TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。2月21日(金)の放送テーマは「親子で防ぐ駐車場事故」。カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんに、子どもが駐車場で事故に遭うケースや、その防止策について伺いました。
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◆駐車場は“危険な場所”
大型スーパーやショッピングセンターのパーキングエリアなど、駐車場に車を停める際に注意すべきなのが“子どもの動き”です。その例として、駐車している車のあいだから子どもが飛び出して衝突するケースや、駐車しようとバックしてきた車に子どもが接触するケースなどが挙げられます。また、まるもさんは「保護者が荷物を積み込んでいるときなど、目を離した隙にお子さんが1人で歩いてしまったことで事故に遭ったり、駐車場内で遊んでいて轢かれてしまうケースもあります」と話します。
子どもは、時として突拍子もない行動を取ります。駐車場は車がスピードを出さない場所ですが、子どもの動向には注意を払う必要があります。そして、保護者側も年齢や成長過程による差はありますが、子どもに“駐車場は危険な場所”ということをしっかり言い聞かせておくことが大切です。
「駐車場は停まっている車ばかりではなく、車が動き出したり、走ってきたりする場所です。そのため、まず子どもには『道路と同じくらい危険な場所』であることをしっかり教えてあげてください」とまるもさん。さらには、幼児は興味を引かれたものがあると衝動的に向かって行ったり、保護者の後を追って飛び出してしまうケースも多くあります。事故を防ぐために、荷物を車に積み込んでいるときなどでも子どもから目を離さないようにしましょう。
◆駐車時も子どもの行動に注意を払おう
自分が車を動かす際は、子どもを外で待たせないようにしてください。小学生以上になると、兄弟や友人と話したり、ふざけたりして周囲を見ていないケースも増えていきます。安全な場所に到着するまでは、しっかり周囲を確認して歩くことを教えてあげてください。また、自分でドアを開けて乗り降りをしたくなる年齢になったら、勢い余って隣の車にドアをぶつけたり、歩行者や自転車が脇を通る際に開けたりしないよう、保護者も一緒に注意を払いましょう。
続いて、車を駐車した後の“事故を遠ざけるための行動”について考えます。駐車後は、まず子どもを先に降ろさないことが重要です。保護者が周囲の安全を確認してから先に降りてください。荷物がある場合は先に荷物を降ろし、最後に子どもを降ろしましょう。
駐車場内では歩行者用通路がありますので、降車後はそこを通行するようにしてください。見つからない場合は、車の通路のなるべく端を通りましょう。まるもさんは「車の通路を横切るときは、左右を確認して(お子さんと)手をつないで歩いてあげましょう。絶対にお子さんを1人で歩かせないことが大事です」と注意を促します。お店を出て駐車場に向かうときも同様に、子どもと手をつないだり一緒に歩いたりして、車に乗せるまで注意を怠らないようにしましょう。
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◆駐車場ではドライバーも注意が必要
すべてのドライバーは、いくらスピードを出さない駐車場とはいえ気を抜いてはいけません。子どもは小さくてか弱い存在です。少しの接触でも重大な事故を引き起こす可能性がありますので、動きが読めない子どもと接触する可能性が潜んでいることを肝に銘じておきましょう。
また、小さい子どもほど車の死角に入りやすいです。例えば、窓ガラスの両端の柱にも死角があります。バックビューカメラがあれば確認して、見えないところであっても“何かあるかもしれない”と常に意識しながら運転し、いつでもすぐに停まれるように進むのが駐車場での鉄則です。
ショッピングモールなどの駐車場では、子どもが被害に遭うような事故を未然に防ぐために、ドライバーも子ども連れの保護者も、それぞれの立場で気を緩めない行動が大切です。
<番組概要>
番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20~7:27