山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。期間限定のコーナー「誰かと話したい2100年ミライのまち supported by 江戸川区」では、2ヶ月に一度「ともに、生きる。」を区のキャッチコピーとしてまちづくりをおこなう江戸川区とゆかりのあるゲストが登場。あらゆる人がともに生きる、未来のまちの姿についてお話を伺いながら、江戸川区のみならず、日本、そして未来の“住みよい”世界について一緒に考えていきます。
8月14日(月)の放送では、「日本一パラを語れるアナウンサー」のキャッチコピーを持つフリーアナウンサーの久下真以子(くげ・まいこ)さんをゲストに迎え、共生社会実現のために必要なこと、江戸川区に目指してほしいことなどを語ってもらいました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、久下真以子さん
◆もともとある“1”をどう広げていくか
江戸川区では、誰もが安心して自分らしく暮らせる「共生社会の実現」を目指しています。江戸川区が立ち上げた会議体「えどがわ未来カンファレンス」では、さまざまな分野の有識者が集まり、専門的見地や区民の立場から共生社会の在り方などを議論しており、久下真以子さんとれなちも委員のメンバーとして活動していました。
久下さんは江戸川区出身ではないものの、パラスポーツに深い関わりがあることから、「えどがわ未来カンファレンス」の参加に声がかかり、「共生社会といってもいろいろあると思うんですけど、障がい者目線も当然ありつつ、私は30代後半の女性目線で、私なりの視点で話しました」と言います。
また先日、久下さんは江戸川区で「共生社会は『つくる』ではなく、『そこにあるもの』」というテーマで講演をおこなったそうで、「例えば、夫(車いすラグビー日本代表・羽賀理之さん)に『最近まちで障がいのある人をよく見かけるようになったんだよね』なんてことを言うと、『もともと障がいがある人はいたから、あなたが気付くようになっただけだよ』と言われたんです」というエピソードを披露。
そこで、共生社会の実現には、もともといる人たちに意識を向けることが重要だと感じたと言い、「それで私は、夫との結婚生活をテーマに話をさせていただきました」と振り返ります。
その話に、れなちは江戸川区のキャッチコピーである「ともに、生きる。」に触れながら、「もともと、(私たちは)ともには生きているんですよね。自分たちが気付いて、その人たちに向ける目線をようやく持ったということ。その目線を持ち続けることが大切ですよね。0から1を生み出す作業ではなく、もともとある1をどう広げていくか、つなげていくかだと思います」と感じ入ります。
◆江戸川区が“パラスポーツの聖地”となる日も近い?
コーナータイトルにもある“2100年”は、いま生まれた子どもたちが平均寿命を迎える年です。住みやすいまちを残していくためには、現在の課題を未来に持ち越さないことも大切です。
そこでれなちが、「“住みやすいまち”を残すにはどうすればいいと思いますか?」を伺うと、久下さんは東京2020パラリンピックで実施された22競技の試合やトレーニングをおこなうことができる江戸川区の強みを活かして、「『江戸川区といえばパラスポーツ』と言われるぐらい、“パラスポーツの聖地”になれるといいなと思っています」と提案。
これには、れなちも「江戸川区はいろいろな会場や施設が整っていますし、改修工事がされていますよね。江戸川区民のみならず、ほかの土地にお住まいの方々を含めて、江戸川区に行けば安心してパラスポーツが楽しめるという考えが行き渡っていけば、区の魅力の1つになりますよね」と賛同します。
さらには「スポーツに限らず“(障がい者が)諦めないまち”を目指してほしい」と久下さん。というのも、先日、夫と海水浴に行ったそうですが、「そこで“無意識に諦めていることってたくさんあるな”と思ったんです。例えば、海に入る、山にのぼる、ゴルフ場に行くとか。そういうことに(車いすだと)やっぱり躊躇してしまうんですよ。でも、江戸川区は(地形が)平坦なほうで住みやすいまちですし、それが実現できる可能性が高いまちだと思います」と話しました。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈