山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。10月5日(木)の放送は、映画監督の水田伸生(みずた・のぶお)さんをゲストに迎えお送りしました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、水田伸生さん
◆れなちが心待ちにしていたドラマの続編が映画化!
10月13日(金)公開の映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」の監督をつとめている水田さん。本作は2016年に水田さんが手がけたドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)の映画版で約7年ぶりの新作となりますが、当時、本作にどハマりしていたれなちは「待っていました!」と大喜び。
また、キャストもドラマ版に引き続き、岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さん、安藤サクラさん、吉田鋼太郎さんらが集結。ただ水田さんは、映画化に至るまでにいろいろな課題があったと言います。
「連続ドラマは(演者を)4ヵ月ぐらい拘束しないといけないので、スケジュール調整がなかなか至難の業なんですよ。だから、(ドラマ版に続いて本作の脚本を手がける)宮藤官九郎さんに、『今回は映画にしましょうか? それなら40日ぐらいで撮れると思うので』と提案したんです。そうしたら、宮藤さんは『この作品は連続ドラマとして発想した企画で、生活の身近なこと、事件とも言えないようなことを題材として紡いでいった作品なので、映画的なダイナミズムを書く自信がない』と……(映画化に)躊躇されたんでしょうね」と裏話を明かします。
◆水田伸生が明かす宮藤官九郎の驚きの脚本術
ひと足早く本作を鑑賞したれなちは、ドラマで感じていた価値観・世界観が映画版でもしっかり踏襲されていることに感動し、「とても安心したし、ドラマのときのようにゲラゲラと笑わせていただきました!」と大絶賛します。その話を受け、水田さんは宮藤さんのあるエピソードを語ります。
7年前にドラマを制作した際、事前に宮藤さんは、水田さんと一緒に100人以上のゆとり世代に取材を敢行。そのなかには、岡田将生さん演じる坂間正和のように、脱サラして実家の家業を継ぐ青年がおり、「その方には、映画化する際も2度ばかり会いました。それぐらい、宮藤さんは(映画化に向けて)本当に充実した取材をこなしているんです。でも、そうやって(脚本を)書くというのは、宮藤さんとしてはすごく珍しいことなんです」と水田さん。
というのも、水田さんが映画で最初に脚本を依頼した作品「舞妓 Haaaan!!!」の際、宮藤さんはは舞妓の聖地とも言える京都に1度も行かずに書き上げたそうで、「宮藤さんのお考えでは“歴史と伝統のある花街の世界を勉強すればするほど書いてはいけないことが出てくる、だから取材しないで書いたそうです」とのエピソードに驚くばかりのれなち。
しかし「ゆとりですがなにか」に関しては、宮藤さん自身が“ゆとり世代”ではないため、「“世代観を実感するまで何人でも会おう”と決めて、ついには(会った人数は)100人を超えたんですけど、そこで至った結論が『“世代”じゃない“個性”だ』ということだったんですよ」との水田さんの話に、感心しきりのれなちでした。
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10月5日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年10月13日(金) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈