TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、元宝塚歌劇団花組のトップコンビ・真矢ミキさんと純名里沙さん。ここでは、昨年11月に純名さんも出演した真矢さんのディナーショー「Miki Maya Special Dinner Show -Dramatic Rose-」の振り返りや、純名さんが昨年11月にリリースしたアルバム『Winter Iris~冬の虹~』の裏話を披露しました。
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(左から)真矢ミキさん、純名里沙さん
◆真矢は純名の顔を見ると「男に戻る」?
真矢:去年は、東京會舘でおこなった私のディナーショー(「Miki Maya Special Dinner Show -Dramatic Rose-」)に出てくださって。
純名:もう本当に楽しかったです!
真矢:ありがとうございます。それでね、ちょっと変な言葉になっちゃいますけど、私は、あなたの顔を見ると男に戻っちゃうのよね(笑)。世界中のなかであなたともう1人、千ほさちちゃん(宝塚歌劇団退団後の芸名は森ほさち)だけ。
純名:わたし、ラッキーですね(笑)。
真矢:あなたといると本当に(性別が)迷子になるんですよ、よくわからなくなってくる(笑)。
◆純名「ミキさんってこんな女性だったんだ」
真矢:(私たちが)出会ったときって、おいくつでしたか?
純名:私が20代前半? それぐらいですかね。
真矢:最初は本当に「どこから出てきたんだ、このお姫!?」みたいな感じでしたよ。
純名:いえいえ、姫には見えなかったと思います(笑)。
その、宝塚の男役さんって、男性をまとわれているじゃないですか、憑依されているっていうか。
真矢:“憑依”って言葉も素敵なんですけど、あのときの18年間は正直、男の人として楽しんで生きた。
純名:やっぱり(笑)!?
真矢:うん(笑)。楽しい(人生の)山場が3回ぐらいあるとすると“女だな~”っていうのを実感できる山場の第1章で、私はめっちゃ男をやっていました。
純名:だからですよ。昨年(ディナーショーで)ご一緒したときに、もちろん男装をされた場面もありましたけど、“うわ、ミキさんってこんな女性だったんだ”って。
真矢:どういうこと(笑)?
純名:私のなかでは“ミキ男さん”の印象が強いんですけど、ディナーショーでいろんなお話をさせていただくなかで、“ミキ子さん”の一面をすごく見ちゃって。“ミキさんってこんなお顔をされるんだ”とか、“こんなたおやかな方なんだ”とか。
真矢:なんだか恥ずかしいですね。
純名:まるで初対面の人に会ったような、改めて“女性同士として会話ができる”感じと言いますか……(笑)。
真矢:言えば言うほど変なことになってきた(笑)。
◆宝塚時代から歌声がさらにブラッシュアップされた純名里沙が届ける新アルバム
真矢:去年(アルバム『Winter Iris~冬の虹~』を)出されたじゃないですか。
純名:ありがとうございます~!
真矢:あれは何て言うジャンルになるんですか? クラシックでもなく。
純名:クロスオーバーですね。
真矢:そっか、クラシック・クロスオーバーでいいのか。(ジャンルの)境界線をなくして、クラシックとポップスが交わったみたいな感じですよね。
純名:そうですね。
真矢:サラ・ブライトマンさんもそんな雰囲気(の楽曲)だよね、天空にいるような世界観と言いますか。
純名:いやいや、そんな……。私あつかましくも、ミキさんに“よかったらコメントを書いてください”なんて言ったら「いいよ!」って言ってくださって。
真矢:いえいえ。
純名:今回の作品は自分で制作したので、本当にありがたかったです。
真矢:CDってさ、何から始めたらいいの?
純名:まずはレコーディングですかね? エンジニアさんにスタジオを押さえていただいて、ミュージシャンも(スケジュールを)抑えて。あと書籍でいう“出版社”と同じ役割として“レコード会社”があるんですけど、今回は“もう自分で出しちゃえ!”って(笑)。
真矢:“自費出版”みたいなこと?
純名:そうですね。そうすると、アルバムのなかでカバーした楽曲ごとに“カバー申請”っていうのを(自分で)しなくちゃいけなくて。まず、その(カバーする)曲について、どなたが書かれて、どこぞのレコード会社が権利を持っていて……っていうのをJASRAC(ジャスラック)で全部調べて。
真矢:えぇ!?
純名:1曲ごとにメールして許可をいただいて、それに対して対価をお支払いするみたいな(笑)。事務作業もさることながら……。
真矢:でもさ、パソコンがある時代でまだ良かったよね。
純名:本当です(笑)!
真矢:大変だったね~。
純名:しかも、(CDを)発送するときの大元はうちの家なんですよ(笑)。そこから私が、(発注いただいた)枚数を数えて出荷しているので、必然的に“(私の)指紋はついてるぞ”と(笑)。
真矢:そこはレアだね(笑)。
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真矢:どこが一番苦労したんですか? 苦労っていうか“私、ここは頑張った”っていうような。
純名:今回も(演奏とボーカルを)“いっせーのーせ!”で録っているんですが、
真矢:(美空)ひばりさんそうだったって言うじゃない?
純名:ひばりさんはまさに同じスタジオで録音されていたそうですけど、私は(演奏チームとは)別々のスタジオブースに入って“せーの!”で(録音しました)。だから“細切れに出来ない”と言いますか、やっぱりタイミングがあるので“どのテイクでいくか”と言う感じでやり直せないので……。
真矢:それはもう、ドラマとかと一緒ですよ。ドラマは舞台じゃないから撮り直しはできますけど、「(もう1度最初から)お願いします」とは、やっぱり言えないもんね。
純名:そうですよね。
真矢:あとは、自分は良くなかったけど、皆さんが「いい!」って言ってくださったときとかね(笑)。
純名:今回もありました(笑)。私は“ちょっと……”って思ったとしても「僕はこっちがいいな」と言われたりして“ん?”みたいな(笑)。
真矢:分かる! 落としどころというか、せめぎあいがあるよね。
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<真矢ミキさん書籍情報>
著書「いつも心にケセラセラ」(産業編集センター)は絶賛発売中!
詳細はコチラ→https://www.shc.co.jp/book/19653
<純名里沙さんCD情報>
初のセルフプロデュースアルバム『Winter Iris~冬の虹~』をリリース!
詳細はコチラ→https://www.amazon.co.jp/dp/B0CKYFYMDW
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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00