手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、「防災や避難に役立つ子どもたちの遊び」について取り上げました。
※写真はイメージです
保育園や幼稚園、学校などの避難訓練や防災教育でキーワードとなっている「お・か・し・も・ち」。
お……おさない
か……かけない
し……しゃべらない
も……戻らない
ち……ちかづかない
幼い頃に学校で学んだことがある人もいるのではないでしょうか? 自宅で災害に見舞われたときは、家族で声をかけながら避難するので“しゃべらない”は当てはまりませんが、学校などにいるときに地震が起きた際は、避難指示が聞こえなくなるので、しゃべらないようにすることが、安全に避難する際に重要になってきます。
そこで今回は、子どもと“遊びながら”これらのスキルを取得できるように、家のなかや自宅周辺でできる避難に役立つ遊びを紹介します。
◆防災知育カードゲーム「ぼうさいダック」
まず紹介するのは、防災知育カードゲーム「ぼうさいダック」です。これは、“いざというときに最初に取る行動”を素早く実践できることを目的に開発されました。対象年齢は「幼児~小学校低学年」で、子どもたちが実際に体を動かしたり、声を出して遊びながら学んでもらうためのカードゲームです。
表面は災害の絵、裏面は災害に備えてポーズをとる動物の絵が描かれています。例えば、表面が地震の絵、裏面にダック(アヒル)の絵の場合は、地震が起きたら、体を丸めて頭を守るダック=アヒルのポーズをします。これを、みんなで体を動かしながら覚えていきます。
カードは全部で12種類。災害の絵を示しながら、裏面に描かれている正しいポーズを学んでいきます。家族や学校のお友達と大人数で遊ぶのも良いかもしれません。
◆怖くても慌てない「懐中電灯遊び」
懐中電灯も子どもたちにとっては“遊び”に変わります。夜間に停電が起きたとき、慌てたり、怖がったりしないように暗がりのなかで遊びます。幼児から小学生までの年齢が対象です。
遊び方は、懐中電灯、ヘッドライト、LEDランタンなどの灯りを準備して電気を消します。すると、ヘッドライトやランタンの灯りはありながらも、いつも子どもたちが遊んでいる空間とは違う雰囲気になります。
そのなかで、本を読んだり、おもちゃで遊んだり、夕食を食べたり……普段していることを暗がりのなかでやってみましょう。そうすることで、懐中電灯などの置き場所を家族全員が把握でき、停電が起きたときも、慌てず冷静に行動できます。
防災に関わる遊びを通して、災害に備えることは重要です。また、一見関係ないように見える普段の遊びも災害対策につながります。災害は、いつ起きるかわかりません。遊びのなかで経験をたくさん積んで、子どもも自分で冷静に行動できるように日ごろから準備しておきましょう。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/