スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
今回の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
母は88歳です。3年ほど前から記憶力が悪くなり、半年前に飲まず食わず・風呂に入らずの状態となり、実家の父と弟では持て余してしまい、施設に入れてもらいました。
高度の認知症と診断されましたが、看護師さんやヘルパーさんに支えられ、体力的には元気になりました。しかし今は、食べることにしか関心がありません。いつも「おいしいものが食べたい」と言い、お菓子持ち込み自由な施設であるため、食べてばかりいる状態です。
一方でテレビを観ても、昔のことを話しても、ほとんど反応がありません。こんなとき、認知症になった人の魂は何をしているのでしょうか。もしかすると母の魂はもう向こう(あの世)に行ってしまって、現世の体は、切れたトカゲのしっぽのように、ただ生物的に動いて余生を全うするだけなのかなと、悲観的に考えてしまいます。何か教えていただければ幸いです。
<江原からの回答>
江原:認知症をスピリチュアルな視点で説明すると、相談者さんが悲しんでいらっしゃるようなことはまったくないんですよ。
例えば、車をイメージしてください。身体が車、魂が運転手という状態です。若く健康な頃は、ドライブが抜群に上手くいくわけですよね。ブレーキもアクセルも効きがいい。これが歳をとると、言い方が悪いですがポンコツになってしまうわけです。それでも、運転手が変わったわけではない。要は、なかにいるお母さんは、昔のままの魂なんです。ただ、反応ができない状態。
車がそうなってしまうように、歳をとると制御ができなくなるんです。本音が出てしまうんですね。相談者さんのお母さんのようにいっぱい食べる人って、若い頃は「お母さんはいいの。あなたたちが食べなさい」と言っていて、食べられなかったのでしょう。お母さんも人間ですからお腹は空きますが、ずっと我慢していたのだと思います。それを「もう、嫌だ!」と思うのか、「お母さん、本当の姿を見せてくれたんだね。ありがとう」と思うのかの違いです。
エッセイストの安藤和津さんが、親御さんを介護されていたときに、「自分がしてもらったことを返せる時間だから良かった」と思ったそうですよ。自分も赤ん坊の頃は、親に看てもらっていたわけですからね。だから物事の捉え方で、全く見えることが変わってくるんですよ。
相談者さんの気持ちは分かりますが、お母さんの心を見てあげてください。彼女がどんな人生だったかなどを思ってあげてください。そうすると、自分自身の寂しい気持ちよりも、「お袋、こうだったんだな」という気持ちになると思います。
奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「人生に無駄はありません」
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4月21日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 4月29日(月・祝)AM 4:59
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子