TOKYO FMの音声サービス「AuDee(オーディー)」とTravel TVで配信中の番組「いとうせいこう×倉本美津留 ワラボ」。「ワラボ」とは「笑いのラボ」。ラジオ、舞台、映像のほかジャンルを問わず幅広く活躍する、いとうせいこうと倉本美津留の2人が「リスナーから笑いを募集して新しい笑いを生み出す。」をコンセプトにした番組です。ハガキ職人から作家、芸人といった新たな逸材を発掘していきます。
6月4日(火)の配信では、5月5日(日・祝)におこなわれた生配信の模様をお届け。ゲストに登場したみうらじゅんさんと一緒に、濁点が与える“印象”について語り合いました。
(左から)みうらじゅんさん、パーソナリティのいとうせいこう、倉本美津留
◆間違い電話で仲が深まった迷エピソード
いとう:倉本さんとは(付き合いが)長いんでしょう?
みうら:俺、昔から「くらもと」さんと「くらもち」さんでよく間違えるんだよ。
倉本:そうそう。間違い電話が2回ぐらい(みうらさんから)来たことがあります。
いとう:間違い電話もしてるの!?
みうら:飲み屋で真心ブラザーズが好きだっていうスタッフの女の子がいて、スタッフの中に。「じゃあ俺が電話して倉持くん(YO-KINGこと倉持陽一)を呼んでみるよ!」っていい調子だったの。で、「スタッフのなかに大ファンがいるから来ない?」って(間違って倉本さんに)電話したんだ。
いとう:実際に行ったの?
倉本:1回行きましたよね。僕が来たときにどんな心持ちだったのか知りたいです。
みうら:その頃、(倉本さんは)ヒゲが生えていたから。あれ、真心(YO-KINGこと倉持陽一)はヒゲ生えていないなってそのときは思ったね。
いとう:酔っぱらっていたから、ヒゲのところしか見てないんだ(笑)。盛り上がったの? (違う人が来たから)女の子は大喜びじゃなくなるよね(笑)。
みうら:そのあと、倉本さんと2人で飲んだよね。他の人が介入できないもん、違う人が来ちゃったからさ。
倉本:でも、僕はそのことに気付かんといましたね。みうらさんと飲めるのが単純に嬉しいなって感じでした。
いとう:それは最高ですね(笑)。
◆言葉の“濁点”を取り除いてみよう
みうら:俺、この世の中から“濁点”をなくす運動を起こそうとしているんだよね。
倉本:以前、その発言を聞いたときに「さすがやな」と思いました。「濁点はすべての悪に通ずる」みたいな感じのことを言っていたんですよね(笑)。
みうら:うん。だって「ゴキブリ」なんてね、4つの文字のなかに2つも濁点があるんですよ。そりゃあ嫌われるよね。「コキフリ」ならかわいいでしょ?
いとう:かわいいね~。鈴か何かを振っている巫女さんが思い浮かんだ。
倉本:その話の流れで「ダメだし」という言葉の濁点も良くないと。
みうら:だって2つも入っているんだもん。
倉本:「タメたし」にすると「為を足す」になるっていう話をしていて、めちゃくちゃいいことを言うなあって思いました。それで、「こちらでも使わせてもらいましょう」ということになりました。
みうら:使って大丈夫よ。
いとう:タメたしの気分になると、芸人さんを呼ぶときに「ダメ出しじゃないから」と伝えると来てくれるんですよ。悪い感じがしないんじゃない?
倉本:我々もタメたしの感覚で、いいところを伸ばそうとアドバイスをするようになりますからね。
みうら:なるほど! それが一番いい。
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<番組情報>
番組名:いとうせいこう×倉本美津留 ワラボ
配信日時:毎週火曜19時
パーソナリティ:いとうせいこう、倉本美津留