フリーアナウンサーの森遥香がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「KANEKA Good Chemistry」(毎週金曜14:30~14:55)。第一線で活躍するゲストを迎え、その輝きの源を探るインナーケア・ラジオプログラムです。多彩なゲストの日々の習慣や大切にしている想いに触れながら、心と体を整えるヒントをお届けします。
6月12日(金)の放送は、俳優の柿澤勇人さんがゲストに登場。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の撮影や、仕事前のルーティンについてお話を伺いました。
(左から)柿澤勇人さん、パーソナリティの森遥香
◆役を通じて景色の見え方が変化した
柿澤勇人さんは2007年に劇団四季で初舞台を踏み、退団後は舞台、映像、ラジオと活躍の場を広げています。近年は主演ドラマや木南晴夏さん&ウエンツ瑛士さんとの音楽ユニット「カキンツハルカ」など、多方面で存在感を発揮しています。
柿澤さんといえば、2022年に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を思い浮かべる方も多いかもしれません。柿澤さんが演じたのは、鎌倉幕府第三代将軍・源実朝。最期は暗殺という悲劇的な運命を迎える人物です。
柿澤さんは「本当にいいドラマだったし、いい役でした。実朝の人生としてはしんどいし、悲しい結末でしたけど、やっている側としては面白いというか。楽しいって言い方は少し変かもしれないけど、俳優にとっていい役と巡り合うことが何よりの喜びなんです」と思いを語ります。
そして、その実朝像を作り上げるうえで欠かせなかった存在として、柿澤さんが名前を挙げたのが、脚本を手がけた三谷幸喜さんでした。「三谷さんには本当に感謝しかないです。今回、実朝を少し新しい解釈で描いています。従来の政治に無関心でひ弱な人物というイメージではなく、本当はそうではなかったのではないか、という視点を大切にしました」と振り返ります。
役作りの過程では、印象深い出来事もありました。撮影前には、三谷さんとともに、実朝ゆかりの地である神奈川県鎌倉の鶴岡八幡宮を訪問。三谷さんから「あそこの階段の空気を一回吸っておこう、全然違うと思うから」と声をかけられ、現地へ足を運んだといいます。当日は柿澤さんが車を運転し、宮司によるご祈祷も受けました。
もともと観光や初詣で訪れたことはあったものの、実朝という人物の人生と向き合ったあとでは、その場所の見え方も大きく変わったと柿澤さんは話します。この発言を受け、森も「実朝の存在を知ったことで、泰時や御成敗式目の見え方まで変わった」と共感。「歴史がもっと面白くなった」と語ると、柿澤さんも穏やかにうなずきました。
◆体と声を起こす30分のルーティン
2026年7月25日から8月23日までEXシアター有明にて上演されるミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」に主演のエヴァン・ハンセン役(吉沢亮さんとのWキャスト)でご出演予定の柿澤さん。今回のラジオ収録も稽古の合間を縫ってお越しいただきましたが、「作品ごとにルーティンや切り替え方はありますか?」という質問に、柿澤さんが明かしたのは、華やかな仕事の裏側にある日々の地道な積み重ねでした。舞台本番の日はもちろん、稽古期間中も欠かさず続けている習慣があり、「30分のストレッチメニューを必ずやっています」と語ります。
その習慣のベースになっているのは、劇団四季時代から指導を受けてきた恩師・後藤早知子さんが考案した「ルミエール フロア レッスン メソッド」でした。本来は1時間ほどかかる内容ですが、柿澤さんは自分用に30分へ調整し、長年続けているといいます。
内容としてはヨガに近い感覚で、呼吸を深く取り入れながら丹田(気力と重心の中心とされる場所)を意識して、体を動かしていくもの。「30分しっかりやると、全身が回り始めるというか、体がちゃんと起きてくる感覚になります」と、その効果を語ります。いまでは舞台前だけではなく、朝のスタートにも組み込んでいます。起床後にまずストレッチをおこない、そのあとに熱いシャワーを、最後に冷水シャワーを浴びるところまでが一連の流れになっているそうです。
冷水を選ぶ理由については、「整う感覚に近いんです。寝起きから少し経って浴びると、一気に体が起きる。とにかくスイッチが入る感じですね」と説明。体だけでなく、声も自然と立ち上がってくる感覚があるそうです。さらに最近は、準備する場所にも変化がありました。
以前は稽古場でアップをしていたものの、現在は家で整えてから現場へ向かうスタイルへ変更。その理由を聞かれると、「稽古場だと誰かと話し込んでしまって、気づいたらアップができていなかったりするんです(笑)。その状態だと結局、声が出なくて後悔するので」と、ストイックな一面をのぞかせます。
準備は家を出てからも続きます。車内では、週に一度通っているボイストレーニングのレッスン音源を流しながら、15〜30分ほど発声練習をおこなうのが習慣になっているそうです。声は個人差はあるものの、30代後半から変化が出やすいと言われているそうで、「ボイストレーニングをちゃんと受け始めたのも実はここ1年半くらい。38歳になって、体が起きづらくなったり、声の立ち上がりが遅くなったり、自覚することが増えてきた」と率直に話します。
さらに、声づくりひとつ取っても舞台と映像では考え方がまったく異なるといいます。舞台では劇場の最後列まで言葉を届ける必要がある一方で、ドラマや映画は小さな声や息遣いまで表現になる世界。その違いがあるからこそ、作品ごとに体と声を細かく調整していると話しました。
次回6月19日(金)の放送は、引き続き柿澤勇人さんをゲストに迎えてお届けします。還元型コエンザイムQ10のカネカ提供「KANEKA Good Chemistry」、ぜひ、チェックしてください。
----------------------------------------------------
音声版「KANEKA Good Chemistry」
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:KANEKA Good Chemistry
放送日時:毎週金曜 14:30~14:55
パーソナリティ:森遥香
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/gc/
番組公式X:@KANEKAGood_TFM
番組公式instagram:@kanekagoodchemistry_tfm