「上質な音楽を、じっくり味わう。」をテーマにTOKYO FMで放送中の生ワイド番組「THE TRAD」(毎週月曜~木曜15:00~16:50/月・火:稲垣吾郎&吉田明世、水・木:ハマ・オカモト(OKAMOTO‘S)&中川絵美里)。
6月16日(木)の放送では、「最強! 神イントロ・リクエスト桑田佳祐SP」と題し、桑田佳祐さんとサザンオールスターズの“神イントロ”を大特集。また、話題のチャリティー配信シングル「時代遅れのRock'n'Roll Band」(桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎)制作エピソードについて、桑田さんがコメント出演しました。
(左から)桑田佳祐さん、桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎、「時代遅れのRock'n'Roll Band」
◆“神イントロ”楽曲をオンエア
今回は「最強! 神イントロ・リクエスト 桑田佳祐SP」と題し、桑田佳祐さんとサザンオールスターズの楽曲を特集。リスナーが選ぶ思い出深い桑田さん&サザンの楽曲のイントロを次々とオンエア。また、イントロクイズも実施しました。
リクエスト企画の幕開けに選ばれた曲は「波乗りジョニー」。イントロを聴いたハマは、「今日聴いてきましたよ。やっぱりこれだよね」とコメント。リスナーからは「この曲を聴くだけで夏を感じられるのはすごい」といった感想が寄せられました。
2曲目は「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)」をオンエア。ハマは印象的なイントロについて「印象的なシンセサイザーのフレーズは、原由子さんが人力で弾いているんですよ。(シンセサイザーに)馴染みのない方に説明しますと、機械的な繰り返しのフレーズは、今は人が弾かなくても(録音されたものを)再生できるんです。(サザンの)ライブでも、こだわって人力で弾かれているのは有名な話です」と解説し、「かっこいい曲ですよね」と改めて曲の素晴らしさを噛みしめてコメントしました。
◆超難問のイントロクイズに挑戦!
「ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~」「真夏の果実」がオンエアされたのち、番組ではリスナー参加型のイントロクイズの練習問題を出題。コアなファン向けの超難問と知ったハマは、「我々も楽しみです。参加してみましょう!」と意気込みを見せました。
クイズの1問目に選ばれたのは、鈴の音が鳴り響いているイントロ。正解は「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)」でした。かなりの上級者向けの問題にハマも即答できず「ファンの方なら、最初の“鈴の音”でわかった方も多かったんじゃないかな? 僕も正解したかったですよ」と悔しさをにじませてコメント。ちなみにこの曲は、作曲を桑田佳祐さん、編曲をKUWATA BANDが手掛け、松任谷由実さんが作詞した楽曲です
1問目は不正解だったハマですが、次の問題「チャコの海岸物語」は見事に正解。こちらもカモメの鳴き声だけが流れているという、かなりハイレベルなクイズとなりました。
練習問題が終わり、いよいよ本番のイントロクイズに選ばれた楽曲は、桑田佳祐&Mr.Childrenの楽曲「奇跡の地球」。イントロが流れるやいなや、リスナーから一気に200通近くの正解メッセージが寄せられました。ちなみに、楽曲が流れたわずか10秒後には、一番乗りで正解したリスナーからメッセージが届きました。ハマは「タイムアタックみたい! すごい速度ですね」と正解者に賞賛の言葉を送りました。
◆MVの参加オファーを受けたハマの心境は?
番組の後半では、5月23日にリリースされたチャリティーソング「時代遅れのRock'n'Roll Band」に注目。桑田さんと同じ1956年生まれの佐野元春さん、世良公則さん、Charさん、野口五郎さんがメンバーとして参加した楽曲には、「同級生で集まって歌うこと、世界情勢に声をあげることをもってして、次の世代に向けたエールと平和のメッセ―ジを届けたい」という桑田さんの思いが込められています。楽曲を通じて得られる収益の一部は、世界中の子どもたちの未来と命を守るための国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付されます。
同曲のMVには、HOUND DOGの大友康平さんに加えて、ハマもベースで出演。ハマはMV参加が決まったときのことを「マネージャーから『桑田佳祐さんからMVに参加してくださいという依頼が来ています』と聞いてビックリしました(笑)」と振り返ります。
ハマはオファーを受けた当初「店員さん役」など、MVのストーリー中に登場する“ちょい役”として出演するものだと思っていたそうですが、「第2報で同級生のメンバーが参加されることを知らされまして、(役作りなどについて)考えることをやめました(笑)」と、当時の心境を語りました。
◆桑田佳祐が語る「時代遅れのRock'n'Roll Band」制作秘話
今回番組では、桑田さんに独自インタビューを実施。「時代遅れのRock'n'Roll Band」の制作にまつわる質問に、桑田さんがコメント形式で答えました。
――この曲が作られた経緯を教えてください
「2022年2月に世良公則くんと久しぶりに会うことになりまして。2時間ぐらい2人きりでお話をしたでしょうか。彼の手作りの茶器で、彼が淹れてくれたお茶をいただきながら、初めて会った頃と何も変わらないような雰囲気で、ただただよもやま話をして過ごすのはとても楽しかったです」
世良さんとの対話のなかで、トラヴェリング・ウィルベリーズ(※1988年に結成されたアメリカの覆面バンド。各アーティストの所属レコード会社が異なる関係上、全員が「ウィルベリー姓の兄弟」という設定)のようなユニットを作りたいという話になり、“業界の同級生だけのバンド”のアイデアがひらめいたそうです。
「すぐにお名前が挙がったのがCharさん、野口五郎さん、佐野元春さんだったわけでございます。その日は「近いうちに連絡するね」という形で別れたのですが、たいていの場合は口約束だけで何年も会わない、話がだんだん風化する、というパターンを私は人生で何度も経験しておりました。我々の年齢的にも「『いつかまた』は通用しないぞ」と思いましたし、世良くんとの友情も絶対にこれきりにはしたくないなと思いまして、その日から私は来る日も来る日も、この幻のユニットのための曲と詞を作り続けたわけでございます」
メンバーの顔を思い浮かべながら、レコーディングの合間に毎日のようにデモテープ作りをしていたと話す桑田さん。コロナ禍のさまざまな問題やウクライナ情勢など、世の中で起きている不条理なことを「早く歌詞に起こしたい」という想いで書き綴り、楽曲を制作したと明かしました。
――参加された同級生ミュージシャンにはどのように依頼しましたか?
「今回は、まずうちの若いマネージャーとレコーディングのディレクターが先方のマネージャーさんとスタッフのみなさんにお会いして、今回の趣旨のご説明と、ご一緒できないかなあということと、桑田が直接お会いしてお話しすることはできませんかと依頼しました。お忙しいなかアポを取っていただいたんですけども、みなさん快くお返事をしてくださり、お時間を取っていただくことができました。ありがとうございます」
ちなみにメンバーに依頼する際、桑田さんは一人ひとりに手紙を渡したそうです。「トラヴェリング・ウィルベリーズみたいなことはできませんか?」と具体例を示した内容を記したことで、バンドのイメージを想像しやすかったのではないかとコメントしました。
――みなさんが盛り上がる共通の話題は何ですか?
「今回の同級生のみなさんは、それぞれの形で、いろいろな人生観や経験値をたくさんお持ちの方だと思います。だけどね、おそらく60年代70年代の、ハマちゃん(ハマ・オカモト)が好きなロックやポップカルチャーの影響をもろに受けてきたでしょうしね。その時代のイメージを原風景として頭に、胸に描きながら、今でも音楽をずーっとやられてきているだろうと、私なりに確信していたような部分がございました」
――MVにハマ・オカモトを誘った理由は?
「恥ずかしながら、『THE TRAD』を聴いてハマ・オカモトという人に初めて触れた部分がございました。彼のような若い世代の音楽人に対しての、リスペクトがすごく芽生えたと思います」
そう語る桑田さんは、ラジオでのハマのトークや音楽的知識の豊富さに感銘を受けたそうです。
「本人がそれを意識しているかどうかわかりませんが、音楽に対して、ミュージシャンに対して、時代を超えてロックやポップスに対しての愛情がとても深い人だなって思いましたね。根っからバンドが好きなんだろうなあ。『バンドをどうやって始めたの?』ってハマちゃんに直接聞きました」
ハマがまだ31歳であることに驚いたという桑田さん。OKAMOTO'Sの楽曲を聴いてMVの参加を依頼したと語ります。
「今回のプロジェクトのテーマとして、若いジェネレーションとの共有というのも大事だから、スタッフさんを通じてご連絡をさせていただきました。わざわざお忙しいなかハマちゃんに、我々がいるビクタースタジオにまで御足労いただきまして本当にありがとうございました」
――実際に会ってみてのハマ・オカモトの印象は?
「実に凛とされていて、『言うべきことはきちんとおっしゃる方なんだろうな』『凛としている、ぶれない人なんだろうな』というのが第一印象ですね。私とは歳が35も離れているけども、『友だちになりたいな』と思う方でした。ハマちゃん、今日は特集していただいてありがとうございます。サザンのこと、精一杯褒めといてください。みなさん、『時代遅れのRock'n'Roll Band』を聴いてくださいね」
桑田さんのインタビューを聞きながら、改めて今回のMV共演は印象深かったと振り返るハマ。「実は、お土産にレコードもいただいちゃったんです。いただいたレコードも今回のコメントも、本当に宝物です」と感謝の言葉を述べました。
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聴取期限 2022年6月24日(金)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:THE TRAD
放送日時:毎週月曜~木曜日 15:00~16:50
出演者:稲垣吾郎(月曜・火曜パーソナリティ)、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)(水曜・木曜パーソナリティ)、吉田明世(月曜・火曜アシスタント)、中川絵美里(水曜・木曜アシスタント)
番組サイト:
https://www.tfm.co.jp/trad/