山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。12月19日(月)の放送では、脚本家の三谷幸喜(みたに・こうき)さんをゲストに迎え、お送りしました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、三谷幸喜さん
放送日の前日、三谷さんが脚本を担当したNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が最終回を迎えました。そこで早速「お疲れ様でした!」とれなちが労うと「終わってしまいましたね」とつぶやく三谷さん。
「あの終わり方……最後のラスト10分はすごかったですね!」と一晩経ってもいまだ興奮冷めやらぬ様子のれなち。三谷さんは、最終回にあたって多くの役者さんから連絡をもらったと言います。
なかでも、北条時政役の坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)さんは「見終わった後しばらく放心状態だった」と言っていたそうで、それはれなちも同じ。「私も1時間ぐらい何も考えられなくてテレビも消して黙っていました」と告白します。
れなち的には、特に山本耕史(やまもと・こうじ)さん演じる三浦義村と主演・小栗旬(おぐり・しゅん)さんが演じる北条義時の最後のシーンが面白かったと言い、三谷さんも「あそこの山本耕史の芝居は上手でしたね~」と山本さんの演技を絶賛。
今回の撮影現場は終始和気あいあいとしていたそうですが、三谷さん自身はほとんど現場に行かなかったと言います。なぜなら、脚本家が現場に行くと演出家がちょっと嫌そうな顔をするからで「脚本家は全部正解を知っているみたいな感じで疎まれるというか。せっかくみんなでいろいろとアイデアを出し合っているのに、それは不正解だってジャッジされているような気がしちゃうんじゃないかと思って、なるべく行かないようにしている」とその理由を明かします。
そんな気遣いの人・三谷さんは、「鎌倉殿の13人」の脚本を手掛けたことで、大河ドラマの印象が変わってきたとも。というのも、以前は史実通りでないといけない、史実をしっかりと描写することが大河ドラマのあるべき姿だと思っていたと言い、「やっぱりドラマなんだから、ドラマの面白さを優先するほうに傾いてきている」と語ります。
そんな思いもあって、今作は面白シーンもたっぷりで、例えば、三谷さんがそのひとつ、印象に残っているシーンに挙げていたのは矢柴俊博(やしば・としひろ)さん演じる平知康が井戸に落ちるシーン。
なお、矢柴さんは「もうちょっと観たい」という三谷さんたっての希望でクランクアップしたにも関わらず、最後の最後で再出演。今回はそうしたことが度々あったそうで、例えば滑舌が特徴的だった佐々木秀義役の康すおん(かん・すおん)さん。
「僕はお会いしたことはなかったんだけど、すごく面白くて、なんて素敵な俳優さんなんだと思って何度も出てもらった」と三谷さん。実際、佐々木秀義の後にその孫・医者役として登場し、二代将軍・源頼家を診察。さらには、その医者がおじいちゃんになったという設定で3度登場しました。
「鎌倉殿の13人」でいえば、三谷さんがリクエストして出演してもらった俳優さんがいれば、そうではない方もおり、今回初めて一緒に仕事をする人も多数。しかし、「そういう方は観ていて面白いなと思うとどんどん役が膨らんでいく」と感慨深そうに語り、「やっぱり(脚本は)俳優さんに書かせていただいているっていうのはいつも感じますね」と俳優へのリスペクトも。
また、今回は視聴者の反応も非常に大きく、ネット上では常にさまざまな考察があがっていて、三谷さん自身、そうしたものもしっかりと見ていたそう。それらは当たっているものがあれば、外れているものもあり、なかには想像を超えるものもあったと言います。
「この考察がいいなと思ったら、それはあたかも僕が考えていたかのように披露したりしていますけどね(笑)」と茶目っ気たっぷりに話す三谷さん。
さらに「僕が最初から伏線を張って、めちゃくちゃ計算して書いていると思っている方もいっぱいいますけど、そうじゃないところもいっぱいあって、考察を見て“なるほど!”と思うこともありました」との裏話に、とにかく興奮が止まらないれなちでした。
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聴取期限 2022年12月27日(火) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/darehana/