手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。3月4日(土)の放送では、尾西食品が実施している「全国合同防災教室」について取り上げました。
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3月11日(土)で東日本大震災から12年。2011年のこの日、あなたはどこで何をしていたか覚えていますか? 東日本大震災での経験を次世代にどのように継承していくか、これは大きな課題のひとつです。
防災食などを販売する尾西食品が主催する全国合同防災教室「福島浪江の子ども達に学ぶ 命を守る授業『自分ごと』として備えるために」が2月28日(火)に開催されました。
この教室には、福島県浪江町立なみえ創成小学校、北海道東川町立東川第一小学校、熊本県熊本市立飽田西小学校の5、6年生、そして東京学芸大学附属竹早小学校の5年生が参加。4校をオンラインでつないで授業がおこなわれました。
今回参加した、なみえ創成小学校は、現在、震災遺構となっている旧請戸小学校の新設校です。東日本大震災の際に津波被害に見舞われましたが、全員無事に避難できた“奇跡の学校”として知られています。
なみえ創成小学校の先生たちは、子どもたちに被災の経験を伝えたり、防災意識を高めてもらう取り組みを日ごろからおこなっていると言います。またこの日は、生徒たちによる防災のプレゼンテーションもおこなわれました。
「おうちの人や学校の先生から当時の話を聞く機会がよくあります。学ぶ際によく聞くのが、『記憶を風化させない』『継承していかなければならない』という言葉です。東日本大震災では、これまでにない津波がきたため、“たぶん大丈夫だろう”と避難しなかったことで命を落としてしまった人が数多くいました。救える命を守るためにも、私たちはたくさん勉強して(震災での学びを)伝えていかなければいけないと感じています」
この発表を聞いて、東京学芸大学付属竹早小学校の生徒は、「(大きな)地震に自分たちは遭ったことはないけど、(東日本大震災では)苦しい思いをした人たちがいるから、いろいろな災害に対して、準備なども早めにしたほうがいいんじゃないかと思いました」と感じ入った様子。
この教室では、ほかにも尾西食品の担当者が非常食の重要性に関する説明をしたり、アルファ米(炊飯後に乾燥させて作った加工米)がどのように作られているのかを動画で観たり、尾西食品のアルファ米「きのこご飯」の試食会などもおこなわれました。
竹早小学校では「非常食・アルファ米を食べたことがある」という生徒が多くいましたが、ある生徒は、「家でちょっと食べたことがあったぐらいだったけど、今日(アルファ米「きのこご飯」を)食べてみて“おいしい”と思ったし、普通に炊いているような味で“すごいな”って思いました。(非常食に対する)印象が変わりました」と話してくれました。
大人だけでなく、子どもたちに防災や備えの大切さについて、体験しながら防災を身近に感じてもらうことも大切なことです。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/