アーティストの坂本美雨がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「坂本美雨のディア・フレンズ」(毎週月曜~木曜11:00~11:30)。
6月9日(月)、10日(火)の放送ゲストは、歌手の氷川きよし/KIINA.さん️。
6月9日の放送では、現在全国ツアー「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. Concert Tour 2025 ~KIINA’S LAND~」を開催中の氷川さんが、休養後を経て感じる音楽活動への変化について語ってくれました。
氷川きよし/KIINA.さん️
坂本:氷川きよしさんという“歌っている人”だけじゃない、素の部分でゆっくりと過ごせたっていうのは、本当に貴重な時間だと思います。
氷川:ありがたいですよね。自分は氷川きよしであって氷川きよしではないから、“氷川きよし役”をやらせていただきながら、自分のアイデンティティも受け入れてあげる。そのなかで“KIINA.”という一人称がいて、ベースは変わらないわけですから。過去があってのいまだから過去も否定していないし、全部ひっくるめて歌うときに、“氷川きよし”と“KIINA.”があれば、楽しく自分を表現できるかなって。
坂本:その2つのキャラクターが、自分のなかでバランスを取っているという。
氷川:美雨さんは、“坂本美雨”っていう人物は、そのままの自分だと思う?
坂本:そうですね。割とどの現場に行ってもどの役割をやっていても、切り替えはあんまりないんですよ。
氷川:へぇ……。だからナチュラルなんだ。
坂本:そう。だからいましゃべっている延長線で歌ったり、あんまり切り替えはしていないんですけど、でも(氷川さんは)表現しているものが違うから、(切り替えは)必要だと思う。
氷川:そうですね。(自身の楽曲)「一剣」とか「白雲の城」とか、日本の武士道みたいな作品になると、やっぱり“氷川きよし”。袴を着たときに背筋をピンとしないと歌の説得力がないと思うし、「氷川きよしとしての役割だ」っていう気持ちでやるから、そのときはKIINA.じゃないですよ。
でも、そればっかり20~30曲やってるともう大変だから、息抜きにKIINA.としてポップス系のものを「いぇーい!」ってやるっていうところで、ちょうど2つが合わさって「楽しいな」と思います。
坂本:いまは、その2つが一緒になったライブをやっていらっしゃる。前半・後半とかでわかれているんですか?
氷川:前半で、いままで通り演歌をやっています。今回、2年ぶりのコンサートツアーなんですけど、いろいろと試行錯誤して、セットのためにでかい舟を購入しました。「玄海船歌」という“海の男”の歌があるんですが、普通の漁師さんの格好じゃなくて、“KIINA.”であり“氷川きよし”でもある漁師のイメージに合う、ピンクと黒のかわいらしい衣装も作りました。そうやって、自分の解釈の“歌の主人公”を表現しています。
坂本:面白いなぁ……! 本当にエンターテイナーですよね。
氷川:いろいろやりたいから。「何を目指してるの?」ってすごい言われるけど、何にも目指してないんですよ。楽しいことをやりたいだけ。演歌も歌いたいしポップスも歌いたいし……。完璧じゃないけど、ものすごく楽しくやってます。
坂本:R&Bでもヒップホップでも、何でもやってほしい!
氷川:いいね、すごく楽しそう。自分は何にでも挑戦して、いろいろ言われながらも開拓して、時代とともにみんなとは違う道を作っていきたい。そういうことを考えながらショーをやらせてもらうと、ものすごく楽しいし、やりがいを感じますね。
坂本美雨、氷川きよし/KIINA.さん️
氷川さんのツアー「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. Concert Tour 2025 ~KIINA’S LAND~」は11月まで全国12都市で27公演開催予定です。詳細は公式Webサイトまで。
<番組概要>
番組名:坂本美雨のディア・フレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dear/
番組公式X:@dearfriends80