんなビックリした目をしていた思い出があります。地元に残っている友達もいっぱいいて、なかには家庭を持っている子や就職している奴もいたんです。(そのなかで)大学に行っているのが珍しいってほどではないんだけど、「あいつ大学に行ってどうなってるんやろうなぁ」っていう期待から、ロン毛でパツパツのスーツ姿で帰ってきたら「どうしたん!?」「何をされている方なの?」って(笑)。ギャップはすごかったかな。
山本:「本当に大学生?」ってね(笑)。
ヤマサキ:その後、小学校に行って(当時埋めた)タイムカプセルを開けました。
山本:へぇ~! 何が入っていたんですか?
ヤマサキ:遊戯王のカード。「レッドアイズ・ブラックドラゴン」のカードを入れていて、当時の僕は「将来価値が出るやろ」って思って入れたと思うんですけど、(今も)全然価値がない(笑)。それは小学校6年生のときに埋めたんですけど、「8年後の自分への手紙」みたいなのを書くじゃないですか。「俺どんなことを書いたんやろ? 楽しみ!」って開けたら、「ぷはぁ」ってだけ一言書いてあったんです。
山本:えっ? なんやそれ!
ヤマサキ:手紙の気持ちになって「(タイムカプセルから)久しぶりに外に出られたぜ!」みたいな。それで「ぷはぁ」と書いた。“当時の自分の気持ちとか、未来の自分へのメッセージは!? ”“「ぷはぁ」ってなんやねん!”って思った。
山本:その記憶はあったんですか?
ヤマサキ:いや、そのときに思い出した。当時からオリジナリティというか、人と違うことをするのがおもろいと思っていた人間で。それが今も続いているんですけどね。でも大人になった自分へのメッセージが3文字なのは引きました。
山本:それが今につながっていると言っても過言ではないですね。
収録中の様子。2人の共通点は“関西学院大学”!? 現在在学中の山本瑠香と、OBのヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)
◆普通に家庭を持つ“すごさ”
山本:新成人の頃、セイヤさんはもうバンド活動は始めていましたか?
ヤマサキ:いや、やっていない。コピーバンドはしていたけど、まだ自分で曲を作れるっていうことに気づいていなかった。曲は誰かが作ったものを聴くか、コピーするものやと思っていたから。1年後くらいにあるバンドとの出会いで、自分でも曲を作れるってことに気づくんやけどね。
山本:新成人の頃から続けていたことが、将来の自分にもつながることがあるかもしれないですよね。
ヤマサキ:全員が全員できるわけではないけれど、自分がかっこいいと思うことを貫ける人って(すごい)。普通に生きるのもすごいけどな。両親とかマジですごいと思う。ここまで育ててくれて、ちゃんと家のことをやってくれて、これってすごない? って(今になって思う)。3人兄弟やし、送り迎えとか節目のイベントとか、(両親は)ようやったなぁって思うよ。
山本:偉大ですよね。
ヤマサキ:俺らみたいにバンドで夢を叶えてる人生ってのもあるかもしれないけれど、普通に家庭を持つってのもなかなかよ。本当にかっこいいと思います。
◆いつでもチャレンジはできるけど…セイヤから新成人へのメッセージ
山本:セイヤさんから新成人へ向けてのメッセージをまだ聞いていませんでしたよね。みなさん「まだか、まだか」と待っていますよ。
ヤマサキ:めちゃめちゃ苦手やねん、こういうの(笑)。みんなは「やりたいことをやれ」みたいな方向だと思うけど、俺は正味、ダラダラ生きていたいよね。でも、ダラダラ生きてるけど、打ち込むことがあったのよ。それが俺はバンドやったって感じ。それがあったから生きられた。
バンドがダメやったら、俺は焼き肉屋で8~9年働いていたから、たぶんそっちに打ち込んでいたと思う。だから人生のなかで、打ち込むことを見つけるというか、それが仕事であれ家庭を守ることであれ、推しのライブに行くとか、そういうものがあったほうが生きていける。
「夢を叶えろ」とか大きすぎることを言われても現実味ないわ、ってなると思うねんけど、普通に元気に生きていくうえで、打ち込むことがあればやっていけると思う。20歳なんて人生の序盤も序盤よ。選択肢が無限にあるからこそ、今から自分が打ち込めることを見つけていってください。
山本:すごく響きました。やっぱり何かしらに打ち込むって、簡単なようで難しいですよね。そういうものに出会うことすら難しい。
ヤマサキ:今ホンマに何もなくて、ただただダラダラしている奴に言いたいのは、「年食ってからダラダラしたいんやったら、今頑張ったほうがいいよ」ってこと。年食ってから動くのって、多分大変やと思う。
おじいさんになってから、いろいろやらなければいけないよりは、(年を取ったときに)ゆっくりしたいので、今ダラダラしている人は頑張ったほうがいいんじゃないかなと。「いつでもチャレンジはできる」という言葉はあるけれど、若いうちにチャレンジしたほうが飲み込みも早いし、数も打てる。いろいろチャレンジしてほしいなと思います。
山本瑠香、ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)
番組では他にも、コメントゲストとして蓮見翔(ダウ90000)、春茶、KOPERU & teppei(梅田サイファー)、Kroiが登場。新成人に向けたスペシャルコメントを紹介しました。
<番組概要>
番組名:FM大阪 ホリデースペシャル マクセル meets カレッジナレッジ~成人の日 ミライナレッジ~
放送日時:2023年1月9日(月・祝)14:00~15:50
放送局:FM大阪のみ
パーソナリティ:山本瑠香、ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)
コメントゲスト:春茶、KOPERU & teppei(梅田サイファー)、蓮見翔(ダウ90000)、Kroi
番組Webサイト:
https://www.fmosaka.net/_sites/16783627
※TOKYO FMは放送エリア外となります