手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。12月3日(土)の放送では、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」について取り上げました。
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内閣府と気象庁は「日本海溝・千島海溝地震」の想定震源域である北海道沖や三陸沖でマグニチュード7クラスの地震が起きた場合、より大きな“後発地震”への注意を呼びかける「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用を12月16日(金)から開始します。
対象は、北海道から千葉県の7道県のうち「震度6弱以上」か「津波高3メートル以上」が予想される太平洋側の地域で、首都圏で対象となるのは、千葉県と茨城県の23の市町村。そのうち、千葉県は14市町村で、旭市、いすみ市、大網白里市、勝浦市、山武市、匝瑳市、館山市、銚子市、一宮町、御宿町、九十九里町、白子町、横芝光町、長生村で注意情報が出たときに防災対応が求められます。
日本海溝・千島海溝沿いで想定されている巨大地震とは、東北の東にある日本海溝や北海道の東にある千島海溝を震源とする地震です。この地震は、宮城県沖の地震、三陸北部の地震、十勝沖・釧路沖の地震、根室沖の地震、色丹島沖・択捉島沖の地震が想定されています。
過去にも、この範囲でさまざまなタイプの地震が発生しており、三陸沖でマグニチュード7.3の地震が発生した2日後に、東日本大震災が発生。1963年には、択捉島南東沖で起きていて、事前に注意が必要だと判断されました。ほかにも、マグニチュード8クラスの巨大地震や、20メートルを超えるような巨大津波も発生しています。
注意情報が発表されたら、対象地域の住民には、1週間程度「非常持ち出し品を手元に置く」「すぐに逃げられる服で就寝する」といった備えを促します。なお、指定避難場所への避難は呼びかけはおこなわず、避難場所に逃げるか、安全な地域に住む知人や親族の家に避難するかは、それぞれの判断にゆだねます。
一定規模の地震後に大地震への警戒を呼びかける運用は、南海トラフ地震の「臨時情報」があります。臨時情報には、「巨大地震警戒」や「巨大地震注意」があり、警戒する場合、政府は津波からの避難に時間がかかる地域の住民に、自主避難や事前避難を呼びかけることになっています。
日本海溝・千島海溝地震の注意情報で、そこまで求めないのは、同じ震源地の想定震源域では、南海トラフ地震と異なり、マグニチュード7クラスの地震が不定期に頻発しているためです。
また、この注意情報は、2年に1回程度で頻繁に発表される見通しです。旅行先で注意情報が出る可能性もありますので、もし発表されたら、慌てず冷静に行動して、情報の意味を理解できるようにしておきましょう。
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<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
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