スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。今回の放送テーマは「私の周りの困った人」。リスナーの相談に江原が“ことば”を届けました。
江原啓之
◆帰省する度に小遣いを渡してくる祖母にモヤモヤ…
モヤモヤを整理したいです。先日、久しぶりに実家へ行きました。両親に会いに行く度に、同居している祖母がお小遣いを渡してくることにモヤモヤしています。私はもう43歳。仕事もしています。孫にお金をあげたい気持ちはわかるのですが、断っても「自分は何もできないから」と渡されます。お金に罪はないし、「もらったお金は祖母の葬式用に取っておけばいいや」と思うようにしていたのですが、毎回モヤモヤします。
このモヤモヤの原因を探ってみると心当たりがありました。子どもの頃、祖父母の家に1人で泊まりに行くと「ばーちゃんと一緒に寝よう。あとでこれな」と言って、手でお金の仕草をされたことがありました。今思えば「気持ち悪いな」と思います。昔から祖母は「あれしてくれ、これしてくれ」と、自分でやらずに人にやらせることが多く、人を召し使い扱いして、後でお金を渡せば許されると思っていたのではないかと。
先日キッパリと「本当にいらない! 自分のために使って!!」と強めに言ってしまい、祖母はびっくりして涙声になっていましたが、私は清々してスッキリしました。老い先短い祖母にショックを与えてしまったことはかわいそうだったかなと思うものの、後悔はしていません。ただ、言霊として大丈夫だったか、因果の法則でお金に困ることにならないかと、ちょっと不安な自分がいます。アドバイスをお願いします。
◆江原からの“ことば”
不思議だなぁ、これは(笑)。寛大に受け入れてあげればいいのに。その時代の人は、チップではないですが、そういうことをするのが礼儀なんだと思い込んで生きているんですよね。ジェネレーションギャップというか。だから、あなたが言うように、葬式代じゃなくても、貯まったら何か贈ってあげればいいだけのことじゃない。
お孫さんにあげたい気持ちもわかる。今、ふと思い出したのですが、親戚のおばさんが、(私が)いい年になっても必ずお金をくれて「これでジュースでも飲んで」って言うんですよ(笑)。昔は「ジュースを飲んで」というのが、おもてなしだったり、嬉しいことだったり。お駄賃とはまたちょっと違いますが、確かに昔はそういうことがあった。だから“時代”だと思って、微笑ましいなと思ってあげればいいのに。
因果の法則で、お金に困ることにはならないかもしれないけれど、自分が年を取ったときに、そのちょっとした機微を分かってもらえなくなっちゃうぞ……と思いますよ。自分だって、年を取ったら絶対に(若い人と)ズレが出てくるんだから。若い人は全然望んでいないのに、良かれと思ってしちゃうことってありますからね。
◆江原啓之 今宵の格言
「困った人の多くは、寂しがりやなのです」
「不平不満を言うよりも、自分が対応を変えたほうが楽です」
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/