SUPER BEAVERがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ビーバーLOCKS!」。11月29日(金)の放送では、友達と仲直りしたい生徒(リスナー)と直接電話をつなぎ、アドバイスを送りました。
SUPER BEAVER(左から上杉研太、藤原広明、渋谷龍太、柳沢亮太)
――リスナーからのメッセージ
私は高校3年生です。先日、卒業プロジェクトがあり、アートとは何か、デザインとは何か、それぞれ自分で定義付けて作品を作りました。私は、音楽が好きだという女の子と2人で、曲を作ることにしました。
しかし、完成してあとは練習するだけのタイミングで「やっぱりやめる。どうでもよくなった」と言われてしまいました。そのあとに謝られたのですが、本番が1週間後に迫っているなか、1人で曲を作ることに精一杯でそっけない対応をしてしまいました。
それ以来、気まずくなってしまい、11月になったのにまだその子とちゃんと話せていません。音楽が好きというのがきっかけでつながったのに、音楽をやっているときに離れてしまいました。子どもみたいですが、仲直りがしたいです。SUPER BEAVERのみなさん、お力を貸していただけませんか? よろしくお願いします(18歳)
――渋谷「目を見て話すのは大事なことだと思う」
渋谷:ということでお話してみたいと思います。概要を説明してもらってもいい?
リスナー:私が通っている高校で、探求とか物作りとかをやっているコースがあって、先日卒業プロジェクトがあったんです。そこで、さっき言ったみたいに「アートとは何か?」みたいなことを自分たちで考えて作品を作りました。
渋谷:すごく難しそうだね。ちなみに、もう当日は迎えたんだよね?
リスナー:1ヵ月前ぐらいに終わりました! 「もういいや」って言われたのが(当日の)1週間前で、そこから頑張って新しく曲を作り直しました。
藤原:作り直したんだ!?
渋谷:それってつまり、全部1人でやったってことなのかな?
リスナー:そうですね。1人で家で悩みながらやりました!
渋谷:必死に曲を仕上げたことは、自分のなかで大きな経験になったかもしれないけど、それでも気にしているのは、お友達ともう1回仲直りしたいってことなんだね。
リスナー:そうですね。「もうやらない」って言われた数日後に一度謝られたんですよ。でも、それが(SNSの)メッセージだったんですよね。私は大事な話をするときは相手の目を見て話したいっていう考えで。
それで、大人な対応ができなくて……。自分の価値観を押し付けて素っ気ない対応をしちゃって、そこからはちょっと気まずくて1ヵ月ぐらい話せていないです。
渋谷:なるほどね。ちなみにだけど、向こうから謝罪のメッセージが来た以降にも、向こうから何か話しかけてくれたりっていうアクションはあるの?
リスナー:クラスの班が一緒になったっていうのもあって、授業中に意見交換で喋ってくれたり、あとは「体育一緒に行こう!」とか言ってくれたりするんですけど、私のなかではなんとなくモヤモヤが残っていて。自分でも子どもだなって思うんですけど、「でもやっぱりなぁ」と思っています。
渋谷:難しいよなぁ。目を見て話したいっていうのは、俺もすごく大事なことだと思うのね。やっぱり人付き合いを大事にしているんだなっていうのが伝わってくるけど、このご時世そうでもないみたいね! 告白もLINEでしたりするんでしょ?
リスナー:そう! 私、それ絶対嫌なんですよ!
渋谷:俺も嫌だ! わかる! でも、やっぱりこの価値観っていうのは人それぞれあるから。
上杉・藤原・柳沢:そうだね!
――上杉「仲直りしたい気持ちがあっての行動は絶対伝わる」
渋谷:この際、このことを直接相手に言ってみたら?
リスナー:私が今もモヤモヤしていることをですよね?
渋谷:そう! なぜそうなっちゃっているのかっていうのも本当は話したいんだけど、私のなかでどうしても解せないところがあって、実はこういうところなんだよっていうのを伝えてみる。
リスナー:なるほど!
上杉:仲直りしたいっていう気持ちがあっての行動だから絶対伝わると思うし、相手はたぶん、嫌な気持ちにはならないと思う! そういう風に思ってくれているんだって聞いてくれる気がする。
渋谷:柳沢さん、なんかありました?
柳沢:相手の女の子の気持ちも理解はできるけど、ちょっと意地になっちゃう自分は子どもっぽいかも、と言えているのは、すごく俯瞰的というか客観的に状況をすでに整理できているというか。
個人的にちょっと思った気持ちで言うと、今みたいに全然関係ない人にモヤモヤしていることを吐き出して、自分のなかでちょっとでもスッキリしたのなら、相手の子にはわりと普通に接してあげてもいいかもとは思った。
なんとなく普通に戻ったぐらいのタイミングで、「実はあのとき、あまりいい気分じゃなかったよ」って感じで、あとでそっと伝えてあげるのも、相手の子にとってはちょうどいい塩梅なんじゃないかなっていう気もする。
リスナー:そうですよね。SNSで謝ってくれたあとに日常的に話しかけてくれることはあるんですけど、その話題のなかに卒業プロジェクトのことは一切入っていなくて。私の出来上がった作品も、たぶん見ていないんですよ。だから、今さら持ち出してきて謝るっていうのがどうかなって思っていました。
藤原:相手の子が突然1週間前に辞めた背景には、いろいろと自分のことですごく精一杯になってしまった状況だったり、何か人には言えない原因があったのかもしれない。ちゃんと謝ってほしいっていう気持ちはもちろんあっていいと思うんだけど、そういうところも一緒に聞いてあげてほしい。
「あのときは大丈夫だった?」って話の流れで「実はこっちも作るの大変だった。あのときはメッセージじゃなく、直接ごめんねって言ってほしかったな」みたいな感じでね。学校で会話ができているんだったら、もしかしたら今、ちょっと向こうに心の余裕があるかもしれない。また冷静に話をしてみるのはいいのかもしれないなと思った。
渋谷:いずれにしても、根幹に仲直りがしたい、もう1回仲良くしたいって思っているってことが、俺は一番大事なことだと思うのね。それが相手にちゃんと伝わるのであれば、どんな行動をとっても俺は間違いではないような気はしているよ!
リスナー:ありがとうございます。1週間後ぐらいに、生徒だけで作品を見る会があるので、そこでとりあえず話しかけてみます!
渋谷:いいと思う! 素晴らしいと思いますよ。
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11月29日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年12月7日(土)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)/月曜~火曜、アンジー教頭(アンジェリーナ1/3・Gacharic Spin)/水曜~金曜
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/