5月6日(火・振休)に放送された、矢沢永吉がパーソナリティを務めるTOKYO FMの特別番組「矢沢永吉 I'm happy」。6月に横浜赤レンガ倉庫でおこなわれる、矢沢永吉ソロ50周年特別企画 「俺たちの矢沢永吉展」の開催を受けて、主催のTOKYO FMとニッポン放送がコラボ。
番組のパートナーは、TOKYO FM「YAZAWA LOCKS!」で共演した「とーやま校長」ことグランジ遠山大輔と、過去にニッポン放送の特別番組で共演経験があり、学生時代は矢沢永吉のコンサート警備もしたことがある垣花正が登場。ここでは、矢沢自らがソロデビュー50年を振り返ります。

(左から時計まわりに)番組パートナーの遠山大輔、垣花正、パーソナリティの矢沢永吉
◆男性ファンが9割の時代もあった
遠山:2025年は矢沢さんにとっては50周年イヤーですね。
矢沢:ソロ50周年になりますね。
遠山:1975年の「I LOVE YOU,OK」から、もう50年です。
矢沢:すごいねえ。
遠山:やっぱり長いは長いですよね?
矢沢:そりゃあ、ここまでやれるとは思っていませんでしたよ。デビューして5年が経ち、10年が経ち、20年が経つなか、ずっと必死だから。「俺、あとどのくらいやれるんだろう?」って思っていた。
そうしたら、あれよあれよという間にデビュー30周年、35年、40年。「嘘だろ!?」って思っていたら、今年でソロ50周年ですよ。正直言って「ありがたい」しかないかな。自分のこの根性もありがたいし、ずっと矢沢を応援してくれたファンの人たち。すべてに対して「ありがとうございます」って気持ちですね。
垣花:矢沢さんのそうした想いに応えるかのように、ファンのみなさんも協力してくれたのが「俺たちの矢沢永吉展」なんですよね?
矢沢:これね、僕に近い存在のスタッフが考えたんですよ。やっぱり、それだけの歴史があるんですよね。今でこそ(ファンの)男女比率は女性が4割ぐらいですけども、昔なんて、98%くらいは男でしたから。会場はもうポマードくさい奴らばっかり(笑)。でもね、男の歌手に男が98%も応援しているのって、これはこれでいいんじゃないかってすごく思っていました。
ユーミンだってそうじゃないですか。女性のファンが圧倒的に多くて、だからこそユーミンの世界は独特の道を歩んだんだと思うんですよね。僕もどこかで、そうなればいいなって思っていました。ところが、しばらく経ってから「やっぱり男ばかりって嫌だな」と思うようになって(笑)。「なんで女性は俺のところに来ないわけ?」って思っていましたから(笑)。
垣花:それって何年目ぐらいのことですか?
矢沢:10年、20年経ったあたりかな。「ポマードくせぇ奴らばっかりだな」みたいな(笑)。
遠山:それは、ボス(矢沢さん)に憧れている部分があってのことだと思います(笑)。
矢沢:ライブに綺麗な女の人が来てほしいなって言っていたら、女性は「それって私のことね?」みたいな感じに思って来てくれるようになったんですよね。だから、「綺麗な女の人がどんどん来てほしい」といろんなところで言いました。それで、女性がライブに来やすくなったんですよ。
垣花:「俺たちの矢沢永吉展」では、全国のファンが所有する矢沢さんのいろんなグッズを「ぜひ展示してください」との熱いリクエストで、たくさん集まっているんですよね。
矢沢:スタッフが「俺たちの矢沢永吉展」を考えるぐらい、長くやっているってことで、みんなに思い入れがあるわけですよ。「『トラベリン・バス』のオリジナルの切符(※バスを模したデザインのツアーチケット) 持ってるよ!」とか「あのときに革ジャンを手に入れたんだ!」とかね。そういうのを、みなさん持ち寄ってくれないかと(呼びかけた)。それで、みんなで展示会をやろうよって開催したのが「俺たちの矢沢永吉展」です。
遠山:これはめちゃくちゃ楽しそうですね!
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6月7日(土)~22日(日)までの期間、横浜赤レンガ倉庫にて「EIKICHI YAZAWA 50th Year Memorial Exhibition 俺たちの矢沢永吉展」が開催されます。矢沢永吉さんが歩んだ50年間の軌跡を辿る展示が予定されており、初公開を含むステージ衣装や、愛用楽器、写真、本人の私物、直筆の譜面などを公開。加えて、全国のファンから寄せられた秘蔵アイテムも“正式な展示作品”として展示します。詳しくは、公式サイトをご確認ください。
<番組概要>
番組名:矢沢永吉 I'm happy
放送局:TOKYO FM/ニッポン放送
放送日時:5月6日(火・振休)11:30~13:00
パーソナリティ:矢沢永吉、遠山大輔(番組パートナー)、垣花正(番組パートナー)