山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。今回の放送は、消しゴム版画・イラストレーターのとみこはんさんが登場! 消しゴム版画の魅力や最新刊「ベルギー 猫祭りとチョコレートめぐり <私のとっておき>シリーズ49」(産業編集センター)について伺いました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、とみこはんさん
◆消しゴム版画の魅力
れなち:とみこさんは、いつ頃から消しゴム版画を始めたのですか?
とみこはん:大学生の頃です。もう亡くなられてしまったのですが、消しゴム版画家でコラムニストのナンシー関さんの個展を見に行ったときに、消しゴムがアートになっているのを初めて見て、家にあるものがアートになることにビックリしたんです。それと同時に、当時から絵は描いていたので“私も家の消しゴムでやれるのかな?”と思って彫り始めました。全然思い通りには作れませんでしたが……。
れなち:とみこさんの作品を見て不思議に思ったのは、1つの絵に複数の色が使われているじゃないですか。これは、浮世絵みたいに色ごとに版を重ねているのですか? それとも、消しゴムにいろんな色をつけて押しているのですか?
とみこはん:私の場合は“ふりかけ”みたいな感じで、小さなはんこを何度も押して版画を作ります。例えば、桜を描くときに、まずは桜の花びらの消しゴムはんこを作って、それを自由に押していきます。消しゴムが絵の筆みたいな役割になっているので、重なりがあるところも、全部自分の手ではんこを一つひとつ押して描いている感じです。
れなち:じゃあ、パーツごとに色が別れているのは……?
とみこはん:パーツごとにはんこを全部作っていて、自分の感覚で、フリーハンドで押しているんです。アナログ100パーセントで作っています。
れなち:すごい! 消しゴムは何で彫るんですか?
とみこはん:普通のカッターで切り分けて、彫るときは細かいデザインカッターを使っています。
れなち:消しゴムの素材や材質にもこだわっているのですか?
とみこはん:「はんけしくん」という消しゴムはんこ用の商品があるんですけど、これは彫ることに適していて、適度な硬さもあるので、ボロボロしないですし、劣化も少ないんですよ。
れなち:面白い~。
◆世界中の猫好きが集まる「猫祭り」
れなち:昨年12月に「『ベルギー 猫祭りとチョコレートめぐり』<私のとっておき>シリーズ49」を発売されましたが、どうしてこの本を書こうと思われたのですか?
とみこはん:私は、2009年に初めて「猫祭り」(ベルギーで3年に一度開催されているお祭り)に行ったんですけど、本当に楽しかったんですよ。それで“本になっていないかな?”と探したけど、なかったので「猫祭りの本を消しゴムはんこで作ること」が私の夢になりました。
れなち:私はこのお祭りを知らなかったんですけど、本を見たら巨大な猫の山車があったり、猫ダンサーズがいたり、すごく華やかですね!
とみこはん:そうなんです!目で見てすごく楽しいですし、お客さんも猫耳のカチューシャをつけていたり、日本人の方は猫の着物で歩いていたり、とにかく、みんな猫の格好をしているのが可愛らしくて眼福なのでぜひ知ってもらえたら嬉しいです。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈