アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FMのラジオ番組「坂本美雨のディアフレンズ」(毎週月曜~木曜11:00~11:30)。2月27日(月)の放送は、ミュージシャンのASKAさんがゲストに登場。約3年ぶりとなる最新アルバム『Wonderful world』制作裏話を披露してくれました。
坂本美雨、ASKAさん
◆自分の救いとなるアルバムを作りたかった
坂本:約3年ぶりとなるアルバム『Wonderful world』が、2022年11月にリリースされました。このアルバムは、本当に希望にあふれた1枚だと感じています。このアルバムは、コロナ禍で作られたのでしょうか?
ASKA:最初に作ったときは、自分自身がダメになっているときで。世の中が新型コロナウイルスで真っ暗になった状況で、(ダメな)空気、波動を受けてしまって、身動きが取れなくなったんです。
自分が“2011年の3.11のときに味わった感覚に陥ってしまう”と思ったんです。3.11のときは精神的にすごく乱れまくっていたので、あそこにまた陥っちゃいけないと。何かしなきゃ、自分で動かなきゃ、仕事に集中しなきゃ……と感じていました。
坂本:そこから少しずつ脱して、(作品を)リリースをしていかないと?
ASKA:“(作品を)作っていかないと” “今、何を作ればいいのか?”って考えたときに、自分の気持ちとは裏腹の、自分の気持ちが温かくなる曲を作ってみたいなと思いました。温かくなるのってどんな感覚だろう? と思ったときに、アメリカの古き良き日のジャズ、あの辺の時代の音楽が大好きなんですよ。
坂本:なるほど。だから(アルバムタイトルが)『Wonderful world』。
ASKA:そうです。ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」って曲があるでしょう。あれを僕なりの「Wonderful world」にしてみようかなと思い、ああいう曲を書いてみたいと思いました。
坂本:ご自身の救いとなる曲を作られたんですね。その思いに胸が打たれます。言葉は明るくて優しいものでも、その裏で苦しみがあったんだろうなと、曲を聴いていて感じます。
曲を作るときに、“前向きなものにする”という作業はすごく大きいと思います。直接的につらさを言うのではなくて、前向きな優しいものに変えてくれるのが、このアルバムのすごいところだなと思います。
ASKAさん約3年ぶりとなる最新アルバム『Wonderful world』は現在発売中。コロナ禍や世界情勢など、いまのASKAさんの想いが詰め込まれた全13曲を収録しています。
ASKAさんと世界のポップシーンを牽引する音楽プロデューサー、デイヴィッド・フォスターが共演するコンサート「ASKA & DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023」は、3月16日(木)横浜・ぴあアリーナMM、3月19(日)兵庫県立芸術文化センター(※兵庫はSOLD OUT)に開催されます。
さらに、4月1日(土)より全国ツアー「ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023」をスタートします。詳細は
公式Webサイトをご確認ください。
3月13日週のゲストは、3月13日(月)荻野目洋子さん、3月14日(火)Yaffleさん、3月15日(水)NEWS 増田貴久さん、3月16日(木)高野寛さんです。
<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送日時:毎週月曜~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/dear/