フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
11月14日(金)の放送は、「離婚後の元配偶者との関係」に関する相談を紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
離婚後の元旦那さんとの関係について相談させてください。私の持病の悪化のため、彼もノイローゼ気味になりモラハラがひどくなり、数年前に離婚しました。
しばらくは連絡を取らなかったのですが、元々周りも羨ましがるほどの仲良し夫婦だった私たち。愛猫の法事の時に会ったりしているうちに、またよく会うようになりました。お互いのプライベート相談や親の介護問題の相談をしたりと、友達としてよく会ってご飯を食べています。
周りには公にできず、特に私の親には言えません。彼のことを疫病神と罵る母にはとても言えません。
彼は、今は一番の理解者で、夫婦としては無理でしたが、異性の友人としては誰より信頼しています。彼との結婚生活は十数年。その間、私の病気ともたくさん戦ってくれてきました。
母に秘密にして会っていることがなんだか苦しくて。私は悪いことをしているのかなあと悩みます。皆さんのご意見を聞きたいです。(40代 女性)
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この相談を受け、パーソナリティの住吉は「いいんじゃないですか、と思いますけどね。別にすべてのことを親御さんに言わなくてもいいし」と肯定的な見解を示します。
さらに「1対1の人間関係の間で、どういうことが起こってるのか、その感情的なことや信頼関係とか。目に見えない部分でどういう感じなのかっていうのって誰にもわからないですよね、その2人以外にはね」と、夫婦関係の複雑さについて語りました。
「相談者さんとその元旦那さんはやっぱり特別なご縁があって。それこそ肉親が一緒に住むと『ケンカして無理!』ってなるとか、義理の家族同士も一緒に住むと、仲良かったのに一緒に住んだら苦しくなっちゃったみたいなことがあるのと同じで、ある程度の距離を必要としても、それでもやっぱりすごく信頼できるし、とても合う、気持ちの合うお2人なんだろうなと思うので、言わなくて私はいい気がしますけど」と共感を示します。
「“すごくいいバランスを2人の間で見つけた!”っていうぐらいに思ってもいい気がします。結婚ほど近くないほうがいいんだな、っていうね」とコメントし、その他のリスナーにアドバイスを呼びかけました。
住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆「この前偶然会った」くらいから話してみては?
私も相談内容を伺って、住吉さんが仰る通り、元夫さんとちょうど良い距離感を見つけたのだと思いました。何でもお母様に報告しなくても良いとも思います。
でも、相談者さんは、元夫さんとの楽しい出来事をお母様にも話して、一緒に喜んで欲しいのかな?なんて思いました。
いきなり言うと、「えっ!? ヨリを戻す気?」と警戒されてしまいそうなのもわかります。私にも娘がいるので、娘につらい思いをさせた人がまた近寄って来ていると知ったら、心が子どもを守る“メスライオンモード”になること間違いなしです。
でも、友達としてなら良い関係が築けていると知ったら、傷ついただけではなく、何か1つ乗り越えたような感じもします。
まずは、「この前偶然会った」くらいの話をして、お母様の反応を見てみてはいかがでしょうか。やっぱり拒否感強そうと思ったらまだ話さないとか。時間をかけて判断したら良いと思います。こんな時のモヤモヤを抱え続けるのも、大人になる訓練かなぁなんて最近思っているので、投稿してみました。(50代 女性 自営業)
◆「残り少ない人生、友人は大事にしたい」
前夫とお会いになることに罪悪感を感じてしまうお気持ちはわかりますが、気にする必要はないと思います。
というわたくしも親しくしている従兄がいます。子どもが同学年、親の介護をしていた時期も一緒で、よくお互いに子どもの進路や介護の悩みを相談していました。子どもが巣立ち、親を見送り、自由な時間を得た今は、互いの健康と趣味を語り合う時間をとって、たまにランチをします。年を取ると友人としてお話しできる方はだんだんと少なくなるので、彼は気が合って何でも話せる貴重な存在です。
従兄とはいえ異性でありお互いに家庭を持っているので、会うときは個室は避けています。でも残り少ない自分の人生。友人は大事にしたいと思っていますよ。(60代 女性 専業主婦)
◆「人生の“戦友”との時間を優先して」15年の離婚経験者から
相談者さんのお悩み、痛いほど、そして「わかる!」と膝を打つほど共感します。
「夫婦としては無理だったけど、異性の友人としては誰より信頼している」……この感覚、本当にそうなんですよね。実は私も、15年の結婚生活のあと離婚しました。元妻とは、今でも年に2~3回会っています。うちの家族は、元妻と子どもが海外にいて、私は東京。かなり距離が離れているのですが、元妻を訪ねたり、こちらに来たりして交流し、普通に家に泊まったりもします。周りから見たら不思議な関係かもしれませんが、私たちにとってはこれが一番自然なんです。
相談者さんにとって、15年間ご自身の病気と「一緒に戦ってくれた」彼は、恋愛対象とか元夫とかいう枠を超えた、人生の「戦友」なんですよね。そんな唯一無二の理解者と、縁を切る必要なんて全くありません。
お母様が彼のことを「疫病神」と罵るのは、娘であるあなたがモラハラで苦しんでいた姿を間近で見ていたから。それは、お母様の深い愛情ゆえです。
お母様は「過去の辛かった時期」を心配し、相談者さんは「今の一番の理解者」という関係性を大切にしている。どちらも間違っていません。だから、何も悪いことなんてしていませんよ。
お母様に無理に「今」を理解してもらおうとせず、「心配かけない」という形で秘密にしておくのは、娘としての立派な優しさだと思います。罪悪感など持たずに、ご自身の心が一番穏やかでいられる、その「戦友」との大切な時間を優先してください。(50代 男性 経営者)
◆離婚して6年「また一緒に住む方向に」
離婚して6年ですが、元夫とは子どもたちと一緒に月2~3回会って食事したり、出掛けたりしてます。お互いちょうど良い距離感なのかもしれないです。
でも今年の夏に私が病気になり入院。その出来事でまた家族と一緒に住む方向になりました。が、また再婚となるとすぐには引越しもできずに、まだまだ先になりそうです。ちなみに、私の親には言っています。元夫とはやっぱり縁があるのかな~?と思ってます。(50代 女性 パート/アルバイト)
◆「友達全員を親に紹介することは普通ない」
誰かにネガティブなことを言われたら傷ついちゃいます。隠しているのがつらいということは、親との関係も良好なんでしょう。そういう人にネガティブなことを言われたら……と考えてしまいますよね。わざわざ言わなくて良いと思うし、つらいと思うこともないです。今すぐ再婚したい、というのでなければ言う必要もないかな、と思います。だって、友達全員、親に紹介することは普通、ないですから。気持ち的には“新しい友達”だと思えば良いと思います。(40代 女性 会社員)
◆「まずは自分を大切にすること」
わたしの周りにも、別れてしまったご夫婦がいますが、相談者さんのように、別れた後に、良い関係が築けているケースです。
「一緒にいる時は近過ぎて、相手のことがしっかり見えていなかった」「距離を置いたら、良いところ・悪いところがいろいろ見えてきて、かえって許容度が増した」と言ってました。
相談者さんの今の距離感を大切にしたほうがいいと思いますよ! 親御さんのことは、確かに気になりますが、まずは、自分を大切にすること!話せるタイミングがきたら、お伝えすればよろしいかと思います。(50代 男性 会社員)
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM