住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。暮らしとお金の情報サイト
「家計見直しナビ」とタッグを組んで、お金や保険のプロに“家計のお悩み”を相談し、日常生活におけるお金にまつわる豆知識を学ぶコーナー「家計見直しナビ presents おさいふ相談室」。8月28日(金)の放送は、ファイナンシャルプランナー・加藤梨里さんがリスナーの質問に答えました。
※写真はイメージです
<リスナーの質問>
現在、ある保険会社でがん保険に加入しているのですが、別の保険会社で、もう1つのがん保険に入っています。もし、がん宣告された場合、2社からがん保険の適用は可能なのでしょうか? 2社目のほうは、自分の意思ではなく付き合いで加入しているのですが、2つあっても、どちらかしか適用されないのであれば、1つは解約しないと毎月の保険料の意味がないなと考えています(神奈川県 会社員 男性)
◆複数の保険の適用は可能?
加藤:がんと診断されたときや、がん治療のために入院したとき、契約している保険の要件に該当すれば、複数の保険会社から給付金がおります。
保険会社のがん保険に複数契約している場合も、それぞれの契約で要件に該当すれば受け取ることができます。
生命保険文化センターの調査によると、1人あたりが加入している保険の件数は、民間の生命保険全体で平均1.6件だそうです。これは、がん保険に限った数字ではありませんが、1人で複数の保険に加入するという相談者さんのような例は珍しくないと思います。
住吉:複数のがん保険に契約している場合も、それぞれの契約で要件に該当すれば受け取れることのほうが多いそうですが、まずは要件に該当するかどうか、契約内容の確認が重要です。
◆複数のがん保険に入るメリット、デメリットは?
メリット
がん保険と一口に言っても、いろいろな内容のものがあります。“がんで入院したら1日1万円”のような給付を受けられる保険のほか、“がんと診断されたら100万円”など一時金がおりる保険、抗がん剤治療や放射線治療を受けたら給付がおりる保険、先進医療への保障……など、多様なオプションが付いているものがあります。複数のがん保険に入ることで、幅広い備えを確保できると思います。
※編集部からの補足※
がん保険や医療保険に付帯できる「先進医療特約」や、火災保険や自動車保険などの損害保険は実費補填となりますので、複数の保険に加入しても基本的に重複給付は受けられません。
デメリット
一方で、複数の保険に入ればそれだけ月々に払う保険料がかかりますので、家計への負担になります。
がんにかかったときを具体的に想定して、どんな場面でいくらくらいの保険がおりると安心かを考えながら、月々の保険料に無理がないかバランスをみて、2つのがん保険を続けるか、1つを削るかを考えてみてはどうでしょうか。
住吉:公的医療制度のなかには、「高額療養費制度」という制度があります。これは月々の医療費の自己負担が高額になったときに、上限額を超えた金額が後から戻ってくる制度です。
保険がきく治療を受けた場合は、がん治療であっても「高額療養費制度」の対象になりますので、必ずしも、民間のがん保険に入っていなければ心配……というわけではありません。
ただ、治療中にお仕事を休まなければならなかったり、生活費がかかるのが現状です。一度、どのぐらい保険が下りると経済的・精神的に安心か? を考えてみるといいかもしれませんね。
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聴取期限:2019年9月5日(土)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.kakeinavi.jp/blue-ocean/