松任谷由実がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「Yuming Chord」(毎週金曜11:00~11:30)。7月1日、8日(金)の放送では、「Yuming 50th Anniversary Special対談」と題して、2週にわたり小室哲哉さんをゲストに迎えてお送りしました。ユーミンと小室さんの対談は11年ぶりとなります。ミュージシャン同士ならではの深い音楽談義から、今だからこそ話せる話まで、たっぷりとお届けしました。
この記事では、7月8日(金)放送の模様を紹介。ここでは、音楽を取り巻く環境の変遷や、それぞれのこだわりについて語りました。
小室哲哉さん、松任谷由実
ユーミン:ここからは、J-POP界を牽引してきた小室哲哉さんとともに未来の音楽について語り合ってみたいんですけれど。ハード(機器)が進化して、メディアも多様化し続けているんだけど。
小室:「日進月歩」どころか毎日毎日どんどん新しくなっているので、“どこに足をつければいいか”というか、“落ち着けばいいか”っていうのがわからないぐらい進んじゃっているので。
ユーミン:だから、自分が感応するかどうか。
◆ユーミン×小室哲哉 それぞれのこだわりは?
ユーミン:配信、サブスクとか、聴かれ方のアウトソースが変わると、音楽自体も変わりますよね。“イントロはいらない”とか“短い曲でいい”とか。じゃあ、アルバムっていう考え方はどうなるんだろう? てっちゃんは初めから、そんなにアルバムにはこだわっていないですよね?
小室:そこまでこだわっていなかったですね。やっぱり、入り込むのはまず1曲。“推しの曲”がまず来る、というのがあったので、シングル志向というか、“まずはこれで引き付けておく”っていう感じがあるかなとは思っていますね。
でも、プレイリストとかで(ユーザーが)アルバムの順番も好き勝手に作っちゃったりする時代でもありますから。だから作品としてちゃんと仕上げて。
ユーミン:それが、私の場合こだわりであり、モチベーションかもしれないですね。何でもありなんだけど、「1つの世界観でツアーも行くぞ!」とかね。
小室:“全て総合的にやらないと満たされない”ぐらいのところまでやられてきたと思うので、簡単にポンッと出して……ということはできないと思います。
ユーミン:そうね。
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デビュー50周年記念企画の1つで、ユーミンの人気曲のタイトルが6人の作家によって新たなストーリーへと生まれ変わったトリビュート小説集「Yuming Tribute Stories」(新潮社)は、現在好評発売中です。
また、12月8日(木)からは「松任谷由実展」(仮称)の開催が決定しました。詳細は順次、公式Webサイト、SNSで発表予定ですので、ぜひチェックしてください!
<番組概要>
番組名:Yuming Chord
放送日時:毎週金曜11:00~11:30
パーソナリティ:松任谷由実
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/yuming