スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
8月25日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
夫と高校生の娘、中学生の息子の4人家族です。私は若い頃から失神を起こしていましたが、原因が分からずにおりました。ただ3年前にそれが先天性の心臓の病気であることが分かり、現在はペースメーカーを植え込んで服薬もし、私としては「やっと助かった」という思いでおります。
ただ、家族としては私が病人であるという認識が強くなってしまい、以前のように外出をしようとすると、「やめて。何かあったらどうするの?」と、怒るようになってしまいました。病気発覚前は、基本在宅勤務で、週1回は出社して現場を見たり、顧客と打ち合わせなどをしたりするスタイルで仕事をしておりましたが、現在は完全在宅で、全てリモートで対応させてもらっています。正直、現場に行けないことや、会社のみなさんに迷惑がかかっていることがつらいです。すごく良い会社なので、辞めずに頑張りたいと思っています。
家族には「失神の原因が分かって、治療もしたから以前よりも今のほうが安全だよ」と伝えているのですが、「会社が今の状況を許してくれているのだから、このまま会社に行かずに適当にリモートで仕事したほうが身体にも安心だ。そんなに会社に行きたいなら、行けばいい。でも家族のことはどうでもいいんだな」と言い放たれてしまいました。
私は家族が一番大事ですが、仕事でも一人前になりたいですし、大事にしたいです。気持ちに折り合いがつかず、日々悶々としています。
<江原からの回答>
難しい問題ですが、しっかりとご家族みんなで話し合いの場を持ったら良いと思います。「お母さんに万が一のことがあったらどうしよう」と思うご家族の気持ちもよく分かりますし、だからこそみんなで話し合うことが大事です。
“生きる”というのは、ただ長く生きればいいのか、充実して生きることがいいのか。私はよく「どれだけ生きたかではなく、どれだけ思いを込めて生きたかが大切」だと伝えています。ただお家で過ごしながら長く生きているのと、万が一少し命が短くなってしまったとしても、たくさんの経験、感動、思い出を作って生きていくことの、どちらを選びたいのか。そういうことをみんなで想像し合ってください。想像することによって理解できます。だからそれには、話し合いが必要ですよね。
話し合いとは説得することじゃなくて、相手の立場に立ってお互いを想像し合うこと。ご家族も万が一のことを考えて相談者さんをずっとお家で大事にしていたら、もし万が一のことが起こったときに「もっとこうさせてあげれば良かった、ああさせてあげれば良かった」という気持ちに苛まれませんか?
たとえ話としては例が悪くて恐縮ですが、私には昔飼っていた愛犬がいます。この子は短命だったのですが、あるとき失神をしたんです。病院に行って診てもらったら、先天的に心臓が悪いことが分かりました。そしてその治療が、犬にとっては辛い治療だったんですよ。だから「治療をしながら辛い日々を過ごすのと、治療を止めて残りの人生を過ごすことのどちらが良いだろうか」と悩んだ末に、治療を止めることにしたんです。
そうしたら、お散歩の時間は短くなったものの、普通の生活に戻ったんです。それからけっこう長いこと生きました。たとえ犬でも、治療によって具合の悪い毎日を過ごすことよりも、ごくごく普通の日々を過ごすことのどちらがいいだろうかと考えてしまいますよね。やっぱりその子の幸せを一番に考えます。
私が相談者さんの立場だったとしても、無謀なことはしませんが、やっぱりもう少し経験と感動はしたいかな、と思います。ご家族で想像し合ってみてください。それが大事です。
奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「人生の価値は、どれだけ得たか?ではなく、どれだけ込めたか?なのです」
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8月25日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 9月2日(月)AM 4:59
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子