アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FMのラジオ番組「坂本美雨のディアフレンズ」(毎週月曜~木曜11:00~11:30)。3月29日(水)の放送は、俳優の松山ケンイチさんがゲストに登場。現在公開中の主演映画「ロストケア」について語ってくれました。
坂本美雨、松山ケンイチさん
1985年生まれ、青森県出身の松山さん。17歳から俳優の仕事をスタート。翌年の2003年に「アカルイミライ」で映画デビュー。2023年はNHK大河ドラマ「どうする家康」や、TBS系のテレビドラマ「100万回 言えばよかった」に出演。3月24日(金)からは松山さん主演の映画「ロストケア」が公開中。6月23日(金)には映画「大名倒産」の公開を控えています。
◆10年で変わった社会、伝えたいこと
坂本:日本では65歳以上の人口の割合が、全人口の21%を超えています。身近にも介護経験をされた方はたくさんいますが、その壮絶さを、私はまだ肌で知っているとはいえません。松山さんはいかがですか。
松山:介護を必要とする人たちは、これからもっと増えると思うんですよね。介護という問題と、まったく関係がない人は、本当に少ないと思うんです。これから先は増えていく一方なので、待ったなしの問題になっていると思います。
坂本:今作の監督は、映画「そして、バトンは渡された」「老後の資金がありません!」の前田哲さんです。監督とは、どのようなお話をされたんですか?
松山:監督とは10年くらい前からこの企画を進めていたのですが、やはり題材やテーマとしても、なかなか映像化が難しい部分があったんです。それで10年が経ち、その間に「ロストケア」で描かれていることに近い事件がどんどん起こり始めてしまいました。僕たちは、こういう事件が起こる前に作ろうと頑張っていたのですが、なかなか成立しませんでした。
10年前は、“この「殺人」が「救い」になるとは、どういうことなんだ?”っていうことをとにかく表現したかったのですが、今は、“みんな斯波になる可能性がある”という表現をしたいと思ったんです。それを監督と共有しながら、脚本は何回も書き直され、試行錯誤を繰り返しました。そのおかげで、たくさんの人に共感してもらえるような役になったと思います。
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松山さんの主演映画「ロストケア」は、全国の映画館で現在公開中です。
4月17日週のゲストは、17日(月)は森山直太朗さん(※スタジオLIVE)、18日(火)は黒木華さん、19日(水)はFANTASTICS 佐藤大樹さん&中島颯太さん、20日(木)は島崎遥香さんです。
<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週月曜~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/dear/