手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。8月26日(土)の放送では、「関東大震災の被害」について取り上げました。
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9月1日で関東大震災発生から100年を迎えるのを前に、8月は“防災備蓄の重要性”についてお伝えしています。今回、取り上げたのは「関東大震災の被害」についてです。
1923年(大正12年)9月1日午前11時58分、神奈川県西部を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生しました。首都圏などが、現在の震度7や6強に相当する激しい揺れに襲われ、住宅の倒壊や土砂災害が相次ぎ、沿岸部には津波が押し寄せました。
東京都や神奈川県を中心に11万棟近くの住宅が全壊、火災による焼失建物は21万2,000棟を上回り、死者・行方不明者は10万5,000人を超え、明治以降の日本で最大の被害となりました。
関東大震災で被害が拡大してしまった大きな要因が“火災”です。地震の発生時刻が昼食の時間だったことに加え、当時は(料理の際に)七輪やかまどなどを家庭や町の飲食店で使用していたこともあり、同時多発的に火災が発生し、次々と延焼しました。
現在の千代田区、港区、台東区では、130ヵ所あまりで火災が発生。このうち70ヵ所以上で火が消し止められず火が広がったと見られています。
関東大震災では、亡くなった方の9割が火災で命を落としています。本所区(現在の墨田区)にあった「被服廠(ひふくしょう)」と呼ばれる工場の跡地に避難した約3万8,000人が、火災旋風と四方から迫る火災によって命を落としました。火災旋風とは、大規模な火災が起きたときに発生する竜巻のような炎の渦のことをいいます。
なお、被服廠跡地は現在の都立横網町公園(とりつよこあみちょうこうえん)にあたります。園内には東京都慰霊堂や東京都復興記念館があり、東京都復興記念館には、震災の被害、救援、復興を伝える遺品や被災した物、絵画、写真などが展示されています。
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8月26日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2023年9月3日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋