チャンネル登録者数200万人を超えるカリスマボイストレーナー「しらスタ」と、シンガーソングライターのYOSUKEがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「シアーミュージック presents しらスタのボイトレディオ」(毎週火曜21:00~21:30)。
今回の放送は「ボイトレディオ的 KING OF POP マイケル・ジャクソン特集」をオンエア。マイケルの楽曲「Billie Jean」「Wanna Be Startin’ Somethin’」「Man in the Mirror」の歌唱の特徴を分析しました。
チャンネル登録者数200万人を超えるカリスマボイストレーナー「しらスタ」と、シンガーソングライターのYOSUKEがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「シアーミュージック presents しらスタのボイトレディオ」(毎週火曜21:00~21:30)。
今回の放送は「ボイトレディオ的 KING OF POP マイケル・ジャクソン特集」をオンエア。マイケルの楽曲「Billie Jean」「Wanna Be Startin’ Somethin’」「Man in the Mirror」の歌唱の特徴を分析しました。
YOSUKE:あらためてマイケル・ジャクソンというのはどんなアーティストなのか、簡単に経歴をご紹介いたします。マイケルは1958年生まれ。1966年、兄弟グループ・ジャクソン5を結成。すぐに評判が広まりレコードデビューを果たすと、その圧倒的な歌声で一気にスターダムへと駆け上がっていきます。その後、ソロアーティストの道を歩み始め、『Off The Wall』『Thriller』といったメガヒットアルバムを次々とリリース。音楽と映像表現の歴史を変えたエンターテイナーとして、2009年に亡くなった後も世界中の人に愛され、BTS、ブルーノ・マーズなど、今も多くのアーティストに影響を与えている、まさにKING OF POPでございます!
しらスタ:パーカッションなんです。余計な音がたくさんあるじゃないですか。例えば「♪Billie Jean is not my lover」の「Billie」の前に、「♪トゥピ、トゥビリージンイズ」って「トゥピ」と言っているのが分かりますかね?
YOSUKE:上手(笑)!
しらスタ:ありがとうございます! そう、この「ゴーストノート」とかって言うのだけれど、ベースやドラムなどで1個余計な音を入れて……。「♪ビリージンイズ」だと全然リズムが出ないのだけれど、「♪トゥビ、ビリージンイズ」……あ、で「♪Billie Jean is」の後に「イゼッ! イゼッ!」と言って、ハッと息を吸っているのだけれど、ここも音を足しているわけね。こうやって「ハッ」とか全部打楽器的にリズムを取る箇所を増やしていって……。
YOSUKE:増やしているね。
しらスタ:歌がヒューマンビートボックスなの。
YOSUKE:なるほどね! あ、分かりやすい。
しらスタ:発音とかも、「♪as she caused a scene」という歌詞があるのだけれど、普通の歌だとまずリズムから外れるのね。「♪アチコッザシーッナ!」となるじゃない。
私はマイケルのキャリアをリアルタイムで生きていなくて知らなかったから、映画の『Michael/マイケル』は私が知らないマイケルを教えてくれるわけですよ。子ども時代から、大人になってソロとしてやっていって、父親との軋轢(あつれき)があったり。どうやってこのKING OF POPになっていったのかを知られたのはすごく良かったなと。
YOSUKE:映画を観て「あ、こんなことがあったんだ!」と感じる部分も多かったですか?
しらスタ:多かったですね!「こういう苦労をしてきたんだな」とか。時系列でマイケルがしてきたことを知られたのはすごくいいので、ぜひ皆さんにも見てほしいですね。
それでは、続いての曲にいってみましょう。「Wanna Be Startin’ Somethin’」をお聴きください。
――ここで「Wanna Be Startin’ Somethin’」をオンエア
◆超高度テクニックと“マイケル2号”が現れない理由
しらスタ:これもどれほどマイケルがリズムを取っているかに注目しながら聴いてほしいです。「I said you wanna be startin’ somethin’」という歌詞なんですけれど、「♪I said you wanna be startin’ somethin’」じゃないじゃん。「♪アッセッジュワナビ、アッセッジュワナビ」じゃん!って(笑)。
YOSUKE:ホントそうだ(笑)!
しらスタ:「I said you」が全部「アッ、セッ、ジュ」。「wanna」も「W」なのでリズムとしては機能しない音なんですけれど、全部にちっちゃい「ッ」があって、「アッ、セッ、ジュ、ワ、ナ、ビ、ス、タ、ティン、ソ、ム、ティン」と言っているんですよ。で、もう1個めちゃくちゃコアなマイケルの特殊リズム技能があって……“無声音の有声音化”というのがある。
YOSUKE:何を言っているの(笑)? 無声音というのは、まず……。
しらスタ:「T」とかの「タ、タ、タ」。「Stuck in the middle」という歌詞があるのだけれど、子音を立てろというときは、この「タ、タ」という音を立てろということなんですね。このときって声帯が鳴っていないんですよ。口だけなの。有声音というのは「ダ! ダ!」という母音と「ダ」というのが同時に開くと有声音なんですね。「Stuck in the middle」だったら「スタッ、スタッ」とSとTを立てろということなんですけれど、マイケルはTをDにしちゃうの。「スダッインザミロー」と言うの。「スダック」みたいな歌い方。
YOSUKE:めちゃくちゃ面白いじゃん! だからマイケル・ジャクソンのフォロワーはたくさんいるけれど、その打楽器要素を少し盛り込んで自分のオリジナリティにしているんだね。ちなみに、それで言うとMrs. GREEN APPLEの大森元貴さんも取り入れた瞬間があって。「ダンスホール」という楽曲の「♪いつだって大丈夫 この世界は〜」と歌っている大森さんは、完全にマイケルなんですよね。
YOSUKE:うわ、すごい! 言われてみれば!
しらスタ:「フゥー!」とか言うじゃない? 打楽器的に歌うときの発声はマイケルの発声なの。
YOSUKE:おしらさん、すごいね! 今たぶん聴いている人楽しいよ! 続いてバラードも聴いてみましょうか。1987年の『Bad』に収録されている「Man in the Mirror」をお聴きください。
しらスタ:大学時代、夏休み40日間、1日1回『Bad World Tour』のDVDを流して、マイケルと歌って踊るのを毎日やるというのをやったことがあって(笑)。毎朝起きて、寝る前とかに2時間ずっとマイケルと一緒に、全部歌ってマイケルとシンクロするまでやり続けるという過酷なことをしたことがあって。本当にリズム感が良くなった!