ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。5月13日(月)は、「伝えたい」をテーマに放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、高校のころに仲が良かった友達に伝えたいことがあるという19歳のリスナーと電話をつなぎ相談に乗りました。
こもり校長:本当は直接伝えたい、でも伝えられない……。今夜は、そんな心のなかに留まっている思いを伝えてほしいと思います。
――19歳のリスナーの相談
このリスナーは、現在大学2年生です。高1のころに仲が良かった友達がその後高校を辞めてしまい、連絡がとれない状態だと言います。
――「あのときに何かしていれば、いまも仲良くできていたのかな」
こもり校長:その友達とは、どのくらい仲が良かったの?
リスナー:入学初日から話しかけてきてくれた子なんです。2人で一緒に遊んだり、部活の悩みを相談したり、恋バナを話したりして仲良くしていた大親友という感じでした。
こもり校長:すごく関係が近かったんだね。でも、いまはつながっていないの?
リスナー:クラス替えで疎遠になってしまったんです。別の友達から高校を辞めたことと、高校の人は全員ブロックしているかもしれないと聞いて……。
COCO教頭:じゃあ、辞めてから知ったんだ?
リスナー:そうなんです。辞める直前までLINEで話したりはしていたんですけど、辞めるという話はしていなかったから……。
こもり校長:やり取りはしていたんだね。それで、辞めてからはパッタリなの?
リスナー:そうですね。いまは連絡もとれないので……そのときに行動できていれば、少しは変わっていたかもなと思って。
こもり校長:辞める前に声をかけたりしていれば……という思いなの?
リスナー:そうですね。あのときに何かしていれば、いまも仲良くできていたのかな……と思うとつらいです。
COCO教頭:高校のころの友達は全員ブロックしているんだよね? それは、相当な覚悟だと思うんだよね。わかんないけど……自分のなかで「再スタートを切りたい」という、確固たる意志のもとでの行動かもしれないよね。
リスナー:そうですね。
――時を経て会えることもある
こもり校長:ブロックされているかもしれないけど、LINEを知ってはいるの?
リスナー:メッセージを送ってはいるんですけど、既読はつかないです。
こもり校長:う~ん……周りの子もそうなんだよね。だったら、どうすることもできないよなぁ。その子は、友達は多いタイプだったの?
リスナー:そうですね。明るい性格の子で……でも私はそういうタイプじゃないので、私にとっては親友だったけど、あの子にとっての私の位置はわからないです。
こもり校長:そうかぁ~……いろいろなモヤモヤがある感じだね。「あのときどうにかしていれば」という思いもあれば、「私のことをどう思っていたの?」という思いもあるだろうし。「あなたに会いたいよ……!」という思いもあるよね。
リスナー:そうですね。
こもり校長:俺、「諦めなければ」みたいなことってあるとは思うんだけど……連絡がとれないながらも、その子のことを思い続けて何かしらを辿っていくと、時を経て会えちゃうみたいなパターンってあると思うんだよね。
COCO教頭:うん。
こもり校長:俺は中学のときに上京して、小学生だから(当時の同級生の)連絡先は知らなかったけど、大人になってから疎遠になっていた仲の良かった子と会えたんだよね。「あいつ、今ごろ何をやっているんだろうな」と思っていたら、いろいろが重なって会えたから。
リスナー:そうなんですね……!
こもり校長:だから、その気持ちはずっと持っていてほしいな。
リスナー:はい。
――相手の思いは……?
COCO教頭:あと、その友達側の気持ちとして……私は中学2年生のときに、いじめじゃないけど仲間はずれにされたことがあって。中学はエスカレーター式だったんだけど、高校は受験して公立に行ったの。それで、高1から再スタートしたんだけど、そのときは(中学の同級生には)会いたくなかったの。でも、何かの縁で……たとえばSNSが普及したから、そこでつながって、久々に再会したりもしたんだよね。当時の嫌な気持ちもなくなっていたからね。
リスナー:はい。
COCO教頭:なので、再スタートを切った側からすると、3、4年のスパンだと割り切れないところがある……とは正直思うね。
こもり校長:向こうのスタンスがね。
リスナー:そうですね。
――相手への思いを伝えてみる
こもり校長:この4年間くらいモヤモヤしていて、話をしたいと思うから今日その思いを届けてくれたんだろうし……なんだろうね。「そのモヤモヤを吐き出しちゃえよ」ということではなく、このラジオがその子の代わりになるのであれば、その子に伝えるつもりで言葉を出してみると、もしかしたらちょっと違う感情が生まれるかもな、と思うんだけど。もし今その子に思うことがあるんだったら、その思いを伝えてみる?
リスナー:はい、伝えます……!
『全然連絡とれてないけど、元気にしていますか? これからも、あのときみたいに一緒に2人で遊びたいし、ゆっくりお話する時間もほしいです。どこかでまた会えたらと思っています。よろしくお願いします!』
――電話を切ったあと……
こもり校長:俺も高校の途中で(通信に編入して)いなくなった側だからさ、もしかしたらそう思ってくれていた子がいたのかも……って、時を経て俺がちょっと希望をもらったよ。高校って、辞めるとほとんど疎遠になっちゃうのよ。連絡先を知っていたらまだしも、知らない子のほうが多いしね。
COCO教頭:そうか……。
こもり校長:毎日顔を合わせていたヤツがいて、なんとなくしゃべっていたヤツもいるんだけど、俺がパっといなくなったことによって……わかんないけど、もしかしたら「アイツともうちょっとしゃべりたかった」と思ってくれた子がいたかもしれないなって。
COCO教頭:そうだね。急にいなくなるなんて思っていないしね。
こもり校長:一緒に卒業すると思っているしね。
COCO教頭:そうそう。だからその前にいなくなってしまうと、そこで初めて気づくことも多いと思うし。(電話をつないだリスナーは)親友だと思っていた子がいなくなってしまったときに寂しかったと思うけど、希望は捨てずにいてほしいね。
こもり校長:そうだね。
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この日の放送では、このほかに……
・「面と向かうと泣いてしまうので、両親に18年間育ててくれた感謝の気持ちを伝えたいです」という大学1年生
・「髪がキレイで気になっている同じ部活の男子ともっと話したい、と伝えたいです」という高校2年生
と電話とつなぎました。
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5月13日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年5月21日(火)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/