住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。暮らしとお金の情報サイト
「家計見直しナビ」とタッグを組んで、お金や保険のプロに“家計のお悩み”を相談し、日常生活におけるお金にまつわる豆知識を学ぶコーナー「家計見直しナビ presents おさいふ相談室」。5月8日(金)の放送は、お休みの住吉に代わり、フリーアナウンサーの宇賀なつみさんがパーソナリティをつとめ、ファイナンシャルプランナー・加藤梨里(かとう・りり)さんがリスナーの質問に答えました。
※写真はイメージです
<リスナーの質問>
繰り上げ返済についての相談です。年長、小学4年の娘を2人持つ母です。我が家は共働きで、結婚と同時にマイホームを購入して10年になりました。住宅ローン減税もあり、これまでは繰り上げ返済は考えずにいました。できれば、長女に中学受験をさせたいと考えていますが、今は公文に通うのみで進学塾へは通わせていません。今後の塾や進学費用を考えて、まだ繰り上げ返済はせずに、教育資金のために貯蓄しておくべきでしょうか?(千葉県 女性 会社員)
◆住宅ローン繰り上げ返済のメリット・デメリットとは?
加藤:繰り上げ返済とは、毎月の住宅ローンの返済とは別に、借入額の一部、または全部のまとまった金額を返済するものです。返済したお金は、元本の返済に充てられるので、その部分の利息が軽減される効果があります。そして、繰り上げ返済には2種類あります。
①期間短縮型
繰り上げ返済することで、残りの返済期間を短縮して完済を早める方法。
②返済額軽減型
繰り上げ返済することで、残りの返済期間の毎回の返済額を軽減する方法。
①②には、共通したメリット・デメリットがあります。
メリット
・ローンの返済でかかる利息を軽減できる
・ローンの利息を軽減できる幅がより大きいのは、①期間短縮型
デメリット
・手数料がかかることがある
・まとまった資金が必要
◆教育費を考えて、繰り上げ返済は控えるべき?
加藤:まず、住宅ローン減税を使える期間に繰り上げ返済をせずにいたという点は、賢い選択だったと思います。
また、住宅ローンを繰り上げ返済して損か得か……というところより、自分たちのライフプランを軸に検討することをおすすめします。
具体的には、教育・住宅・老後にあとどれくらいのお金が必要か。そのために、どれくらいのお金をすでに貯められているかを整理して、繰り上げ返済を検討してみましょう。
確認・検討すべき事項
・今の状況で教育資金をどれくらい貯蓄できているか
・次女の進路イメージ
・中学卒業後の希望進路を踏まえて、あとどれくらい貯めるべきか
・ご夫婦のキャリア、収入の見通し
2人のお子さんが高校や大学に進学して教育費がかさむ時期に、ご夫婦の定年が近づいてくる時期が重なると、ご夫婦の老後資金を貯めるゆとりがなくなる恐れがあります。これらを踏まえて繰り上げ返済をするかどうかを検討してみましょう。
宇賀:損得ではなく、今後のライフプランを軸に検討するのがオススメなんですね。今後どのような人生を送っていきたいのか、ご夫婦も改めて話し合うのもいいかもしれませんね。ぜひ参考にしてみてください。
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聴取期限 2019年5月16日(土) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.kakeinavi.jp/blue-ocean/