住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。暮らしとお金の情報サイト
「家計見直しナビ」とタッグを組んで、お金や保険のプロに“家計のお悩み”を相談し、日常生活におけるお金にまつわる豆知識を学ぶコーナー「家計見直しナビ presents おさいふ相談室」。10月23日(金)の放送は、ファイナンシャルプランナーの國松典子さんがリスナーの質問に答えました。
※写真はイメージです
<リスナーのメッセージ>
そろそろ年末。ということで、ふるさと納税が気になるのですが、まだ一度も利用したことがありません。アルバイト収入しかない者でも、利用して返礼品の特産物などをもらうことはできますか? 今さらですが、ふるさと納税について教えてください(埼玉県 アルバイト 女性)
住吉:ふるさと納税は、すごく利用している方と、まったく利用していない方とで分かれるような気がします。私はここ数年、ちょこちょこ利用していて、シャインマスカットやお肉をいただいています。総務省のデータによると、2019年にふるさと納税を実際におこない、控除適用された人の数は約406万人(利用率7.9%)だそうです。
◆今さら聞けない…「ふるさと納税」とは、どんな制度?
國松:相談者さんのように、“ふるさと納税という言葉はよく聞くけど、仕組みがわからず手を出せない……”という方、実は結構います。
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすると、御礼の品として地域の特産品などをもらうことができます。さらに寄付した金額から2,000円を差引いた額が、住民税や所得税から控除されるお得な制度です。
インターネット上には、いくつもの「ふるさと納税専用ポータルサイト」があります。ポータルサイトを利用して、クレジットカード決済でふるさと納税をすることができるので、クレジットカードのポイントも貯まり、さらにポータルサイトが独自にポイントを設けているところもあるので、さらにお得になります。
注意点として、ポータルサイトはネットショッピングと同じような作りになっていることもあり、通販のように、すぐに届くような気持ちで心待ちにしてしまいがちですが、食べ物の特産品の返礼品の場合、旬の時期になってから届くので、納税から数ヵ月後に届くこともあります。寄付をするときに、発送時期をきちんと把握しておくことが大切です。
住吉:なるほど。ちなみに、國松さんのお気に入りは桃とのこと。以前、返礼品にお肉ばかり選んだところ、同じタイミングでいっぺんに届いて“冷凍庫に入りきらない”という失敗をしたことがあるそうです。確かに、通販のようにすぐ届くのではなく、旬の時期に届くのでタイミングをチェックしたほうがいいですね。
◆アルバイトや年金受給者…収入が少ない人でも利用できる?
所得税や住民税を納めている人であれば、年収が少ない人でも利用できます。また、ふるさと納税でお得になる金額には上限があって、年収や家族構成によって異なります。それを超えた金額や、所得税や住民税の納付がない人は所得控除や税額控除を使えないため、寄付をしても自己負担となってしまいますので注意が必要です。
「ふるさと納税専用ポータルサイト」のほとんどのサイトに、上限額の簡易な目安表がありシミュレーションができますので、そちらを利用して上限金額を計算してみるとよいでしょう。
また、コロナ禍において新型コロナウイルス被害に関する寄付もあります。甚大な影響を受けている地域の生産者・事業者を支援したり、新型コロナウイルス感染症の治療・感染拡大防止活動に従事する医療関係者の方などを支援することができます。
住吉:税金の控除を受けるためには確定申告をするのですが、会社員やアルバイトであっても、給与所得者で確定申告の必要がない人は、寄付先が5つの自治体以内であれば「ワンストップ特例制度」が使えます。確定申告よりもずっと楽なので、ぜひ利用してみてはいかがでしょう?
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聴取期限:2019年10月31日(土)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.kakeinavi.jp/blue-ocean/