きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。
7月30日(日)、8月6日(日)の放送では、シンガーソングライターの石崎ひゅーいさんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)石崎ひゅーいさん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ
★自分の歌を歌うということ、そして人の歌を歌うということ
石崎さんの楽曲が大好きで、何度かライブにも足を運んだことがあるというきゃりー。特に「ナイトミルク」という曲がお気に入りだと話すきゃりーに、石崎さんから「(結婚)おめでとうございますの意味も込めて」と、目の前で「ナイトミルク」を弾き語りするサプライズが。
これには「イェーイ! うれし~い! ありがとうございます!」と拍手をして大喜びのきゃりー。
和気あいあいとした雰囲気のなか、「自分の歌を歌うということ。そして人の歌を歌うということ」というテーマでトークを展開。
7月26日(水)にリリースしたデビュー10周年記念アルバム『宇宙百景』には、槇原敬之さんや尾崎世界観さん(クリープハイプ)、長澤知之さんなどから提供された楽曲や、菅田将暉さんへ提供した「虹」、矢部浩之さんに提供した「スタンドバイミー」のセルフカバーなどが収録されています。
石崎さんが人に楽曲を提供するときは、どのように制作しているのかを聞いてみると「まずは、その人のことをよく知ることから始める」と石崎さん。仲良くなって、性格などパーソナルな部分を知っていくところからスタートさせるそう。
そうすると、「自分に向けて作ろうと思って書く歌詞とは違うものが出てくるようになるんですよ。その人のフィルターで書くようにしているというか。そういう技を編み出しました!」と笑います。
一方、今回楽曲提供してもらったきっかけについては、「『宇宙百景』では、出会いとか縁、10年もやってきて、僕は人との出会いみたいなものを音楽にしてきたなという思いがあって。そういうものを表すためにも、僕の憧れている人だったり、尊敬している人だったり、大好きな人たちに曲を書いてもらおうと思った」と石崎さん。「シンガーとしての挑戦という側面もありますね」と語りました。
★Chapter#0 Library★
ゲストが背中を押された作品を紹介してもらうコーナーで、石崎さんがセレクトしたのは、「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)」。
子どもの頃、「映画ドラえもん」シリーズを観に映画館に足を運んでいたという石崎さん。なかでも、この映画の主題歌として起用された武田鉄矢さんの「少年期」が大好きで、菅田将暉さんに提供した楽曲「虹」(映画「STAND BY ME ドラえもん 2」主題歌)を作っていたときに、「少年期」を聴いては背中を押されていたと振り返ります。
「(「虹」の制作時に)のび太の人柄をどう表現したらいいのかって考えたときに、(「少年期」の)言葉の使い方や表現がのび太っぽいんですよね」と語ります。
さらには、「のび太ってどうしようもない男の代表みたいなところがあるじゃないですか。自分もどちらかというと、『愛している』とか言えないし、そっちタイプの人間かなと思って(苦笑)。この曲もそうだし、この映画もそうだし、すごく背中を押してもらった作品ですね」としみじみと語ります。
(左から)パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ、石崎ひゅーいさん
また、先日きゃりーが当番組スタッフと一緒に石崎さんのライブを観に行ったときのこと。その帰りに「ラブソングを浴びて、『やっぱり恋っていいな』『愛って素晴らしいな』って2人でご飯を食べながら、ずっとその話になって。(石崎さんのラブソングのように)あれほど人を愛したことがあるかといったら、私たちって『ないよね』って(笑)。経験なのか、妄想なのか……ひゅーいさんって、どのようにラブソングと向き合っているんですか?」ときゃりーから石崎さんへ質問する場面も。
石崎さんは「“願望なのかな?”って最近思っているんですよね(笑)」と笑い飛ばします。そして、「特に失恋系のラブソングはいけるんですよ。悲しみとかいろいろな表現がある気がして頑張れるんですけど、幸せのなかにいる歌がすごく難しくて……」と言い、「それこそ、菅田将暉くんに書いた『虹』もめちゃくちゃ大変でしたよ」と回顧。
「自分が行き詰っていたり、つらかったりするときに、強い愛への憧れみたいなものが強いときに、幸福なラブソングが生まれがちかもしれない」と自己分析します。
きゃりーは驚きつつ「ひゅーいさんは、『愛している』とか(相手に)伝えるタイプ?」と直球な質問をぶつけると、石崎さんは「いや、これが伝えられないんですよ。恥ずかしくて、全然。愛しているの『あ』も言えない。歌のなかでは言えてしまう感じですけどね」と照れ笑い。
2週にわたる石崎さんとのトークを振り返り、きゃりーは「『愛している』とか『好きです』とか、“ひゅーいさんでもそうなんだ!?”と思いましたし、楽曲を通して人に届けるという部分では、“恥ずかしさ”というのはなくて、まさにミュージシャンだなと思いました。ひゅーいさんと、もっと“愛”について話したいので、また機会があったら、いろいろと聞いてみたい」と望んでいました。
<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ