山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。3月23日(木)の放送では、世界遺産検定マイスターの鈴谷優(すずたに・ゆう)さんをゲストに迎え、未来の世界遺産について伺いました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、鈴谷優さん
◆世界遺産検定の最高位“マイスター”
世界遺産とは、「顕著な普遍的価値」つまり“いつの時代、どの国の人が見てもすごいと思える価値あるものを世界中のみんなで保護していこう”という意義のもと、ユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された建造物や遺跡、景観、自然のことで、最近ではウクライナの都市・オデーサの歴史地区が登録されました。そして、そんな世界中に広がる世界遺産に関する知識を問う試験が「世界遺産検定」です。
そのなかでも「マイスター」は4級、3級、2級、1級を経てなれる最高位で、れなちも2級を取得していますが、鈴谷さんは2018年に2級、2019年末に1級を取得。そして、2020年夏にマイスターを受験し、見事合格しました。
毎年、世界遺産に登録される数が増えていくため、年々覚えることが多くなり、そのぶん試験の難易度も上がっていきますが、とりわけマイスターの試験は難しいと鈴谷さん。その理由が、4級から1級まではマークシート方式ですが、マイスター試験は論述試験になるためで、「世界遺産にまつわる時事問題なども質問されたりして、自分の考えを述べられるようにならないと合格できない」と言及します。
ちなみに、鈴谷さんが受験したときは、「新型コロナウイルス感染拡大によって、世界遺産の保護にどのような影響があるのか、実際の例を交えて答えなさい」という問題が出されたそうで、それを聞いたれなちは、「これは、知識、時事、発想力、応用力、いろいろ試されますよね」と難しさに舌を巻きます。
◆鈴谷優が注目する“世界遺産候補”
そんな鈴谷さんは今、注目している世界遺産候補があるそうで、それは長崎県・松浦市の鷹島(たかしま)。その理由を伺うと、「島の沖に鎌倉時代のタイムカプセルのような海底遺跡があるんです!」と興奮気味に語ります。
鎌倉時代半ばにあった日本軍と元軍との戦い「元寇」。その最後の戦いの場が鷹島で、鈴谷さんいわく、その海中に当時沈んだ元軍の船が、船の形を保ったまま眠っているのだそう。実際、昨年には鷹島沖の国史跡「鷹島神崎遺跡」から、元軍の船の碇(いかり)が引き揚げられました。その現場に立ち会った鈴谷さんは「約740年経っているとは思えないぐらい、きれいな見た目で残っていました」と振り返ります。
ただ、世界遺産に申請するためには、まず国内の世界遺産候補に登録する必要がありますが、鷹島は未登録。それだけに「これから世界遺産を目指すとしたら、10年ぐらいかかるかなという感じ」と話します。
ちなみに、鈴谷さんが今、行ってみたい世界遺産として、ポーランドの「ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑」を挙げます。そこは地下にある岩塩の洞窟のような場所で「塩でできたシャンデリアやレリーフがあるんです!」と目を輝かせると、れなちも「神秘的ですよね!」と共感。その後も、世界遺産の話で盛り上りました。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/darehana/