ホラン千秋がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「apollostation Drive Discovery PRESS」(毎週日曜 12:00~12:25)。番組では“ラジオの中の編集部”を舞台にホランが編集長、リスナーが番組専属特派員となり、全国の食べ物やさまざまな場所にスポットを当て、日本の魅力を再発見していきます。
10月8日(日)の放送では、宇宙取材歴30年の宇宙ライター・林公代(はやし・きみよ)さんをゲストに迎え、宇宙を楽しむためのオススメスポットやロケット発射の魅力について語っていただきました。
(左から)ホラン千秋、林公代さん
◆宇宙に関わる人たちの情熱に惹かれて…
宇宙取材歴30年を誇る林さんですが、そもそも宇宙にはまったく興味がなかったとか。英米文学を専攻した大学を卒業後、編集職志望でフリーペーパーの制作会社に入社したものの、着任したのは営業職。
すると、宇宙飛行士の毛利衛(もうり・まもる)さんが団長をつとめる「公益財団法人 日本宇宙少年団」にいた知り合いから「情報誌を作りませんか?」と誘われ転職。そこで約10年間働き、その後、フリーライターとして宇宙・天文分野を中心に執筆活動を続けています。
ホランが「どうして宇宙について取材していきたいと思われたのですか?」と聞いてみると、林さんは「最初は(日本宇宙少年団で)編集のスキルを学んだら、1年ぐらいで転職してもいいかなと思っていたんですけど、当時は国産のロケットも飛んでいない時代で、宇宙に関わっている人は本当に(仕事に対する)情熱がすごくて変わった人ばかりだったんです(笑)。成功するかもわからないのに『絶対にやってやる!』という意志と頭脳、技術、努力を重ねている人たち(を深く知ること)が、とにかく面白かった」と振り返ります。
◆ロケット発射の瞬間は“号泣”!?
そんな林さんに、一般の人が宇宙を好きになるためのツボを伺ってみると「ぜひロケットの打ち上げを見てほしい! やっぱり現場に行ってほしいんですよ!」と即答。
というのも、林さんは、これまでにアメリカのNASAやケネディ宇宙センター、カザフスタンの宇宙基地など、世界中の現場を巡ってきたそうですが、「日本には世界一美しいと言われる発射場があるんです!」と声を大にします。
それが、鹿児島県・種子島にある種子島宇宙センターで、「(打ち上げの際は)全国から発射の様子を見にくる人たちが種子島に集結するんです。一度打ち上げの瞬間を見るとフリークになっちゃう」と声を弾ませます。
林さん自身も、最初にロケットの打ち上げを見たのが種子島宇宙センターで、そのときは日本宇宙少年団で参加を募った子どもたちとともに、打ち上げ前後の模様を総力取材。その際に、ロケットエンジニアたちの苦労と苦悩を知っていただけに、ロケットが打ち上がった際にはみんなで抱き合って号泣したと言います。
ロケットの打ち上げ風景を見たことのないホランは、林さんのエピソードに興味津々の様子で、「打ち上げそのものを見た瞬間の林さんの心の動き方って、どういう感じでしたか?」と伺うと「“人間の力のすごさ”を全身で感じることができます」と林さん。
というのも、ロケットの発射音は“人間が作る音のなかで一番大きい音”だと言い、「全身が音の渦のなかに巻き込まれるというか……宇宙を目指す人たちの志の強さとか、ネジ1本まで制御してロケットを打ち上げることができる人間のすごさ、あと“地球の重力を振り切って宇宙に行くのにこんなにも大きなエネルギーが必要なんだ”ということを感じられたり、いろんな人の思いが一気に押し寄せてきて……泣いちゃう(笑)」と語ります。
ちなみに、打ち上げを見る場所もいろいろあり、種子島宇宙センターにある見学場のほか、打ち上げ周辺の時間帯は半径3km圏内が立ち入り禁止になるものの、その外側からでもしっかり見られるとのことですが、特に種子島宇宙センターの見学場だと、カウントダウンをする音が聞こえたり、発射したときに多くの見学者と感動を分かち合えたり、いろんなメリットがあると話していました。
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10月8日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年10月16日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:apollostation Drive Discovery PRESS
放送日時:毎週日曜 12:00~12:25
パーソナリティ:ホラン千秋