スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。人生に前向きになる力を与えてくれる“ことば”を大切にしている江原が、現代社会でさまざまな物事に直面している人たちに温かいメッセージを届けます。
2月12日(日)の放送では、リスナーのみなさんからお寄せいただいた「こんなときは、どうすればよいのでしょうか?」というメッセージを紹介。江原がアドバイスを送りました。
奥迫協子、江原啓之
<リスナーからの相談>
昨年11月に親友を亡くしました。親友の家にしょっちゅう(遊びに)行っていたこともあり、親友のご家族から「本人が使っていた部屋をきれいにして、あなたが泊まりに来られるようにしたい」と言っていただきました。
それを私の親に話すと「それはしてほしくない。亡くなった人の部屋を使うなんて、親の目の黒いうちは許さない」と言われました。親友のご家族は、私のことも家族のように接してくれているため、このことは話せないでいます。
私は本人が亡くなってもご家族との関係は続けていきたいですし、そうしたご厚意もありがたいと思っていたのですが、私の親は「もう亡くなったんだから……」という感じです。親友が亡くなって、まだ全く立ち直れていない私の気持ちを理解してくれない部分もあり、すごく嫌な気持ちになりました。こういった場合どうすべきでしょうか?
<江原からのアドバイス>
江原:親友の家を訪れることについて、霊的には問題ないですよ。ただ、私がこの方の親ならば、行くなとは言わないけれども、「注意しなさいね」と言うかな。私は相談者をたくさん見てきているわけで、親友を亡くしたお友達とか、いろいろな環境も見てきている。
自分の子どもがそうだったら「あまり深入りしちゃダメだよ」って(伝えたい)。親として心配になるのが、たまにサラッと行くぶんにはいいけれど、人によっては相手の親御さんが(あなたに)依存してくることがあるのね。
奥迫:相手の親御さんが、お嬢さんを自分の子どもと重ね合わせて……ということですね。
江原:そういうことです。だから人によっては、あなたが娘の代わりみたいな感じになってくると重たくなっちゃって、だんだんと「行かなくちゃいけない……」みたいに(義務に)なってきて、そういうのを苦しく思っている人の相談を受けたこともあります。
相談者さんの親御さんが、そこまで考えているかどうかはわかりません。行ってもいいけれど、例えば「命日は必ず行く」とか「月命日に行く」とか、そういうふうには絶対に決めないほうがいい。決めると「なぜ来ないの?」とか(聞かれるかもしれない)。
奥迫:約束を守れないときもありますもんね。“こうしなければならない”になってしまうと、そこが重くなるってことですね。
江原:毎回、行くときに「ご飯、用意しておくね」みたいな対応をされると、また重たくなりますよね。私は個人相談を受けていたときも、ご家族を亡くされた方の相談がたくさんありました。一度話をすると、2回、3回、4回、5回……と、ずっと来るの。
それで、相談者から「今、娘はなんて言っていますか?」とか聞かれるんですね。だから「もう、およしなさい」って言うんですよ。「もう娘さんにしがみつかない。自由にさせてあげて」って言う。
この番組にも、「死んだ家族の声を聴かせてください」という依頼がたくさんあるようです。だけど、そういうのはなるべく受けないんですよ。なぜかというと、あなたの心のなかで会話をするべきだと思うんです。たとえば、私と協子さんも長くお付き合いをさせていただいていますよね。万が一、協子さんがあちらの世界に逝ったとします。でも、協子さんがなんて言うかはわかりますもん。
奥迫:心のなかで会話してくださっているんですよね。
江原:私が先に逝ったとしても、きっと協子さんは「あ、江原さんならこう言うな」とか思うでしょう。
奥迫:その通りです! わかります、通じます。
江原:でしょう? それが大事。いちいち「なんて言っていますか?」「こうですか?」とか聞く人って、ちょっと虫がいい気がする。それまでの間、生きていたときに交流していなかったのかな? と。最期の死に方が(良くない)とか、そういうので心配というのはわかるんだけどね。苦しかったろうなって。
でも、亡くなったら皆、自由なんですよ。生きているほうが大変。だからこの相談者さんは、親友の家に行ってもいいけれど、絶対に自分自身が逆に執着にはまらないこと。
奥迫:なるほど。これは大切なことです。
江原:あと遺品をもらうと、それが重たくなる場合もある。
奥迫:ありますね。どうしたらいいんですか?
江原:断るときは、はっきり断ったほうが良いと思う。「私は使わないので」とか。それだと角が立つときがあるでしょう? そのときは「ああ、わかりました」といただいて、使えるものならばリメイクして使ったり、そうでなければお焚き上げに持っていく。嘘も方便って言いますでしょ。
奥迫:形見とかそういったものは、お気持ちだけいただいて……。
江原:ご家族の方も良かれと思ってやっているのかもしれないけれど、相手は重いんだよね。相手の重さも理解してあげないといけないかなと。そこは自己憐憫、責任転嫁、依存心で、一番いけない。自分が悲しいと「使ってあげて。娘が喜ぶと思うから」みたいなことをしてしまいますが。つらいと思うけれど、そこは乗り越えないといけません。
●江原啓之 今夜の格言
「とらわれない。気にしない」
----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2023年2月20日(月) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です⇒
詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25
エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/oto/