杉浦太陽と村上佳菜子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。
2月8日(日)の放送テーマは、「身近なのに奥深い。おにぎり・米粉の魅力再発見!」。農林水産省 穀物課の小川英伸(おがわ・ひでのぶ)さんから、おにぎりの歴史や米粉の活用法を学びました。
左から:村上佳菜子、小川英伸さん、杉浦太陽
◆おにぎりの歴史
日本人の誰もが親しむ“おにぎり”。手のひらに収まる素朴な形に米の旨みと具材の個性が光る、日本の食文化を象徴する存在です。おにぎりが大好きな村上は、アスリート時代に“勝負めし”として大会の本番直前に口にしていたそうで、「早くエネルギーが必要なときに最適ですし、本番前のお腹の満腹感も調整しやすいので大好きです」と語ります。
そもそも、お米は脳や体を動かすエネルギー源となる炭水化物が豊富で、たんぱく質も含まれています。そこに、おにぎりの具材として魚や肉、野菜を加えて、脂質やビタミン、ミネラルを補うことで、さらに栄養バランスが良くなります。具材や味付け次第で低カロリーにも高栄養にも調整できるため、体が資本のアスリートにとって、おにぎりは理想的な食事と言えます。
そんなおにぎりの歴史は古く、日本最古のおにぎりは、1987年に石川県中能登町の杉谷チャノバタケ遺跡で、弥生時代のものとされるおにぎり状の炭化した米の塊が発見されました。二等辺三角形のような形状で、大きさは底辺が約5cm、他の2辺は約8cm、厚みは約3.5cmあり、「学術名では『チマキ状炭化米塊』と呼ばれていて、食用に作られた可能性もありますが、発見時の状況などから、厄除けやお供え用など、何らかの信仰のために作られた物という説もあります」と小川さんは説明します。
一方、私たちが食べるおにぎりがいつ頃から広まったかというと、「稲作が始まった弥生時代から食べられていた可能性はありますが、文献としては、平安時代中期に書かれた『源氏物語』に、おにぎりの原型が登場しています」と解説します。
そんな歴史のあるおにぎりは、小川さんによると、近年は国内外で再び注目を集めているそうで、「あるグルメレビューサイトに登録されているおにぎり専門店は、この5年間でレビューが約1.7倍に増えています。さらに、海外でもおにぎりが人気を集めています」と言います。
こうした流れを受けて、農林水産省は2025年10月から
「おにぎりプロジェクト」
をスタートさせました。おにぎりをきっかけに、より多くの人にお米の魅力を知ってもらおうと、国内外に向けた情報発信をおこなっています。最近では、タイ・バンコクでおにぎりのイベントが開催されるなど、着実に広がりを見せています。
◆“米粉”の魅力を解説!
日々の食卓に欠かせないお米ですが、それを粉にすることで食のバリエーションが増えます。「米を粉にした米粉は、古くから白玉や大福などの和菓子や、おせんべいに使われています」と小川さん。さらに、近年は製粉技術の進歩によって、小麦粉のようにケーキやパン、さらに麺類も米粉で作れるようになるなど、用途が格段に広がりました。
米粉と小麦粉の大きな違いは、グルテンを含んでいない点です。そのため、グルテンフリーの食生活をしている方を中心に、米粉への注目が高まってきました。さらに、小川さんは「食品製造メーカーなどが、米粉の特徴を生かした商品づくりを進めていることや、SNSの普及も相まって『買ってみよう』と思えるきっかけが生まれ、購入機会が増えたことで米粉の需要が大きく伸びています」と解説します。
米粉の魅力はそれだけではありません。小麦粉よりも油の吸収率が低いのも特徴で、天ぷらや唐揚げで揚げると、冷めてもサクサク感が長く続きます。お菓子や料理に使う際にはダマになりにくく、スープやホワイトソースのとろみ付けも簡単にできます。また、粘りが出ないため、水でさっと洗い流せるので後片付けの負担も軽くなります。そして、「米粉で作られたパンはもっちりした食感になりますし、ケーキなどのスイーツは、しっとりした仕上がりになります。その食感は格別です!」と強調します。
こうした米粉の魅力を発信する場として、農林水産省の情報サイト
「米粉タイムズ」
では、季節に合わせたレシピが紹介されています。現在は、バレンタインデー向けの米粉スイーツレシピも掲載されており、米粉を試すきっかけになりそうです。
◆お米を食べて“食料自給率アップ”につなげよう
小川さんは、国産のお米や米粉を食べることの意義についても言及します。「私たちが食べる食料は、小麦やお肉など輸入されているものもたくさんありますが、一方、お米は国内で完全自給ができていますので、お米や米粉を食べることは、食料自給率のアップにつながります」と説明します。
食料自給率が高まることで、国内で食べ物を供給する力が強まり、世界情勢の変化や災害などで輸入が難しくなった場合でも、「食べるものが手に入らない」という不安を減らすことができます。そのため、お米の安定供給には日常的な消費が欠かせません。消費量が減ってしまうと、農家が「作っても売れない」といった状況に陥り、その結果、田んぼを手放したり、生産をやめる事態にもなってしまいます。「一度減ってしまった生産は、元には戻せません。だからこそ、皆さんが日頃からお米や米粉を食べて、作り続けられる環境を保つことが大切なのです」と力を込めます。
そして、最後に「今回ご紹介した
『おにぎりプロジェクト』
や
『米粉タイムズ』
に興味を持って、奥深いおにぎりや米粉の魅力を感じていただき、手に取っていただければと思います」とコメントしました。
番組のエンディングでは、杉浦と村上が今回学んだ「おにぎりと米粉の魅力」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。村上は注目ポイントとして“お米でいろいろな楽しみ方があるよ! 知ってね!”とスケッチブックに書きました。続いて、杉浦は“
「おにぎりプロジェクト」
&
「米粉タイムズ」
をチェックしてね!”とポイントを挙げ、「サイトにはいろんなレシピがあるからね! 可能性はいっぱいあります」と話していました。
左から:杉浦太陽、村上佳菜子
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<番組概要>
番組名:杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、村上佳菜子
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm