俳優・タレントの坂ノ上茜がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「白岳しろ 坂ノ上茜のぎゃんっ!ラジオ」。地元・熊本の本格米焼酎「白岳しろ」をゲストとともに飲み交わしながらお送りするトークバラエティ番組です。
4月18日(木)と25日(木)の放送では、ゲストに玉袋筋太郎さんが登場。この記事では、4月18日オンエアの模様をお届けします。坂ノ上が5年間MCを務めたテレビ番組「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)の撮影エピソードをお互いに振り返りました。
(左から)玉袋筋太郎さん、パーソナリティの坂ノ上茜
◆引退発表が突然だった理由
坂ノ上:玉さんとは「町中華で飲ろうぜ」という番組で5年間もお世話になっていたんですけど、4月1日の放送で卒業して、それ以来の再会です。
玉袋:こうやって呼んでくれるのは嬉しいね。それなのに、まだLINE交換もしていない。これがいいんだよ、この距離感ね(笑)。
坂ノ上:不思議ですね(笑)。
玉袋:普通、芸人だったら教えろよって言うからね。そういうところがない。
坂ノ上:私は教えてほしいんですけど、玉さんが頑なに(笑)。5年間、1つの番組を一緒に関わらせていただきましたが、最初に感じていた私の印象と今って変わりましたか?
玉袋:人間ってのは成長するものだなと間近で見れたからね。茜ちゃんも秋ちゃん(高田秋)のふたりの(成長が)ね。嬉しかったよ、いい年輪ができあがっていきました。
坂ノ上:嬉しい! 町中華の番組で印象に残っていることはありますか?
玉袋:おふたりは「白いキャンバス」という感じがしたよね。そこに色がどんどん入ってくるみたいな感じ。いろんな絵を見せてくれたなと思いますよ。
坂ノ上:「町中華で飲ろうぜ」のなかで卒業発表をしたとき、反響がめちゃくちゃあったんですよ。今までにないぐらいSNSでコメントがありましたし、周りの方からも反応がありました。
玉袋:突然だったからね。秋ちゃんは徐々に出していったけど、茜ちゃんはどーんだからね。
坂ノ上:自分のワガママというか、「茜ちゃんはこれでラストなんだな」と思って番組を観られてしまうと、紹介しているお店やご飯とかに対して気が紛れちゃうかなと思ったんです。
玉袋:なるほど。あの引退発表はキャンディーズか都はるみかってぐらいすごかったよね。
坂ノ上:アミューズの大里会長が、まさかキャンディーズのマネージャーさんだったとは思いもしませんでした。
玉袋:その何年後、まさか茜ちゃんが引退して熊本に帰るなんて……。
坂ノ上:帰らない(笑)! まだ東京で頑張るよ(笑)!
玉袋:いいよなあ。このピュアさが素晴らしい! 茜ちゃんと秋ちゃんは本当に綺麗に育ったな。
坂ノ上:秋ちゃんとは卒業してから一緒にご飯に行ったりして、相変わらず親交はあります。
玉袋:(出身が)北海道と熊本で、すごくいいタッグだったよね。
◆町中華の人たちに大切なことを教えてもらった
坂ノ上:町中華に関するメッセージがあるので読みます。
<リスナーからのメッセージ>
「町中華で飲ろうぜ」5年間お疲れ様でした。新たなお仕事のステップアップとして卒業ということでよかったです。次も期待しています。
番組では、白岳しろがしっかり映りこんでいて、ラジオとテレビ局を超えてコラボしているようで楽しかったです
坂ノ上:私が卒業発表をした中華「ランラン」さんで、お店に入ったときに店主さんが白岳しろをカウンターに置いてくれていたんですよ。
玉袋:粋な計らいだねえ。
坂ノ上:この番組もチェックしてくださっていて、用意してくださったそうです。嬉しいですし、「ぎゃんっ!ラジオ」のリスナーさんは「おお!」となったと思います。
玉袋:なんというか、お店の人たちに育ててもらったところもあるよね。俺はいい歳だけど、一生懸命働いている姿を見ると勉強になる。
坂ノ上:そうですね。いくつになってもずっとバリバリ働く方ってお若いなって思います。そして、心がすごく温かい。いろんな人を見ているからこそ、ちょっとした言葉がすごく温かかったりします。
玉袋:言ってみりゃ激務だよ。スープを仕込んだり、鍋をずっと振り続けるわけじゃん。お客さんを満たしてくれる大将の心意気って素敵だよね。
坂ノ上:もっと頑張らなきゃって自分自身を奮い立たせてくれる存在でした。
玉袋:そういう人たちと触れ合えたから、茜ちゃんと秋ちゃんは当たりなわけよ。この5年間は絶対に無駄にならないと思うよ。
◆波乱の50代を綴った書籍を発売
坂ノ上:先月発売された書籍「美しく枯れる。」(KADOKAWA)について聞きたいです。すごく読みやすくて、語り口調なのもあって玉さんと喋っているような感じになりました。本なのに距離が近い感覚がありましたし。
玉袋:嬉しいね。だけどさ、そんなところまで書くなよってところまで俺は踏み込んでいるじゃん?
坂ノ上:本当に赤裸々だし、第3章の夫婦のお話は読んでいて「奥さんへのラブレターじゃん!」って思いました。この本を読んだうえで、玉さんが私にいろいろかけてくれた言葉を思い返すと、より深みを感じました。このバックボーンがあったから、こういう言葉をかけてくれていたんだなと思いました。
玉袋:俺は60歳も近いんだけど、家族、仕事、仲間にも恵まれて十分だけど、この歳になると背負い込むことも多くなるんだよ。茜ちゃんのご両親も、きっとそういうことを抱えながら生きている。そういうことだと思いますよ。
坂ノ上:本のなかにはたくさん印象的な言葉がありました。まだ私は20代だから貪欲さが大事なんですけど、美しく枯れるっていう意味でも、50代という年齢を経ていったときに「身の丈に合う」という考えを持てたらいいなと思いました。
玉袋:おお~! 若いとついつい下駄を履いちゃうからね。履いちゃうんだけど、(いつしか)履きすぎたなと思うわけよ。下駄を脱いだら身の丈になるわけでさ、楽になるよ。50代60代を過ぎてもまだギラギラしている人って周りにはいるわけ。俺はそういう人といると疲れちゃうんだよね。自分の運転で自分の道をゆっくり走っていく感覚なのかな。
玉袋筋太郎さん著「美しく枯れる。」(KADOKAWA)
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<番組情報>
番組名:白岳しろ 坂ノ上茜のぎゃんっ!ラジオ
配信日時:毎週木曜・21時配信
パーソナリティ:坂ノ上茜