TOKYO FMをはじめJFN全国38局が毎年“文化の日”に送る全国ネット特別番組「FM FESTIVAL」。2023年度は、11月3日(金・祝)に『FM FESTIVAL 2023 サザンオールスターズ デビュー45周年!「サザンとわたし」スペシャル』が放送されました。
デビュー45周年を迎えたサザンオールスターズをお祝いし、全国のリスナーから「サザンオールスターズと自分の人生が大きく交差した忘れられない思い出エピソード」とリクエストを、「サザンとわたし」というテーマで募集。サザンの名曲の数々とともに紹介していきました。番組では、進行の住吉美紀が桑田佳祐さんにロングインタビューを実施。ここでは“ラジオ”に対する思いを語ってくれました。
サザンオールスターズ
◆ラジオならではの空気感が好き
活動45周年を迎えたサザンオールスターズですが、今年4月に放送28周年を迎えたTOKYO FMのレギュラーラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(毎週土曜 23:00~23:55)など、桑田さんを語るうえで“ラジオ”での活動も外せません。
住吉:「桑田佳祐のやさしい夜遊び」ですが、2024年には放送1,500回を迎えます。本当にお忙しいのに生放送でお届けされている回がほとんどで、(番組やリスナーへの)愛情をすごく感じますが、桑田さんにとってラジオはどんな存在でしょうか?
桑田:やっぱり“マイクが目の前にある”っていうのが好きなんですよね。また、自分の新曲を「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で最初にかけさせてもらうんですけど、それが生きていて一番幸せな瞬間です。それに、マイクの前で好きな曲をかけたり、特に(番組を通じて)ファンの方とつながっていくのが好きですね。
住吉:“曲を作る”“ライブに出る”など、いろいろなお仕事のなかでもラジオは特別な位置にあるんですね。
桑田:ラジオってすごく自由なんですよね。テレビだと、もう少し制約がある気がしますが、ラジオは“モロ肉声”と言うんでしょうかね、そういう“しゃべっている喜び”がありますし、ちょっと作った自分がいるんですよね。今日だって、僕は久しぶりに住吉さんにお会いするので、多少自分を作るんですよ。“ちょっといいTシャツを着る”とか、それだけで“ちょっと頑張ろう”っていう気持ちになるじゃないですか。
そうやって“ちょっとテンションを上げる”っていう意味では、ラジオってちょうどいいんですよね。特に生放送は、当日のコンディションとか街の状況とかも含めて、テンションが自然にちょっと上がるので好きなんですよ。
住吉:聴いている方との距離も近く感じますよね。
桑田:キャッチボールができるような距離感なんですよね。人があいだに入っていないし“モロ肉声”が直接届いているというか。
住吉:メールも届きますしね。
桑田:そうなんですよ。“文字を介しながら言葉を返す”っていうのはラジオ特有ですよね。
住吉:桑田さんの言葉は本当に響きますし、皆さんも、いろいろな桑田さんを見たり聞いたりしていると思いますけども、「ラジオの桑田さんが一番好き!」と言う方も少なくないんじゃないかなと思います。
桑田:そうかなぁ。ライブもメディアもそうなんだけど、どれも“本当の自分”じゃないんですよね、だいたいは演じている。だから、いまだに自分がどこにいるのかわからないんですけど。とはいえ、ラジオの空間はやっぱり好きですね。
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11月3日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年11月11日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:FM FESTIVAL 2023 サザンオールスターズ デビュー45周年!「サザンとわたし」スペシャル
放送日時:2023年11月3日(金・祝)16:00-19:00
出演:桑田佳祐(サザンオールスターズ)
進行:住吉美紀
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/fmfes2023/