フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
2月21日(金)の放送は、「子どもの大学受験浪人」に関する相談を紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
先日息子の大学受験が終わりました。今のところ、1つ合格しました(合否待ちあり)。浪人させてほしいと言われましたが、お金もかかりますし何よりも、この1年をまた繰り返すかと思うと……。息子が一番良いと思えることが、一番なのですが……私も迷っています。
浪人させて良かった点・悪かった点、しなければ良かった・して良かったなど何でもいいので教えてほしいです。ちなみに、息子は理工学部、工学部希望です。(神奈川県 50代 女性)
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この相談にパーソナリティの住吉は「受験は、家族も緊張したり応援したり、チームで頑張ることですもんね」とコメント。「本人はいろいろと調べたりお友達から聞いたりして、『こういう勉強をしたい』と思い描く未来があるのでしょう。これは経験者のお話をお聞きしたいです」と語り、その他のリスナーにアドバイスを求めました。
パーソナリティの住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆浪人時代を経て医師に
私は女性ですが3浪して医学部に行きました。現役と1浪目までは行きたくもない滑り止めの大学受けていましたが、それも行かずにひたすら医学部まっしぐら。それが当たり前だと思っていましたが、今になって思えば親に感謝しかありません。3浪目になると医学部に行きたいのか、もう意地になってるのかわからなくなってしまいましたが、今は医者になって良かったと思います。またつらい1年になると思いますが、お子さんを信じて浪人させてあげましょう!(福岡県 40代 女性 専門職)
◆「どこの大学か」はさほど重要じゃない
私自身も大学、大学院と浪人を経験しています。その経験上、1つ言えるのは「どこの大学に行くのかは全く重要ではない」ということです。確かに、有名大学であればあるほど就職活動のときに有名企業へ行ける可能性がある“プラチナチケット的な価値”があるのは事実かと思いますが、そのチケットは就職活動時1回1年限定のもの。むしろ、理工に行きたいのであれば「学生コンペで優勝した」「インターンで〇〇をやった」「学会発表で評価を得た」などのほうがよっぽど重要な経歴だと思います。
私自身は普通の大学院修士卒ですが、その学歴よりも、学生時の学外研修で必死に勉強したことがある、尊敬できる師匠に会えた、某学会で金賞を取った、地域のなかで指名の仕事が回ってくる信頼がある……などのほうが今では重要です。全部落ちてしまったのであれば浪人もやむなしですが、受かったとこがあるのであれば、行ってそこで何をするかだと思います。若いので、恋人でも作り、バイトに、サークルに、楽しく過ごしたほうがよっぽどいいと思いますよ。(神奈川県 40代 男性 自営業)
◆家族はメンタル面のサポートが大変かも
私は現役のときに第一志望以外の大学も合格していましたが、どうしても第一志望の大学に行きたくて1年浪人させてもらいました。
一番大変だったのは、もう1年受験のモチベーションを保ち続けることでした。周りの友人たちが楽しそうな大学生活を送るなか、自分だけ受験勉強しているというのはなかなかつらいと思います。幸いなことに私は同じ高校で浪人した友人が何人かいたので、ときどき浪人仲間の友人たちと勉強会を開いたり、「この日だけ」と決めて映画を観に行ったりなどしてリフレッシュしていました。普段はしっかり勉強して、ときどき息抜きをする、というメリハリをつけた生活を、息子さんご自身が意識的にできなければ、1年の浪人生活は厳しいと思います。
また、受験の直前になって、昨年不合格であった記憶が蘇ってきてしまい、「受験したくない」と家族の前で大泣きしたこともありました。こういったメンタル面の不調はご家族のサポートが重要になると思いますので、そこはある程度、覚悟いただいたほうがいいと思います。
私自身、1年の浪人はつらかったですが、結果的に第一志望の国立大学の理学部に合格できたので、浪人したことに後悔はありません。そして、浪人させてくれた両親にも心から感謝しています。(東京都 40代 女性 会社員)
◆「浪人した場合」「滑り止めに進学した場合」の費用を計算して比較
お子さんの気持ちしかわかりませんが、受験直後に浪人したいと思う気持ちは凄くよくわかります。私は東大受験したときに、どうせ受かるわけないと半分思っていたので、受験までは落ちたらすべり止めに行こうと思っていました。
しかし、いざキャンパスまで行って、他の受験生と肩を並べて受験すると、「どうしてもここがいい」という思いが強くなるものです。私は受験後「落ちたな」と思いつつ、翌日から予備校費用とすべり止めに行ったときの費用を比べて、費用対効果を両親にプレゼンして浪人させてほしいと言いました。一度しっかり計算してみてはいかがでしょうか。就職の有利さや国公立か私立かなど、いろいろと加味すれば長期的に見れば浪人したほうが安い場合もあります。(東京都 20代 女性 学生)
◆計画性を持ってやることが必要
私も高校生で、この前浪人を決めたところです。私は、今まで貯めていた貯金を全て差し出して、足りないところは両親にお願いすることにしました。1年はとても長いです。お子さんの熱意をしっかり聞くことが大切だと思います。どれだけお金がかかるのか、浪人をすると、しないとで何が変わるのか、人生がどう変化するのか、計画性を持ってやることが必要なのではないでしょうか。子ども目線ですが、本人がやりたいと言うのなら、やってみては? もし浪人することが決まりましたら、共に頑張りましょう!(東京都 10代 女性 高校生)
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀