放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。6月19日(日)の放送では、先週に引き続き明石家さんま研究家、ライターのエムカクさんが登場。“明石家さんま年表”の作成で熱が入りすぎたために、思わず取ってしまった仰天行動とは!?
(左から)高須光聖、エムカクさん
◆さんまにロングインタビューをするのが夢
高須:エムカクさんは、ずっと明石家さんまに魅了され続けていますけど、もはや魅了って感じでもない? 見届け人ですか?
エムカク:それに近いかもしれないですね、最期まで見届けたい。「明石家さんまヒストリー」(新潮社)って本を出してから、より一層思うようになりました。さんまさんよりも長生きして、さんまさんのことをきちんとまとめたものを書き終えてから、僕も死にたいなって(笑)。
高須:ハハハ(笑)。
エムカク:あと、これは最終目標というか、叶わないことだとは思っているんですけど、いつかさんまさんに超ロングインタビューをしたいんですよ。
高須:へぇ!
エムカク:その目標に向かってやっとったら、たぶん(研究を)怠けないだろうと(笑)。
高須:インタビューで何を聞きたいですか? (さんまさんに関しては)いろんなことをすでに知っているわけじゃないですか。
エムカク:僕ね、10数年前に(さんまさんの)年表をまとめていたんですね。おおまかには完成したんですけど、分かんないこともたくさんあって、穴がけっこうあったんですよ。
高須:その穴を埋めたいと?
エムカク:はい。それで昔、さんまさんが利用している新幹線に乗り込んだことがあったんです。
高須:えっ!?
エムカク:それで、さんまさんに「実はこういう年表を作っているんですけど、分からない点がたくさんあって、いつかお話を伺いたいと思っているのですが、そのような機会をいただけないでしょうか?」と声をかけました。怖い者知らずですよね(笑)。
高須:すごいなぁ。
エムカク:今だったらそんなふうには言えないと思います。ほんなら、さんまさんはじーっと考えはって、「そういうこともできたらええねんけどなぁ……そうしたら、紙に書いてこい! 書いてきたら、俺が(穴の部分を)書いたるわ」って言ってくれたんです。
高須:なるほど。
エムカク:お礼を言って、家に帰ってから質問をまとめたんですけど、生まれてから「ヤングおー!おー!」(MBS)で人気になるまでのあいだだけで、電話帳ぐらいの厚さになったんですよ(笑)。
高須:(笑)。
エムカク:聞きたいことを全部ぶつけてみようかなと思って。その質問状を渡しに行ったら、ちょっと驚かれました。
高須:そりゃあ驚きますよ!
エムカク:(笑)。でも、さんまさんは「書いておくわ」と言ってくれて、鞄のなかに入れてくれました。それから1ヵ月半ぐらい経って会いに行ったら「書いてきたぞ!」と。
高須:ええ!?
エムカク:「新幹線のなかで書いていたんやけど、下を向いて書き続けていたら頭がクラクラしてきたから、これで勘弁してくれ」って言いながらも、質問にけっこう答えてくださっていました。そのときに“もっと質問を絞ればよかった……”と、めちゃくちゃ反省しましたね(笑)。
高須:“この質問よりも、もっと聞くべきことがあったやろ”って思うよね。
エムカク:それからは、自分で調べられるだけ調べて、いろんな人から話を聞いた後、いつか“本当に聞きたいこと”だけを、さんまさんにぶつけたいと思うようになりましたね。
◆毎日1回は過去のデータをチェック
高須:誰か一人、さんまさんのことをじっくり聞けるなら、誰の話を聞きたいですか?
エムカク:今、一番聞きたい人は今田耕司さんです。
高須:へえ!
エムカク:90年代以降なんですけど、今田さんは、さんまさんのターニングポイントにけっこう関わっているんですよ。ダウンタウンとさんまさんをつないでいるような、キーパーソンな気がするんですよね。このあいだの「吉本興業創業110周年特別公演『伝説の一日』」でも、ダウンタウンの漫才を舞台袖でご覧になられていましたし、松本さんをお見送りしたあとに「さんまの駐在さん」に出演されていましたからね。
それぐらい(さんまさんのことを)間近で全部見てはるし、さんまさんのことをどういうふうに思っているのか気になるんですよ。これまで、さんまさんのことをじっくり語る機会っていうのもあまりなかったんじゃないのかな、って気がするので。
高須:そうかぁ。今ちゃんなんやね。
エムカク:そうですね。「明石家マンション物語」(フジテレビ系)もずっと出られていますし、「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)でも欠かせないメンバーですから。
高須:仕事のマイルールとか、気を付けていることってある?
エムカク:1個だけあるとすれば、“さんまさんの過去のデータに触れる”っていうことは毎日やっているかもしれないです。本を出してからは1日も休んでいないかもしれないですね。
高須:(笑)。
エムカク:過去のインタビュー、映像、番組表など、何でもいいんです。それを見ていると「このときの裏番組はこういうのがあったんだ」みたいなことが分かるので、そういうのをちょこちょこメモしています。
高須:すごい作業やな。面白いなぁ。今後もさんまさんのことをどんどん研究していきはると思いますし、さんまさんの新しい発見ができたらまた教えてください。新しい本が出たときとかもね。
エムカク:よろしくお願いします。
<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:
https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/