きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。3月17日(日)、3月24日(日)の放送では、倖田來未(こうだ・くみ)さんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)倖田來未さん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ
★2人の共通点「女性ソロアーティスト」をテーマにトーク
倖田さんにまつわるきゃりーの思い出は、小学生のときに倖田さんのシングル「Butterfly」を父親に買ってもらったこと。何回も楽曲を聴き込んで、ずっと見てきた存在とあって「今日会えるのがすごく楽しみです」と声を弾ませます。
まずは先日、イベントで一緒になったときの話に。倖田さんは「私、きゃりーちゃんを見ると泣いてしまうの(笑)。歌番組で一緒になったときに、歌詞がどうとかじゃなくて、存在感なんかなぁ? それでイベントのときに勇気を振り絞って声をかけたの! 『実はすごく好きなの!』って(笑)」と振り返ります。
今回、倖田さんとは「女性ソロアーティスト」というテーマでトークを展開することに。
きゃりーから「倖田さんは最初からソロで活動したいと思っていたんですか?」との質問に、倖田さんは「絶対にグループは嫌だった」と即答。オーディションのときに、グループで活動してもいいかどうかを質問されたときに、「みんな(OKということで)手を挙げていたけど、私は絶対にやりたくなかったので(逆に)手を挙げた(笑)」と倖田さん。
というのも、「たぶん私は、“これがやりたい”とか“こういう歌が歌いたい!”という気持ちが強いから、(グループだと)人と合わせられへんなと思った」と当時の胸中を明かします。
自分の気持ちに正直に意思表示をした結果、ソロとして活動することに。「私は準グランプリやったんですけど、一応レッスンして、「身になれば(ソロで)デビューさせてあげるから頑張りなさい」みたいな。それで、京都から新幹線で週に1回ボイストレーニングに通って、ウォーキングとダンスも習いました。それこそ当時、ダンスレッスンはEXILEのHIROくんが教えてくれて。ダンスを始めたのもそこから」と駆け出し時代を回顧。
それを聞いたきゃりーは、「ずっと(ダンスを)やっていたんだと思っていた!」とビックリ。意外にも、倖田さんはそれまで全くダンス経験がなく「もちろん安室(奈美恵)ちゃんとかMAXとかテレビで観ていましたけど、“やってみたいな”と思うぐらいで」と話します。
歌って踊るというスタイルは「右手で三角、左手で四角状態でしたね(笑)」とユーモアたっぷりに笑う倖田さん。「(当時)一番嫌いだったのは、振付を覚えることだった。覚えるのは早いんやけど、忘れるのもめっちゃ早いんですよ(苦笑)」とぶっちゃけます。
同じソロアーティストとして、きゃりーが「その後、ソロでデビューして、グループやバンドの人をうらやましいと思うことはありましたか?」と尋ねると、「(広い会場でのライブとかは)グループのほうが、均等にお客さんに愛を届けられるのかなというのはありますよね。(ステージの)端っこまで走っていって、こっちを向いているときは(逆のお客さんには)お尻を向けちゃっているわけやし。そういう意味では1人でこなすのって大変やなって思う」と答えます。
だからこそ「遠くの人でもライブの演出が楽しめるというか、逆に遠い人のほうがきれいに見えるみたいな、そんなライブの演出を考えるように切り替えていきましたね」と語りました。
(左から)倖田來未さん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ
★Chapter#0 Library★
ゲストが背中を押された作品を紹介してもらうコーナーで、倖田さんがセレクトしたのは、人気海外ドラマシリーズ「SEX and the CITY(セックス・アンド・ザ・シティ)」です。
背中を押された作品はこれまでにもたくさんあったものの、「自分のなかでのバイブルという意味では、『SEX and the CITY』。なかなか売れない時代によく観ていた」と倖田さん。サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公・キャリーの名言に魅了されたといいます。
「キャリーは、ルブタン(Christian Louboutin)とか、ピンヒールをズラッと並べていて。『汚い靴で、いばらの道が歩けると思うか』と。こんな関西弁じゃないですよ(笑)。かみ砕いて言っていますけど、『大変な道をこんな(汚い)靴でいくんじゃなくて、私はきれいな靴をはいていばらの道を歩いていきたい』みたいな名言があって、その日すぐに靴を買いに行ったよね(笑)」と熱弁。
「確かに、足元から美しくいたり、ネイルひとつにしてもそうやけど、やっぱり大切な人に大切に思われたかったり、それこそ結婚してもう12年ですけど、常に『かわいい』とか言ってほしいし、やっぱり愛されたいと思うじゃないですか」と話します。
さらに倖田さんは恋愛と結婚の違いについても言及。「当たり前やけど、新鮮な気持ちってなくなっていくもので、そもそも恋と結婚って違うと思うんです。恋はアップダウン、結婚はお互いを支え合っていくというか、向上し合っていく。うちの旦那の場合、尊敬から入っているから、一生この愛は冷めないんだろうなと思いながら一緒にいるんですよ。そういう意味では、相乗効果みたいなところがあると思っていて。新鮮な気持ちっていうのは当たり前ですけど、絶対になくなる。でも、なくならないように思いやりを持って接するとか、神聖な気持ちでいるということが、私はすごく大事やと思っていて」と思いを語ります。
「SEX and the CITY」での恋愛模様を鑑賞して、「恋愛のときってこうだったよねって。でも、愛する人と家族をつくるということは、お互いをリスペクトして支え合わないといけないから、譲り合いやったり、自分のやりたいことばかり言っていると上手くいかないよねって。すごく学ばせてくれる部分もあって、恋愛でも仕事でも支えてもらったのが、『SEX and the CITY』」と作品の魅力を熱く語ります。
さらに倖田さんは、「SEX and the CITY」シリーズのおよそ20年後を描いた「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」もあることに触れつつ「それがまた面白いんですよ! ぜひ観ていただけたら」とオススメしていました。
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2週に渡る倖田さんとのトークを振り返り、きゃりーは「いろいろな共通点があって、曲のオンエア中も話が盛り上がって連絡先も交換させていただいたので、來未姐さんと仲良くできたらうれしいなと思っております」と笑顔をのぞかせていました。
<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ