手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。6月21日(土)の放送では、「土砂災害から身を守る3つのポイント」について取り上げました。
※写真はイメージです
6月は「土砂災害防止月間」です。傾斜が急な山が多い日本は、台風や大雨によって、がけ崩れや土石流、地すべりなどによる土砂災害が発生しやすい環境にあります。これからの季節は、台風や大雨などによる「土砂災害」に注意が必要です。
国土交通省が公表している土砂災害の発生件数を見てみると、2014年から2023年までの直近10年では、平均して1年間に約1,499件の土砂災害が発生しており、2004年から2013年の10年間と比べて約1.3倍に増えています。また、土砂災害が発生する恐れのある区域は、日本全国で約70万区域にのぼります。
そこで今回は、土砂災害から身を守る3つのポイントをお伝えします。
◆土砂災害から身を守るポイント①「住んでいる場所が“土砂災害警戒区域”かどうかを確認しよう」
自分の家が土砂災害の恐れがある区域かどうかは、区市町村のWebサイトや国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」などで確認できます。土砂災害警戒区域ではないところでも、家の近くに“がけ地”や“小さな沢”があれば注意が必要です。
◆土砂災害から身を守るポイント②「雨が降り出したら“土砂災害警戒情報”に注意」
土砂災害警戒情報は、大雨による土砂災害発生の危険度が高まった際、区市町村が避難指示を発令する判断や住民の自主避難の参考になるように、都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。
土砂災害警戒情報が出た場合は、気象庁のWebサイトやラジオ、テレビで情報を知ることができ、区市町村によっては携帯電話に自動で情報を教えてくれるサービスもあります。さらに、キキクル(危険度分布)では1km~5km単位の危険度を確認することもできます。
◆土砂災害から身を守るポイント③「警戒レベル4が出た地域は“全員避難”」
土砂災害警戒情報は“警戒レベル4相当”にあたります。自治体からの避難指示の発令を確認するとともに、避難指示が出ていなくてもキキクルを参考にして、家族や地域の方々と声をかけあい、早く安全な場所に避難するようにしましょう。特にお年寄りや障害がある方は、移動時間を考えて早めに避難することが大切です。
なお、6月は土砂災害の避難訓練などがおこなわれている地域もあるので、参加してみるのもオススメです。
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<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋