山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)3月16日(月)の放送は、作家・フリージャーナリストの佐々木俊尚さんが登場! ここでは、3月11日(水)に発売された著書「人生を救う 名もなき料理」(ダイヤモンド社)について伺いました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、佐々木俊尚さん
◆レシピに頼らない自炊術の極意
れなち:佐々木さんは、先週水曜日に最新著書「人生を救う 名もなき料理」を出版されました。これまで、あらゆる物事を要素分解したり、組み立て直したり、理屈・理論で説明できるようにしたり、そのメソッドを発信してきた佐々木さんが、今回分解したのが「レシピ」。自炊歴25年のなかで、レシピに依存しない“究極の自炊術”をまとめた一冊です。もっと平たくいうと、冷蔵庫を開けて、中にある物を組み合わせておいしく作るっていうことをロジカルに言語化してくれたんですよね?
佐々木:そうですね。料理慣れしている人だと、レシピも見ないで冷蔵庫にある物で作るじゃないですか。でも、それが書籍とかでまとめられたケースって過去にないんじゃないかって。みんな感覚でやっているけど、出ている本ってほとんどレシピ本でしょ?
れなち:そうですね。「レシピ本通りに作れば失敗しない」っていうのは分かっているから、逆に冷蔵庫を開けて「あー、このレシピにある料理が作れそうなんだけど、あと1個材料が足りない……諦める? 買いに行く?」ってなるんですよね。
佐々木:でも、レシピ通りに作ると、なんだか料理が作業になっちゃわない?
れなち:確かに、ただ正解に向かって走っているみたいな。
佐々木:それって楽しくないじゃないですか。
れなち:なるほど。
佐々木:僕はもっと、“無意識”っていうと極端だけど、流れる水のように、そこにある物で適当にチャチャッと作るくらいのほうが気持ちいいし、プロセスも楽しめると思うんですよ。それを言語化したのがこの本です。
れなち:その辺にあるもので、チャチャッと作れたら困らないなって思いながらも、チャチャッと作れる自信がないというか(笑)。しょっぱくなりすぎないかなとか、これとこれは合わないんじゃないか、そういうふうに思っちゃうから、結局レシピを探すんですよね。
佐々木:そうですよね。でも、食材って大体合うんだよね、何と何を合わせても(笑)。
◆「そこまでおいしくなくてもいい」
れなち:佐々木さんは、最初からレシピを見ずに作っていました?
佐々木:僕の場合、料理をするっていうのは山登りから始まっているんですよ。山で料理するときって、コンロが1個しかなかったり、食材もすごく限られていたりするので、そこから作るしかないんです。それを続けていると、「そもそも山でそんなに物がないから作れないよね。だったら、もう適当に作るしかないか」みたいなところから始まっているので、レシピは最初から見ていないです。
れなち:最低限のなかで。
佐々木:そうそう。“限界に挑戦”くらいの感じで。
れなち:これは、本のなかから出てきた言葉ですけど、「ものすごくおいしいものを作るというよりは、“今日の最適解を出す”っていうくらいのマインドでご飯を作っていい」っていう。
佐々木:なんか我々は、“おいしくなきゃいけない”っていう呪縛にとらわれている感じがするんだよね(笑)。
れなち:なるほど(笑)。
佐々木:でも、日常的に食べる物はそこまでおいしくなくてもいい。
れなち:「こんなものだろう」くらいでも。
佐々木:おいしすぎても毎日食べているとだんだん飽きるじゃないですか。
れなち:あぁ、確かに。完璧に配分された調味料みたいな。
佐々木:なので、ちょっと物足りないくらいのほうが、実は毎日食べていても飽きないんです。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈